Hondaホームページ
モータースポーツ
WGP
WGP
第8戦 ドイツGP
モータースポーツTOPへ
ドイツ Round 8
German GP
前ラウンド 次ラウンド 2004 July,18
WGP TOPへ
グランプリ情報
予選1日目
予選2日目
 コメント
 リザルト
決勝
ポイント
ビアッジ今季初のPP。ジベルノー4位、バロス6位と、Honda勢今季4勝目に向けて好グリッドを得る

7月17日(土)・予選2日目
サーキット:ザクセンリンク 天候:晴れ 気温:26℃ コースコンディション:ドライ

M.ビアッジ
M.ビアッジ

 グランプリで最もタイムが接近するザクセンリンクでのドイツGP予選2日目は、予想を超える厳しい戦いとなり、マックス・ビアッジ(Camel Honda)が今季初、そして2年連続でドイツGP予選を制した。2番手にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、3番手にケニー・ロバーツ(スズキ)。2列目4番手は、2年連続制覇に向けて好位置をキープしたセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)で、6番手にアレックス・バロス(Repsol Honda Team)。大接戦の中で、Honda勢が優勝を狙える1列目、2列目のグリッドの半分を確保した。

 初日2番手のニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、タイムを更新出来ず9番手にダウン。11番手の玉田誠(Camel Honda)も転倒を喫して13番手へ。初日15番手のコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が11番手に浮上した。

 トップから1秒差以内に13台のマシンがひしめき合った初日の予選。快晴に恵まれた2日目は、予想通り激しいタイムアタック合戦となり、1秒差以内に14台が入る壮絶な戦いとなった。速さだけではなく、クリアラップが取れるかどうかという運にも左右されるザクセンリンク。どこのサーキットよりも高い集中力を要求されるドイツGPの予選だが、その厳しい戦いを制したのは今年もビアッジだった。

 初日、ビアッジはアタックに失敗し、9番手に沈んでいた。しかし、決勝に向けてのセットでは、十分に優勝を狙える好走を見せていた。それだけに、「2日目は失敗出来ないと、フリー走行から気合の入った走りを披露。気温が26℃まで上がった午後の予選では、昨年の大会でビアッジ自身がマークしたサーキットベストタイムを約1秒も更新するスーパーラップを刻み、今季初PPを獲得した。また、この日のビアッジは、一発の速さだけではなく、決勝を想定したロングランでもライバルを圧倒、今季初優勝に向けて大きく前進した。

 2番手にはロッシ。3番手にはケニー・ロバーツ。フロントローに並んだ3人のタイム差は、わずか0.205秒。この数字を見ても、ザクセンリンクの難しさを証明していた。

 2列目には、暫定PPを獲得して好調なスタートを切ったジベルノーで、予選タイヤのアタック合戦では、ビアッジから0.213秒及ばす4位。初日4番手のバロスは、クリアラップが取れず6番手に終わったが、それでもトップから0.398秒差。まさに、ワンミスがタイムに大きく影響する接近戦だったことをうかがわせていた。

 その影響を受けたのが、初日2番手のヘイデン。この日は、マシンのセッティングが決まらず、タイムを更新出来なかった。そのために9番手までダウン。玉田もまた、最後のアタックで痛恨の転倒を喫し13番手へとグリッドを落としてしまう。一方、エドワーズは15番手から11番手へポジションアップ。壮絶なアタック合戦の中で明暗を分ける結果となったが、Honda勢全員が、PPのビアッジから1秒差以内で走るというレベルの高さを見せ付けた。

 こうして、激しいアタック合戦となったドイツGPの予選だが、決勝を想定してロングランをこなすフリー走行では、ビアッジ、バロス、エドワーズ、ジベルノー、玉田の順でHonda勢がトップ5を独占した。このリザルトは、決勝に向けてHonda勢のセッティングが順調に進んでいることを証明しているだけに、前戦リオGPに続いて今季3回目の表彰台独占への期待も膨らんだ。

