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第8戦 ドイツGP
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ドイツ Round 8
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グランプリ情報
予選1日目
予選2日目
決勝
コメント
リザルト
  Moto GP
  1 ビアッジ
  2 バロス
  3 ヘイデン
  250cc
  1 ペドロサ
  2 ポルト
  3 デ・アンジェリス
  125cc
  1 ロカテッリ
  2 バルベラ
  3 ニエト
    リザルト一覧
ポイント
Moto GP
  1 ロッシ 139
  2 ビアッジ 138
  3 ジベルノー 126
  250cc
  1 ペドロサ 155
  2 デ・ピュニエ 130
  3 ポルト 108
  125cc
  1 ドヴィツィオーゾ 138
  2 ロカテッリ 131
  3 バルベラ 129
  Moto GP
  1 Honda 155
  2 ヤマハ 141
  3 ドゥカティ 67
  250cc
  1 アプリリア 180
  2 Honda 180
  3 ヤマハ 15
  125cc
  1 アプリリア 185
  2 Honda 138
  3 KTM 117
  ポイント一覧
写真1 写真2 写真3
第8戦 ドイツGP
写真5 写真6 写真7
ビアッジ今季初優勝。2位バロス、3位ヘイデンで今季3回目の表彰台独占

7月18日(日)・決勝
サーキット:ザクセンリンク 観客:9万3408人(3日間20万7745人) 天候:晴れ 気温:25℃ コースコンディション:ドライ

 第8戦ドイツGPは、今季最高の熱戦となり、マックス・ビアッジ(Camel Honda)が今季初優勝を飾った。そのビアッジとマッチレースを繰り広げたアレックス・バロス(Repsol Honda Team)が2位で、今季2回目の表彰台を獲得。バロスとともに猛烈な追い上げを見せた3位のニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)も2戦連続して表彰台に立った。Honda勢はこれで、リオGPに続いて2戦連続、今季3回目の表彰台独占を果たした。

 4位はバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。予選11番手からスタートしたコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が今季3回目の5位、前戦のリオGP覇者玉田誠(Camel Honda)は、予選13番手から6位でフィニッシュした。こうしてHonda勢は、表彰台独占を果たすだけでなく、トップ6に5台という素晴らしい結果を残した。また、予選4番手から、今季3勝目を狙ったセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)は、3番手を走行中の序盤に痛恨の転倒を喫し、悔しい2戦連続のリタイアとなった。

 今季初のPPを獲得したビアッジから、1秒差以内に14台という今季最高の接近戦となった予選。そして、パッシングポイントの少ないザクセンリンクで行われたドイツGPの決勝は、予想通りの熱戦が繰り広げられた。

 ホールショットを奪ったのは、PPスタートのビアッジだった。昨年の大会では、PPを獲得しながらスタートで出遅れ。結局、これが致命傷となり、追い上げのレースで痛恨の転倒を喫していた。あれから1年。同じ過ちを繰り返さないように今季最高の集中力でグリッドに並んだビアッジは、フロントローのロッシとケニー・ロバーツ(スズキ)を見事に抑えて1コーナーへ飛び込んだ。そして、予選で誰よりも速いペースで周回数を刻んだ走りを見事に再現し、レースの主導権を握った。

 この日は、雲ひとつない快晴だった。そのために、タイヤには、予想以上に厳しいレースとなり、転倒者も多かった。そんな中で、ビアッジについていけたのは、ロッシ、バロス、ヘイデンの3人だけ。中盤には、ロッシに首位を譲るが、終盤に逆転。その後、ロッシを交わしたバロスと、Honda勢同士のマッチレースを繰り広げたが、バロスを抑えて、見事今季初優勝を果たした。

 ビアッジの優勝は昨年のパシフィックGP以来、11戦ぶり。表彰台に立ったビアッジは、最高の笑みを浮かべた。

 ビアッジにはわずかに届かなかったが、バロスは、第2戦スペインGP以来、6戦ぶりの表彰台を獲得した。スタート直後にジベルノーと接触、クラッチレバーが曲がり、序盤は8番手と苦しいポジション。しかし、バロスは素晴らしいハイペースでトップグループを追い、終盤はビアッジとの一騎打ちの戦いに持ち込むことに成功。優勝こそ逃したが、今季最高位の2位でフィニッシュ。本来の走りが復活したことをアピールした。

 予選9番手。3列目からスタートしたヘイデンもスタートで接触してオープニングラップは12番手に沈んだ。しかし、バロスとともに素晴らしい追い上げを見せてトップグループに加わり、ラスト6周でロッシを交わし、リオGPに続いて連続表彰台を獲得した。

