Hondaホームページ
モータースポーツ
WGP
WGP
第5戦 カタルニアGP
モータースポーツTOPへ
スペイン Round 5
Catalunya GP
前ラウンド 次ラウンド 2004 June,13
WGP TOPへ
グランプリ情報
予選1日目
予選2日目
 コメント
 リザルト
決勝
ポイント
ジベルノー3戦連続PP獲得、ヘイデン2戦連続フロントローの3番手。今季3勝目に向けてHonda勢が好グリッドを得る

6月12日(土) ・予選2日目
サーキット:カタルニア・サーキット 天候:晴れ 気温:31℃ コースコンディション:ドライ

N.ヘイデン
N.ヘイデン

 第5戦カタルニアGP予選2日目は、終日好天に恵まれた。最高気温は前日より1℃高い31℃を記録。路面温度も前日より上がり、マシン、タイヤ、ライダーにとって、厳しい条件が揃うことになった。

 午前10時に始まったフリー走行では、セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)がただひとり1分43秒台をマーク。前日の予選で見せたスーパーラップに続き、レースセッティングで挑んだフリー走行でも2位以下に圧倒的なリードを築いた。2番手にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。マックス・ビアッジ(Camel Honda)3番手、コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)4番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)5番手とHonda勢が続き、午後の予選の熱戦に期待が集まった。

 この日は、朝から強い陽射しがサーキットに降り注いだ。好天に恵まれたことで、観客の出足も好調で、カタルニアのスタンドを埋め尽くしたファンは、早くも本番ムードを満喫していた。注目は、地元Vの期待を一身に集めるジベルノーの走り。暫定PPを獲得し、2日目のフリー走行でもトップタイムとボルテージは上がるばかり。ジベルノーの3戦連続PPの期待も高まった。

 その熱い声援に後押しされるように、ジベルノーの予選の走りは、冴えに冴え渡った。最初のアタックでは、前日にマークした1分42秒934というスーパーラップを約0.2秒更新する快走。2度目のアタックでも、さらに0.1秒更新する熱走を披露、カタルニアのスタンドに集まった大観衆を喜ばせた。

 「2回アタックして2回ともうまくいった」と満面の笑み。アタックを終えてピットに戻ってきたジベルノーを迎えたのは、第2戦スペインGPで優勝した際、ヘレスにこだました「セテ」コールだった。2日間4セッションすべてを制する完璧な走り。この日、カタルニアにこだました「セテ」コールは、カタルニア初優勝に向けて完璧な走りを披露したジベルノーを称えるものだった。

 まさに、カタルニアGPは、ジベルノーのためのグランプリとなることを予感させた。ジベルノーは、01年にバレンシアで勝っている。今年はヘレスで勝った。そしてカタルニアで勝てば、スペインで行われる3グランプリをすべて制覇する。バルセロナ生まれのジベルノーにとって、カタルニアGPでの勝利はどうしても欲しかったものだけに、この日のPP獲得は、念願の初Vに向けて大きく前進した瞬間だった。

 3番手には、前戦イタリアで自己最高位2位につけたヘイデン。2戦連続のフロントロー獲得にこちらも満面の笑み。「ここはテストもしている。言い訳はできない」という力強いコメントは、今季初表彰台を十分に期待させるものだった。ジベルノーとともに、開幕から4戦連続表彰台に立っているビアッジは、2番手から4番手にポジションを落とすも、レースセッティングでは素晴らしい走りを見せて、依然として優勝候補の一角。6番手のアレックス・バロス(Repsol Honda Team)も、レースセッティングの走りは勿論、クリアラップが取れればさらに上位のグリッドを狙えただけに、昇り調子をアピールすることになった。

 初日3番手の玉田誠(Camel Honda)は、予選タイヤのアタックが不発に終わり9番手にポジションを落とし悔しそうな表情。フリー走行でセッティングを大幅に進めたコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)は、初日から0.777秒タイムを短縮して14番手から11番手に浮上した。

