Hondaホームページ
モータースポーツ
WGP
WGP
第6戦 オランダGP
モータースポーツTOPへ
オランダ Round 6
Dutch GP
前ラウンド 次ラウンド 2004 June,26
WGP TOPへ
グランプリ情報
予選1日目
 コメント
 リザルト
予選2日目
決勝
ポイント
ジベルノー暫定PPでオランダGP2連覇に向けて好スタート。2番手にバロス

6月24日(木) ・予選1日目
サーキット:アッセン・サーキット 天候:雨 気温:14℃ コースコンディション:ウエット

S.ジベルノー
S.ジベルノー

 グランプリで、もっとも長い歴史と伝統を誇るオランダGP(ダッチTT)が、24日、オランダ北東部のアッセンで開幕した。「ダッチTT」は、1925年に第1回大会が開催された。WGPがスタートした1949年からは「オランダGP」となり、今年で56回目(ダッチTTとしては74回目)を迎える。アッセンは、56年に及ぶ世界グランプリの歴史の中で、唯一、休むことなくグランプリが開催されてきた伝統あるサーキットでもある。

 「ダッチTT」がスタートした1925年から54年までは、公道コースが使われた。55年には、一部公道を使用する7.7kmのサーキットが作られ、現在は6.027km。右コーナー14、左コーナー9とコーナーの数も多く、もっともスピードが落ちるシケイン、そしてヘアピンを除き、中速、高速コーナーが続くため、ほとんどのコーナーでアクセル全開。常にバイクが右に左にバンクしているという独特なコースレイアウトにより、平均時速180km前後に達し、グランプリが開催されるサーキットの中でもっともアベレージの高いコースとして有名だ。

 アッセンは、天候が変わりやすく雨の多い場所でもある。過去のレースでも、雨に見舞われることが多く、昨年も雨のレースとなり、セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が優勝している。また、過去10年の大会でも、Hondaは9回の優勝を誇る。ライディングテクニックはもちろん、エンジン、車体の総合力が問われるコースで勝ち続けて来ただけに、過去2戦優勝を逃しているHondaにとって今大会は、シーズン3勝目を懸けた重要な戦いでもある。

 終日雨となった予選では、その期待に応えて、ジベルノーが素晴らしい走りで暫定PPを獲得。2番手にアレックス・バロス(Repsol Honda Team)。ドライコンディションはもとより、雨に強い2人が好スタートを切り、コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)8番手、マックス・ビアッジ(Camel Honda)10番手とトップ10にHonda勢が4台。難しいコンディションの中で、まずまずのスタートを切った。ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は15位、玉田誠(Camel Honda)は17位だった。

 この日は、断続的に強い雨が降る1日となった。フリー走行では、カルロス・チェカ(ヤマハ)が2分14秒799でトップタイム。Honda勢は、午後の予選に向けて雨のフィーリングをつかむ走行に徹し、バロスが2分16秒193で5番手。ビアッジ6番手で最初のセッションを終えた。スーパーバイク時代に、このコースを得意とし、何度も優勝しているエドワーズはRC211V初走行となるアッセンを確実に走って15番手。リアのスピニングに悩まされた玉田は17番手。時折、雨足が強まるコンディションの中で痛恨の転倒を喫したヘイデンは20番手と波乱のスタート。一方、雨の第2戦スペインGPで優勝、昨年のオランダGPの覇者ジベルノーは、わずか6ラップを走って23番手に終わっていたが、午後の予選に向けて自信をのぞかせていた。

 その自信は、さらに雨足の強くなった午後の予選で、見事に証明される。フリー走行をほとんど走っていないジベルノーが、周回を重ねるごとにタイムを短縮する快走を披露。1時間のセッションが終わったときには、2分12秒540という素晴らしいタイムで暫定PPを獲得。2位のバロスに1.183秒差という圧倒的な速さで4戦連続PPに王手を掛けた。