 これでHonda勢は、リオGPに続いて2戦連続、今季3回目の表彰台独占を果たした。

 5位には、大混戦となったセカンドグループから抜け出したエドワーズが今季3回目の5位でフィニッシュ。中盤までは集団の中で思うようにペースを上げられなかったエドワーズだったが、終盤に混戦を抜け出すと、いいリズムで快調にラップを刻んだ。そのエドワーズを追った玉田が6位。前戦リオGPでMotoGP初優勝を達成した玉田は、予選の転倒で5列目という厳しいグリッドだった。そのためにオープニングラップは15番手という苦しいポジションだったが、粘り強く追い上げて、最後はエドワーズの背後に迫る力走を見せた。

 これでHonda勢はトップ6に5台。リオGP、ドイツGPという難コースで表彰台独占を果たし、RC211Vの素晴らしいポテンシャルを披露した。

 予選4番手。今季3勝目に闘志をかきたてていたジベルノーは、好スタートを切って、ビアッジ、ロッシをピタリとマークしたが、9周目に痛恨の転倒を喫し、2戦連続でリタイア。これで、今季初優勝を果たしたビアッジが総合でも2位に浮上、ジベルノーは3位に後退した。だが、8戦を終えて首位のロッシとビアッジは1ポイント差、ジベルノーもトップと13ポイント差という僅差で後半戦を迎えることとなった。

 250ccクラスは、予選5番手からスタートしたダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)が今季3勝目を達成した。前戦で総合首位に立ったペドロサは、好スタートから2周目にトップに浮上。その後、後続との差を広げる快走だった。2位にはセバスチャン・ポルト(アプリリア)。その後方では、3台によるし烈な3位争いが繰り広げられた結果、青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)が今季2回目の4位でフィニッシュ。ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)が6位と、このクラスでも、Honda勢が好走を見せた。

 125ccクラスは、ロベルト・ロカテッリ(アプリリア)が優勝。4台による優勝争いに加わったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)は、最終ラップの激しい攻防戦で、1度は首位に立つも、4位に終わった。しかし、総合ポイントでは首位をキープした。

コメント  

マックス・ビアッジ(MotoGP 優勝)
「今日の優勝は、開幕前に亡くなったチーフ・エンジニアのアントニオ・コバスに捧げたい。ずっと彼のために勝ちたかったし、そのチャンスがやっと来た1日だった。今日の25ポイントは、チャンピオン争いにとってすごく重要だった。これから後半戦に向けて、激しい戦いに火をつけたような感じだ。これからも今までと同じように、地に足をつけてがんばっていきたい。バイクは進歩している。チームとの結束も信じられないくらい固い。Hondaとミシュランは、すばらしい仕事をしてくれる。今週はすべてがうまくいった。ウオームアップではレース後半に向けてのサスペンションの調整をした。だから、バレンティーノが僕を抜いていったとき、グッと我慢した。次の付け入る隙を待っていたんだ。最後はバロスとのバトルになったが、最終ラップは、すべてコーナーでラインをブロックした。こんな素晴らしいレースを、最後に失いたくなかったからね。本当に今日のレースは嬉しい。最高だった」

アレックス・バロス(MotoGP 2位)
「今日はいいレースが出来たと思う。スタート直後にセテと接触して順位を落としたが、それからは、優勝を目指して頑張った。マシンの状態は、3日間を通じて良かった。新しいシステムのおかげでスローコーナーのトラクションが良くなった。今年初めて優勝争いが出来たし、いままで僕を信頼してくれたHRCとチームのみんなに感謝している。僕にとってこのレースは、ターニングポイントになると思う。ここからの後半戦が、本当に楽しみだよ」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 3位)
「本当に辛いレースだった。でも、表彰台に立ててすべてが報われた感じだ。リオでも同じことを言ったけれど、本当はもっと上のポジションでフィニッシュしたい。それが果たせなくて残念だったけれど、いつも表彰台の常連ってのは、いい気分だよ。スタートは本当にタフだった。接触してポジションを落としてしまったからね。最初の数ラップはとにかく集中してチャンスを狙った。2人一緒に抜いたときもあったし、本当に全力だったよ。そのうち、アレックスがきて僕を先頭グループに引っ張り上げてくれたし、最後にはロッシを抜くこともできた。とにかく、これでいい気分でドニントンにいけるよ」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 5位)
「今回は予選ではかなりいいセットアップを出せた。そして、今朝のウオームアップでも微調整して、さらに良くなったんだ。いいスタートが切れたし、そこからポジションを上げたかったのだが、前を塞がれてなかなか前に出られなかった。3周目からフロントが切れ込んで、高速コーナーでコントロールするのがきつかった。今日は表彰台を狙いたかったけれど、グリッドが悪かったし、それでも5位になれたのだから、いいレースだったかも知れない」

