6月13日(日)・決勝 サーキット:カタルニア・サーキット 観客:10万2301人(3日間16万8498人) 天候:晴れ 気温:27℃ コースコンディション:ドライ
第5戦カタルニアGP決勝は、3戦連続PPのセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)と、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)のマッチレースとなり、ロッシが優勝。ジベルノーは惜しくも勝利を逃したが、これで開幕戦から5戦連続表彰台に立ち、総合首位をキープした。
コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が今季最高位となる5位でフィニッシュ。序盤トップグループにつけたマックス・ビアッジ(Camel Honda)は、終盤ペースが上がらず8位。アレックス・バロス(Repsol Honda Team)は4番手を走行中に転倒リタイア、ヘイデンは、跳ねた石がラジエーターにあたって水漏れを起こしリタイア、玉田誠もタイヤトラブルでリタイアと残念な結果に終わった。
ジベルノーが3戦連続PPを獲得して迎えた第5戦決勝は、過去最高の10万2000人の大観衆を集めることになった。ファンの関心は、今季3勝目に王手をかけたジベルノーの走り。その優勝シーンを見ようと、カタルニアサーキットには、朝から大勢のファンが押しかけた。
バルセロナが地元のジベルノーにとっても、念願のカタルニア初優勝まで、あとは決勝レースを残すのみ。2日間の4セッションを制し、決勝前のウオームアップでもトップタイムをマーク。ジベルノーは完璧な状態で決勝レースを迎えることになった。
しかしホールショットを奪ったのは、予選2番手のロッシだった。PPポジションから好スタートを切ったジベルノーは2番手。その後方には、ビアッジ、玉田、バロスとHonda勢が続き、オープニングラップは、このままの順位で終える。しかし、2周目の左ヘアピンでジベルノーがトップに浮上。今季、何度もし烈な戦いを繰り広げてきた2人のペースは、一気に1分44秒台に突入。後続を一気に突き放し、序盤にして早くもマッチレースの様相となった。
こうして、2人の緊迫したにらみ合いは、中盤まで続く。しかし終盤になって、ロッシが積極的に前に出る走りを展開。それを受けてジベルノーも、何度もトップの座を奪う激しい競り合いとなったが、ラスト2周でトップに浮上したロッシが優勝した。
2日間の予選で圧倒的な速さを見せたジベルノーは、10万人を超える地元ファンの熱狂的な声援を背に熱走を見せたが、わずか0.159秒届かず2位。念願の地元優勝はまたもお預けとなってしまった。
その後方では、カルロス・チェカ(ヤマハ)、ルベン・シャウス(ドゥカティ)とし烈な4位争いを繰り広げたエドワーズが、第3戦フランスGPに続き今季最高位の5位でフィニッシュ。予選4番手からスタートしたビアッジは、序盤3番手につけるも、ペースがあがらずじりじりと後退。8位でフィニッシュした。
予選3番手から今季初表彰台の期待が膨らんだヘイデンは、1コーナーの混雑の中で大きくポジションを落とす苦しいスタート。オープニングラップは16位に低迷、その後9番手まで順位を上げるも、他車の跳ねた石がラジエターにぶつかり、17周目にコース上にストップ、リタイアとなった。
予選6番手からスタートしたバロスは、好スタートを切って序盤4番手に浮上するも、5周目に転倒してリタイア。予選9番手から序盤トップグループにつけた玉田は、中盤まで5番手を走行していたが、タイヤトラブルでリタイアした。
250ccクラスは、ランディ・デ・ピュニエ(アプリリア)と、ダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)のマッチレースとなり、デ・ピュニエが優勝。中盤から終盤にかけてペドロサは何度も首位に立ったが、惜しくも0.109秒差の2位。地元勝利を果たすことは出来なかった。3位はトニー・エリアス(Fortuna Honda)で、地元バルセロナで今季2回目の表彰台に立った。予選13番手という苦しいグリッドからスタートの青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、粘り強い走りで6位でフィニッシュ。中盤まで5番手を走行していたロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)は、15周目の1コーナーで他車に追突されて、無念の転倒リタイアとなった。
125ccクラスは6台による大接戦となり、ヘクター・バルベラ(アプリリア)が優勝。最終ラップに果敢にアタックしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)は、わずか0.016秒差の2位。優勝こそ逃したが、総合ポイントでは2位のバルベラに22点差をつけた。
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