 2番手のバロスも、今大会は、初日から好調な走りを見せる。過去2戦、イタリア、カタルニアで昇り調子をアピールしてきたが、この日、雨の予選で見せた走りは、本来の調子を確実に取り戻したように見えるリズムあるもの。ジベルノーとともに、今大会の優勝候補のひとりに浮上したことを感じさせていた。

 その2人の走りには及ばなかったが、周回を重ねるごとにタイムを上げるエドワーズが、フリー走行の15番手から8番手に浮上。フリー走行で6番手と好調なスタートを切ったビアッジは、セッティングにややつまずいて10番手も、2日目の予選では、ともにフロントローを狙う存在。フリーで転倒を喫したヘイデンは、さらに強くなった雨の中で15番手と確実に走り切り、フリー走行の問題を解決できなかった玉田も17番手と苦戦したが、問題点がクリアなだけに、2日目の予選に向けて期待をつないだ。

 250ccクラスは、アンソニー・ウェスト(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、今大会からニューシャシーを使用するロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)が5番手とまずまずの走り。アレックス・デボン(Honda)が6番手に続き、開幕から5戦連続フロントローに並び、すでに2勝を含む4回の表彰台に立っているダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、ロルフォとともにニューシャシーで予選に挑み8番手。アッセンを初めて走る青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、予選では転倒を喫し15番手に終わったが、フリー走行では5番手と健闘し、2日目のポジションアップに自信をのぞかせた。

 125ccクラスは、ヘクター・バルベラ(アプリリア)が暫定PP。Honda勢ではシモン・コルシ(Honda)が3番手と健闘。今季2勝を挙げて総合首位に立つアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が4番手。2日目のポジションアップに期待をつないだ。

コメント  
セテ・ジベルノー(MotoGP 1位)
「フリー走行、予選ともに、ウエットのセッティングに専念した。今日は思っていた以上にセッティングが順調に進んだ。午後はいいセッティングで走ることができた。ただ、今日は天候が本当に変わりやすくて、リラックスできる瞬間がなかった。全体的にはいい方向に進んでいるけれど、まだ1日目が終わったばかり。明日はまた天候に左右されると思うし、気が抜けない。予報では、天候は回復すると聞いている。明日も明後日も、できることならドライで走れることを祈っている。とにかく重要なことは、ドライでもウエットでも、表彰台を狙えるポジションにいること。決勝に向けてやるべきことをきっちりとこなしたい」

アレックス・バロス(MotoGP 2位)
「朝の走行で、すぐにベースのセットを決めることができた。タイヤのテストも順調に進んだし、マシンの感じもいい。欲を言えば、フロントにもう少しウエイトが掛かってグリップ感があるといいけどね。でも、その問題はアッセン特有のものだし、明日、その問題にトライしてみたい。2番手というポジションは確かに嬉しいけれど、タイムには不満だ。セテはすばらしい走りをしているし、その差を詰めたい」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 8位)
「フリー走行は、一体どうなっているんだって思うほど、セッティングがばらばらだったが、予選ではすごくいい状態になって、気持ち良く走ることができた。これまでは、いいフィーリングをつかむのに苦労したが、今日は自分でもびっくりするくらいバイクのフィーリングをつかむことができた。ポジションは8番手だが、自分にとっては有意義な一日だった」

マックス・ビアッジ(MotoGP 10位)
「去年のグランプリも、同じようなコンディションでいいレースができたし、今日もいい走りができるんじゃないかなと思っていた。でも、小さい問題がたくさん出てきて、思うように走ることができなかった。正直、今日の10位という結果にはがっかりしているけれど、明日もあるし、ポジティブに考えないといけない。明日は、いいセッティングを見つけられると信じている」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 15位)
「今朝は、ちょっとエキサイトした走りになって、スライドばかりさせてしまった。転倒で、大きなダメージがなかったのはラッキーだった。ここは、1ヶ所ミスをすると、それを挽回するのが大変だから、気をつけないといけないと感じた。午後の予選では、限界を探りながら走った。今日は、タイムにもポジションにも満足していないけれど、言い訳はしたくない。明日は頑張らないといけないね」