玉田誠(MotoGP 6位)
「予選で転んで、5列目スタートだったのが、厳しいレースを、もっと厳しいものにしてしまった。1周目は、もう、どこにいるんだというくらいの混雑の中にまぎれていたし、1つずつ、頑張ってポジションを上げた。今日は気温が上がってタイヤには厳しかった。コーナーの中では、フロントもリヤも滑っていたし、何も出来ない状態だった。辛くて厳しいレースだったけれど、何よりもレース中に1度も勝負できなかったことが残念だった。ただ今日の状態では、ベストを尽くしたと思う」

セテ・ジベルノー(MotoGP リタイア)
「今日の結果には、言うべき言葉もない。今週はマシンの状態も良かったからね。余計に残念だった。今は何があったのか、転倒の原因をしっかり分析したい。まだレースはたくさんある。ドニントンではこのバッドラックを止めるようにしたい」

ダニエル・ペドロサ(250cc 優勝)
「いつもそうだけれど、今年は250では初めてのサーキットばかりだし、金曜日にゼロでスタートして、こうして勝てたことが、すごく嬉しい。いいスタートが切れた。いいペースで走ることが出来た。後ろとの差も広げることも出来た。それだけに、最後まで集中するのが大変だった。タイヤにも厳しいレースだった。チャンピオンシップのことを考えると、今日の優勝は本当に嬉しい」

青山博一(250cc 4位)
「予選では、自分の走りが出来なかっただけに、今日は、すべてを出し切ったという感じがする。スタートも良かったし、トップグループの後ろにつくことが出来た。最終的にセカンドグループの中で3位争いになったけれど、最終ラップにデ・ピュニエを抜いて4位になれたのは嬉しい。表彰台にはもう一歩届かなかったけれど、今日のレースは自信になった」

立川章次HRC監督
「今日は最高の出来だった。ビアッジが優勝したことはもちろんだが、レプソルの2人が揃って表彰台に立てたことが、一番の収穫だった。特にバロスは、予選、決勝と素晴らしい内容だったし、スタートで出遅れながら、素晴らしい走りだった。今日の表彰台でバロスは、これから自信を持って戦ってくれるはずだ。これでリオに続いて表彰台独占となったが、勝因は、マシンのセッティングが決まってきたからではないかと思う。決勝を想定したフリー走行で、Honda勢は素晴らしい走りをしていたし、その通りの結果になった。250でペドロサが勝てたことも嬉しい。いいムードで、来週のイギリスGPも戦い抜きたい」


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決勝リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 3 マックス・ビアッジ Honda M 42:23.287
2 4 アレックス・バロス Honda M +0.349
3 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +4.293
4 46 V.ロッシ ヤマハ M +4.500
5 45 コーリン・エドワーズ Honda M +16.137
6 6 玉田誠 Honda B +16.482
7 56 中野真矢 カワサキ B +18.477
8 10 Ke.ロバーツ スズキ B +23.335
9 21 J.ホプキンス スズキ B +30.705
10 66 A.ホフマン カワサキ B +40.540
11 11 R.シャウス ドゥカティ M +43.712
12 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +52.791
13 50 N.ホジソン ドゥカティ M +53.690
14 67 S.バーン アプリリア M +1:13.215
15 84 M.ファブリツィオ ハリスWCM D +1:20.050
16 35 C.バーンズ ハリスWCM D +1lap
RT 80 Ku.ロバーツ プロトンKR D +4laps
RT 33 M.メランドリ ヤマハ M +10laps
RT 17 阿部典史 ヤマハ M +10laps
RT 12 T.ベイリス ドゥカティ M +20laps
RT 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +21laps
RT 15 セテ・ジベルノー Honda M +22laps
RT 7 C.チェカ ヤマハ M +26laps
RT 9 青木宣篤 プロトンKR D +27laps
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250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 26 ダニエル・ペドロサ Honda 41:37.239
2 19 S.ポルト アプリリア +4.279
3 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +16.403
4 73 青山博一 Honda +16.769
5 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +16.966
6 2 ロベルト・ロルフォ Honda +18.135
7 14 A.ウェスト アプリリア +32.141
8 10 F.ニエト アプリリア +32.766
9 21 F.バッタイーニ アプリリア +37.726
10 50 S.ギュントーリ アプリリア +38.088
22 24 トニー・エリアス Honda +1lap
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125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 15 R.ロカテッリ アプリリア 40:03.511
2 3 H.バルベラ アプリリア +0.165
3 22 P.ニエト アプリリア +0.706
4 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda +0.715
5 36 M.カリオ KTM +1.073
6 48 J.ロレンゾ デルビ +1.176
7 19 A.バウチスト アプリリア +1.283
8 6 M.ジャンサンティ アプリリア +1.459
9 10 J.シモン Honda +9.636
10 58 M.シモンセリ アプリリア +11.821
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