6月25日(金)・予選2日目 サーキット:アッセン・サーキット 天候:雨のち曇り 気温:15℃ コースコンディション:ウエット/ドライ
|
 |
|
S.ジベルノー
|
第6戦オランダGP予選2日目は、午前中のフリー走行がウエット、午後の予選がドライという難しいコンディション。まさに、“ダッチウェザー”の洗礼を受ける一日となり、選手たちを苦しめた。
その中で、暫定PPのセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が、開幕戦から6戦連続でフロントローを獲得する3番手。初日2番手につけたアレックス・バロス(Repsol Honda Team)は、急激に乾いていく路面の中でタイムを短縮するも、痛恨のスリップダウン。6番手へとポジションを落としたが、優勝を狙える2列目をキープ。初日17番手に沈んでいた玉田誠(Camel Honda)が8番手に浮上と、急激に路面コンディションが変わった予選で、3台のHonda勢がトップ10入りを果たした。
その一方で、不安定な路面コンディションに実力を発揮できなかったのがマックス・ビアッジ(Camel Honda)で、初日のフリー走行で好調なスタートを切るも12番手。コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が13番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)16番手と、苦しいポジションからのスタート。しかし、実力を発揮することができれば優勝を狙える選手たちだけに、決勝での巻き返しに期待することになった。
2日間に渡って雨が降ったアッセン。初日のフリー走行と予選、2日目のフリー走行は、断続的に雨が降るフルウエット。しかし、2日目午後の予選開始直前に雨が上がり、路面は急激に乾いていった。
セッション序盤は、レインタイヤをチョイスする者、カットスリックを選ぶ者など、タイヤの選択はさまざまだった。しかし、コースインした選手たちは、すぐにスリックタイヤがベストと判断。タイヤ交換のためにピットに戻ってきた選手たちは、スリックタイヤを装着して再び、コース上へと飛び出して行く。いつ雨が降ってもおかしくない厚い雲の下で、激しいアタック合戦が繰り広げられることになった。
その中で、今季、ウエットでもドライでも安定した速さを見せるジベルノーが、セッション中盤にトップタイムをマーク。4戦連続PPの期待が膨らんだが、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とカルロス・チェカ(ヤマハ)が、ジベルノーのタイムを上回る。そのタイムを上回ろうと最後のアタックに出たジベルノーだが、クラッチにトラブルを抱えてタイムロス、惜しくも3番手に終わった。
6番手のバロスは、初日の好調を感じさせながら、フリー走行、予選と元気あふれる走りを披露したが、勢いあまっての転倒でタイムロスし6番手。フロントローを逃したが、好調をキープしているだけに、ジベルノーとともに優勝候補のひとりに名前を連ねた。初日17番手と低迷の玉田は、ドライコンディションで元気ある走りを見せて8番手に浮上。波乱の予選で、3人のHonda勢がトップ10入りに成功した。
ビアッジは、フリー走行で転倒。ウエットからドライへと急激に路面コンディションが変わった予選では、セッティングを詰め切れず12番手。初日、マシンのセッティングに自信を見せたエドワーズも13番手、ヘイデン16番手と、“ダッチウェザー”に翻弄された格好だった。
250ccクラスは、セバスチャン・ポルト(アプリリア)がPP獲得。初日8番手のダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)が、ドライコンディションとなった予選で一気に2番手に浮上。初日19番手のトニー・エリアス(Fortuna Honda)も今季2回目のフロントロー獲得の4番手と大きくポジションアップ。ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)7番手、10番手にアレックス・デボン(Honda)と4台のHonda勢がトップ10入り。アッセン初走行の青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、初のドライコンディションの中で14番手。初日よりひとつポジションを上げた。
125ccクラスは、ケイシー・ストーナー(KTM)がPP。初日4番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)は、ひとつポジションを上げて3番手。初日3番手のシモン・コルシ(Honda)は、今季最高位の8番手からスタートすることになった。
|