玉田誠(MotoGP 17位)
「フリー走行も予選も、上手く走ることができなかった。特に、高速コーナーで上手く走れなかったし、ストレートでもリアのスピニングがひどくてタイムロスが大きかった。いろいろなセッティングをトライしたのだが、今日は、いいセッティングを見つけることができなかった」

ロベルト・ロルフォ(250cc 5位)
「カタルニアGPの後に、ニューシャシーのテストをした。そのシャシーで初めて走ったアッセンで、今日のリザルトには満足している。今日はウエットコンディションだったけれど、ニューシャシーは、これまでとは全然フィーリングが違う。特にリアのグリップが良くて、走っていて楽しい。今回は、ドライでもウエットでも、いいレースができるんじゃないかと楽しみにしている」

青山博一(250cc 15位)
「アッセンは難しいサーキットだって、みんなに聞かされていたけれど、予想通り、難しかった。ここはスピードが出るので、最初は怖かった。まだ完全にコースに慣れてはいないけれど、予選では、かなり慣れてきた感じだった。最後にタイムアタックしようと思ったときに雨が強くなって転んでしまった。フリーよりタイムを短縮することができなかったのは残念だった」

 
ページトップへ
予選1日目リザルト
Moto GP
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 15 セテ・ジベルノー Honda M 2:12.540
2 4 アレックス・バロス Honda M +1.183
3 11 R.シャウス ドゥカティ M +1.336
4 84 M.ファブリツィオ ハリスWCM D +1.352
5 12 T.ベイリス ドゥカティ M +1.567
6 7 C.チェカ ヤマハ M +2.118
7 46 V.ロッシ ヤマハ M +2.379
8 45 コーリン・エドワーズ Honda M +2.415
9 10 Ke.ロバーツ スズキ B +2.533
10 3 マックス・ビアッジ Honda M +2.562
11 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +3.018
12 50 N.ホジソン ドゥカティ M +3.162
13 67 S.バーン アプリリア M +4.329
14 9 青木宣篤 プロトンKR D +4.405
15 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +4.446
16 33 M.メランドリ ヤマハ M +4.535
17 6 玉田誠 Honda B +4.637
18 35 C.バーンズ ハリスWCM D +4.712
19 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +5.077
20 17 阿部典史 ヤマハ M +5.175
21 21 J.ホプキンス スズキ B +5.296
22 66 A.ホフマン カワサキ B +5.534
23 80 Ku.ロバーツ プロトンKR D +5.696
24 56 中野真矢 カワサキ B +7.225
ページトップへ

250cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 14 A.ウェスト アプリリア 2:19.354
2 50 S.ギュントーリ アプリリア +0.254
3 22 I.シルヴァ アプリリア +0.805
4 12 A.ヴァンサン アプリリア +1.015
5 2 ロベルト・ロルフォ Honda +1.183
6 6 A.デボン Honda +1.365
7 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +1.796
8 26 ダニエル・ペドロサ Honda +1.906
9 21 F.バッタイーニ アプリリア +2.223
10 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +2.238
15 73 青山博一 Honda +3.261
19 24 トニー・エリアス Honda +4.280
ページトップへ

125cc
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 3 H.バルベラ アプリリア 2:22.746
2 58 M.シモンセリ アプリリア +0.091
3 24 S.コルシ Honda +0.594
4 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda +1.300
5 27 C.ストーナー KTM +1.699
6 26 D.ギウセペッティ Honda +1.709
7 48 J.ロレンゾ デルビ +1.812
8 21 S.イエンクナー アプリリア +2.003
9 41 宇井陽一 アプリリア +2.004
10 22 P.ニエト アプリリア +2.381
ページトップへ
Honda Racing WGP TOPへモータースポーツTOPへ