 250ccクラスは、ランディ・デ・ピュニエ(アプリリア)がPPを獲得。暫定PPのダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、初日から0.310秒タイムを短縮するも2番手にダウン。しかし、安定した走りは優勝候補の筆頭で、地元バルセロナで、今季3勝目の期待が膨らんだ。以下、Honda勢は、トニー・エリアス(Fortuna Honda)が5番手、ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)8番手。青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、初日のタイムを更新できず、10番手から14番手へとポジションを落とした。

 125ccクラスは、ホルヘ・ロレンゾ(デルビ)がPPを獲得。初日8番手のルーカス・ペセック(Honda)が5番手に浮上。初日2番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)は、初日のタイムを更新できず8番手にダウンも依然として優勝候補の筆頭。2列目スタートから今季3勝目を狙うことになった。

コメント  
セテ・ジベルノー(MotoGP 1位)
「フリー走行では、いいセッティングを見つけることができたし、いい走りができたと思う。しかし、午後の予選は、それほど成果はなかった。確かに、予選用のタイヤではいいタイムを出すことができたけれど、レース用のセッティングは手放しでは喜べなかった。レースに向けて、決勝前のウオームアップで、もう少しセッティングを試してみたい。今年はヘレスで優勝しているし、勿論、ここでも勝ちたい。きっと大勢のファンが見に来てくれるだろうし、その期待に応えたい」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 3位)
「2戦連続でフロントローに並べてうれしい。去年の予選は、いま思い出しても本当に大変だったけれど、今年は、冬のテストで頑張った成果が出たような気がする。レースセッティングは、まだまだ足りない部分もあるけれど、明日はスタートに集中して、トップグループについていきたい。先週のレースは、フロントローだったのにクラッシュして悔しかった。明日は、その痛い経験を生かして、なんとしてもいいレースをしたい」

マックス・ビアッジ(MotoGP 4位)
「フロントローを逃して、ちょっとがっかりしている。タイムが思うように伸ばせなかったのは、新しいフロントタイヤに予想外のチャタリングがでてしまったからなんだ。でも、レースセッティングでは、いいペースで走れている。レースの準備もできている。ここは、長いコーナーと暑さのために、すぐにタイヤのグリップが落ちる。人間にもタイヤにも厳しいレースになるけれど、明日はいいレースにしたい」

アレックス・バロス(MotoGP 6位)
「予選で2列目に並べたことに満足している。昨日から今日にかけて、セッティングはすべて変えた。まだ完璧ではないけれど、トンネルの向こうの明かりが見えて来たという感じだった。最後はかなりよくなった。特にフロントの感覚がよくなった。まだ、リアのスピンはひどいけれど、昨日よりは大きく一歩を踏み出した感じがする。ただ、そのセッティングで長い距離を走っていないし、明日のウオームアップで最後の調整をしたい。今日は予選用タイヤでもいいラップが刻めたし、今回の2列目は嬉しい」

玉田誠(MotoGP 9位)
「決勝用タイヤのセットでは、1分45秒から46秒台がやっとだった。トップグループは44秒台の戦いになると思うし、前回のイタリアのように優勝争いに加わるのは難しい。予選ではいいタイムをマークしようと思ったが、予選用タイヤのアタックも、思うような走りができなかった。フラストレーションがたまる2日間だった。決勝はこれまで以上に厳しいレースになるが、最後まで全力を尽くす」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 11位)
「フリー走行では、まずまずのセッティングを見つけることができた。昨日問題になっていたチャタリングを解決することができたし4番手になれた。でも、予選では、あまり進歩がなかった。明日のレースは、フリー走行のセッティングに戻して挑みたいし、同じフィーリングで走れたら、いい結果につながると思う」