 こうして、決勝に向けて準備万端のHonda勢。しかし、優勝するためには次なる高いハードルが待ち受ける。それはスタートで失敗しないこと。決勝に向けて、Honda勢の各選手の緊張は高まっている。

 250ccクラスでは、高い気温と路面温度に苦戦し、初日のタイムを更新出来ない選手が多かった。その中で、暫定PPを獲得したセバスチャン・ポルト(アプリリア)が1日目のタイムでPPを獲得。初日2番手のロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)もタイムは更新出来なかったが、3番手をキープした。2日目になって調子を上げたダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、最後のアタックでクリアラップが取れず悔しい5番手。トニー・エリアス(Fortuna Honda)が7番手。青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)も1日目のタイムで12番手をキープしたが、ペドロサ同様、クリアラップを取れないままの走行で不完全燃焼の1日となった。こうして、コンディションの悪化でタイム更新を果たせない選手が多い250ccクラスだったが、確実に調子を上げているHonda勢の本番での好走に期待が集まった。

 125ccクラスは、初日8番手に沈んでいたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が、見事、逆転PPを獲得した。ドヴィツィオーゾは今季2勝を上げているが、すべてPPスタートから優勝しているだけに、今季3勝目への期待も膨らんだ。

コメント  
マックス・ビアッジ(MotoGP 1位)
「みんな本当に良くやってくれた。バイクの状態も素晴らしい。PPを取れて、とても嬉しい。チーム、ホンダ、ミシュラン、みんなに感謝している。今日のセッティングはパーフェクトだった。思い通りにセットアップは進み、それがポールポジションにつながった。このコースでは、フロントローに並ぶことは特に重要だからね。昨日も決して悪くはなかったが、今日は、フロントのスタビリティが格段に上がり、バンプのある高速コーナーの安定性につながった。全体的に差がないし、きっとタフなレースになると思うが、明日は優勝を目指して走るよ」

セテ・ジベルノー(MotoGP 4位)
「このコースは、パッシングポイントがないので、何としてもフロントローに並びたかった。しかしタイムが接近した予選で2列目になってしまった。でも、バイクの状態はいいし、明日のレースを楽しみにしている。フリー走行では、いいタイムでロングランをこなすことが出来た。午後の予選でもロングランをこなしたかったが、別の問題が発生して、ちょっと後戻りしてしまった。明日のウオームアップでもう一度見直して、レースではいいスタートを切りたい。明日はきっと、長くて、厳しいレースになると思うよ」

アレックス・バロス(MotoGP 6位)
「フリー走行では、2種類のレースタイヤでラップをこなしたが、両方ともいいペースで走れた。午後の予選では、どっちがいいか比較してみた。路面温度がかなり高かったが、24.3秒から24.4秒でコンスタントに走れた。レースタイヤで40ラップはこなせたし、レースに向けて自信はある。マシンのバランスもいいし、グリッドも2列目だから嬉しい。予選用タイヤのアタックは、最初のアタックがベストだった。2本目は渋滞にあって、タイムをあげられなかったけれど、2日間、いい状態で終わることが出来た。明日が楽しみだ」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 9位)
「昨日から問題になっていたフロントの問題が、最後まで解決出来なかった。ずっとフロントが押されているような感じで、安心感がないんだ。いろいろ試したけれど、悪い方向に行ってしまったようだ。路面温度が上がったせいかも知れない。明日のウオームアップに向けていいセッティングを見つけたい。そして、いいスタートを切りたい」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 11位)
「フリー走行でいいセッティングを見つけた。午後はそこからセットアップを進めて、さらに良くなった。バイクの状態も、僕の調子もいい。でも、残念なことにいいグリッドを得ることが出来なかった。ここは本当にスタートが良くないといけないし、抜くのも難しい。とにかく最初の数ラップはアグレッシブにいって、先頭集団でレースがしたい」

玉田誠(MotoGP 13位)
「午前中のフリー走行は、かなりいい状態だった。それが午後の予選では、まるで違うバイクじゃないかと思うくらいフィーリングが変わった。気温が上がって路面温度も上がったせいだと思う。予選用タイヤのアタックでは、それほど無理しているわけではなく、いつも通りのアタックだったのだが、フロントから滑って転んでしまった。13位というのは厳しい。厳しいけれど、とにかく、早いうちに前に出て、全力で行きたい」

ロベルト・ロルフォ(250cc 3位)
「今回の予選は、本当に有意義な2日間だった。昨日も言ったけれど、いいベースセッティングを見つけることが出来たからね。強いて言えば、今日は、フロント・エンドにやや不安があって、あまりいい感じで走れなかったのが残念だった。明日の朝、違うセッティングをトライしてみるけれど、ダメなら今までのセッティングでいく。今回は、本当に僕にとってターニングポイントとなるレースになりそうだ」

青山博一(250cc 12位)
「不完全燃焼の1日だった。最後のアタックで、クリアラップが取れなくて、いらいらしてしまった。それがなければもっとタイムが出たのに、という気持ちもある。それ以上に、力を出し切れなかったのが残念だった。コースの攻略はかなり出来るようになったし、明日は気持ちを切り替えて決勝は頑張りたい」

立川章次HRC監督
「ヘイデンはタイムを更新出来ず残念だったが、全体としては、レースのセッティングも決まり、いい状態で予選を終えることが出来た。予選用タイヤのアタックでは、予想通り厳しい接近戦になった。その中で、Honda勢は上位につけたし、満足している。決勝も、天候が良ければ混戦になることは間違いない。ビアッジとジベルノーの仕上がりがよく、バロスも安定している。明日のレースが本当に楽しみだ」

 
ページトップへ
予選総合リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 3 マックス・ビアッジ Honda M 1:22.756
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.084
3 10 Ke.ロバーツ スズキ B +0.205
4 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.213
5 56 中野真矢 カワサキ B +0.253
6 4 アレックス・バロス Honda M +0.398
7 7 C.チェカ ヤマハ M +0.580
8 12 T.ベイリス ドゥカティ M +0.616
9 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.697
10 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +0.719
11 45 コーリン・エドワーズ Honda M +0.827
12 21 J.ホプキンス スズキ B +0.866
13 6 玉田誠 Honda B +0.867
14 33 M.メランドリ ヤマハ M +0.936
15 17 阿部典史 ヤマハ M +1.395
16 66 A.ホフマン カワサキ B +1.416
17 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +1.566
18 11 R.シャウス ドゥカティ M +1.621
19 50 N.ホジソン ドゥカティ M +1.843
20 9 青木宣篤 プロトンKR D +2.282
21 84 M.ファブリツィオ ハリスWCM D +2.554
22 80 Ku.ロバーツ プロトンKR D +2.722
23 67 S.バーン アプリリア M +2.858
24 35 C.バーンズ ハリスWCM D +3.909
  ページトップへ

250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 S.ポルト アプリリア 1:25.078
2 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.158
3 2 ロベルト・ロルフォ Honda +0.308
4 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +0.457
5 26 ダニエル・ペドロサ Honda +0.555
6 54 M.ポジアーリ アプリリア +0.574
7 24 トニー・エリアス Honda +0.641
8 10 F.ニエト アプリリア +0.705
9 8 松戸直樹 ヤマハ +1.117
10 21 F.バッタイーニ アプリリア +1.178
12 73 青山博一 Honda +1.222
  ページトップへ

125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda 1:27.836
2 3 H.バルベラ アプリリア +0.034
3 21 S.イエンクナー アプリリア +0.045
4 6 M.ジャンサンティ アプリリア +0.194
5 22 P.ニエト アプリリア +0.225
6 58 M.シモンセリ アプリリア +0.270
7 10 J.シモン Honda +0.366
8 41 宇井陽一 アプリリア +0.497
9 23 G.ボルゾイ アプリリア +0.568
10 15 R.ロカテッリ アプリリア +0.612
  ページトップへ
Honda Racing WGP TOPへモータースポーツTOPへ