ダニエル・ペドロサ(250cc 2位)
「今日は、フリーでも予選でもセットアップが進んだ。決勝に向けての準備はすべて整った気がする。明日も今日のようなコンディションなら、きっとタフなレースになると思う。おそらく、僕とデ・ピュニエの一騎打ちになるんじゃないかな。僕はまだタイヤの選択など、いろいろと経験をつんでいるところだけれど、チームを信頼している。ここは僕の地元だし、いいレースにしたい」

青山博一(250cc 13位)
「すごく悔しかった。タイヤ交換するタイミングが遅すぎて、最後のアタックが不発に終わってしまった。ちゃんとしたアタックができなかったし、ポジションも落としてしまった。今日は、フリーと予選で路面温度がすごく変わって、それにも苦労した。でも、バイクのフィーリングは悪くない。イメージもできている。決勝は4列目スタートになってしまったけれど、いいスタートを切って、なんとしてもいい結果を残したい」

立川章次 HRC監督
「ジベルノーは2日間を通して、素晴らしい走りを見せてくれた。2日間4セッションすべてでトップタイム。安定して強いパフォーマンスを見せてくれた。明日はいけるんじゃないかと思っている。ビアッジも内容は素晴らしい。ヘイデンとバロスの2人も、いいポジションからスタートすることができるし、今回はいいレースができると信じている。前回のムジェロは、雨で中断したりで、どこか中途半端なレースだった。今回は、きっちりとした形でレースに勝ちたい」

 
ページトップへ
予選総合リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 15 セテ・ジベルノー Honda M 1:42.596
2 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.363
3 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.528
4 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.967
5 33 M.メランドリ ヤマハ M +1.005
6 4 アレックス・バロス Honda M +1.051
7 11 R.シャウス ドゥカティ M +1.084
8 21 J.ホプキンス スズキ B +1.097
9 6 玉田誠 Honda B +1.112
10 12 T.ベイリス ドゥカティ M +1.197
11 45 コーリン・エドワーズ Honda M +1.236
12 7 C.チェカ ヤマハ M +1.264
13 56 中野真矢 カワサキ B +1.352
14 66 A.ホフマン カワサキ B +1.530
15 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +1.535
16 10 Ke.ロバーツ スズキ B +1.579
17 50 N.ホジソン ドゥカティ M +2.165
18 17 阿部典史 ヤマハ M +2.392
19 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +2.512
20 67 S.バーン アプリリア M +2.604
21 32 G.ラビラ スズキ B +3.546
22 88 A.ピット モリワキ D +3.731
23 10 Ke.ロバーツ スズキ B +3.803
24 9 青木宣篤 プロトンKR D +4.361
25 84 M.ファブリツィオ ハリスWCM D +4.907
26 35 C.バーンズ ハリスWCM D +6.088
  ページトップへ

250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 7 R.デ・ピュニエ アプリリア 1:46.292
2 26 ダニエル・ペドロサ Honda +0.142
3 19 S.ポルト アプリリア +0.684
4 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.892
5 24 トニー・エリアス Honda +1.085
6 10 F.ニエト アプリリア +1.336
7 50 S.ギュントーリ アプリリア +1.433
8 2 ロベルト・ロルフォ Honda +1.446
9 54 M.ポジアーリ アプリリア +1.531
10 21 F.バッタイーニ アプリリア +1.823
13 73 青山博一 Honda +2.007
  ページトップへ

125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 48 J.ロレンゾ デルビ 1:50.497
2 3 H.バルベラ アプリリア +0.722
3 27 C.ストーナー KTM +0.763
4 22 P.ニエト アプリリア +0.818
5 52 L.ペセック Honda +0.860
6 15 R.ロカテッリ アプリリア +0.891
7 6 M.ジャンサンティ アプリリア +0.954
8 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda +0.968
9 63 M.ディ・ミリオ アプリリア +1.082
10 21 S.イエンクナー アプリリア +1.126
  ページトップへ
Honda Racing WGP TOPへモータースポーツTOPへ