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第4戦 イタリアGP
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イタリア Round 4
Italian GP
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グランプリ情報
予選1日目
予選2日目
決勝
コメント
リザルト
  Moto GP
  1 ロッシ
  2 ジベルノー
  3 ビアッジ
  250cc
  1 ポルト
  2 ペドロサ
  3 ポジアーリ
  125cc
  1 ロカテッリ
  2 ストーナー
  3 バルベラ
    リザルト一覧
ポイント
Moto GP
  1 ジベルノー 86
  2 ロッシ 76
  3 ビアッジ 72
  250cc
  1 デ・ピュニエ 73
  2 ペドロサ 70
  3 ポルト 50
  125cc
  1 ドヴィツィオーゾ 76
  2 ロカテッリ 73
  3 ストーナー 55
  Moto GP
  1 Honda 90
  2 ヤマハ 83
  3 ドゥカティ 35
  250cc
  1 Honda 95
  2 アプリリア 85
  3 ヤマハ 8
  125cc
  1 アプリリア 90
  2 Honda 76
  3 KTM 57
  ポイント一覧
第3戦 フランスGP
雨で中断の波乱のレース。ジベルノー2位で4戦連続表彰台

6月6日(日)・決勝
サーキット:ムジェロ・サーキット 観客:8万5169人(3日間12万6707人) 天候:晴れ時々雨 気温:23℃ コースコンディション:ドライ/ウエット

 第4戦イタリアGP決勝はレース終盤に雨が降り、17周で中断。残り6周で行われた第2レースで、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が優勝、そのロッシとし烈な戦いを演じたセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が惜しくも2位、その2人を追ったマックス・ビアッジ(Camel Honda)が3位となった。優勝こそ逃したが、ジベルノー、ビアッジともに開幕から4戦連続表彰台を獲得。初タイトル獲得に向けて、ジベルノーは総合首位、ビアッジも3位をキープした。

 第1レースでジベルノー、ビアッジらとトップ争いを演じたアレックス・バロス(Repsol Honda Team)は、第2レースでも首位を走る快走を見せて6位。第1レースで8番手につけたコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)は、第2レースでは思うようにペースが上がらず、12位でフィニッシュした。第1レースで、何度も首位に立ってムジェロのファンを沸かせた玉田誠(Camel Honda)は、トップ争いを繰り広げていた14周目に、タイヤトラブルで痛恨のリタイア。自己最高位の予選2番手からスタートのニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)も、第1レース5番手争いの中で転倒、悔しいリタイアとなった。

 ムジェロで行われたイタリアGPは、この日、これまで最高の8万5000人のファンが集まった。ここ数年は、地元イタリア人ライダーたちがこの大会を盛り上げてきたが、今年は2戦連続PPのジベルノー、予選6番手から積極的な走りを見せたビアッジ、3列目から好スタートを切って、素晴らしい走りを見せた玉田、今季最高位の2列目4番手スタートのバロスらがトップグループを形成、壮絶な優勝争いが繰り広げられた。

 序盤は、玉田とビアッジ、そしてロッシの3人がし烈な首位争いを繰り広げた。さらに中盤になると、この3人の戦いに、スタートの遅れをばん回して追い上げたジベルノーとバロスが加わるという壮絶な展開。ムジェロに集まったファンを熱狂させた。

 しかし、その集団の中で、何度も首位に立った玉田が、14周目の1コーナー手前でタイヤトラブルでコースサイドにストップする波乱。これでトップグループは、ジベルノー、ロッシ、ビアッジ、バロスの4台に絞られる。しかし、18周目に雨が落ち始め、レースは中断。17周を終えた時点の順位でグリッドに並び、残り6周で第2レースが行われることになった。

 昨年からレースが中断された場合は、第2レースの結果で順位が決まる。その注目の第2レースは、ウェット宣言の中で再開された。しかし、レースを中断させた雨は止んでおり、全車スリックタイヤを装着してグリッドに並んだ。しかし、シグナルが変わり、全車1コーナーに達したときに、再び激しい雨となり、スリックタイヤでウェットレースが行われるという難しい戦いとなった。

 その6周のレースでは、オープニングラップでバロスが首位に立ち、2周目にはルベン・シャウス(ドゥカティ)、3周目にトロイ・ベイリス(ドゥカティ)がトップに立つ展開となった。そして、その中からロッシが抜け出して優勝。ジベルノーも激しく追ったが、わずか0.361秒届かず2位、ビアッジは1.5秒差で3位となった。

 優勝を逃したジベルノーは、第1レースでは中断になるまでレースをコントロールしていただけに無念の結果となった。雨で中断しなければ3連勝の可能性も高かっただけに、悔しさもひとしおだった。しかし、これでジベルノーは開幕から4戦連続表彰台で総合ランキング首位をキープ。3位のビアッジも、念願の地元優勝こそ果たせなかったが、4戦連続表彰台で総合3位につけた。

 250ccクラスは、セバスチャン・ポルト(アプリリア)、ランディ・デ・ピュニエ(アプリリア)、ダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)の3人のし烈な優勝争いとなり、ポルトが優勝。中盤まで積極的に首位に立ちレースを引っ張ったペドロサは、惜しくも2位に終わった。

 序盤、トップグループに加わったトニー・エリアス(Fortuna Honda)は6位、ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)が7位、青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)が9位でフィニッシュ。今季3回目の表彰台に立ったペドロサは、優勝こそ逃したが、総合ランキングで首位に立つデ・ピュニエに3ポイント差と迫った。

 125ccクラスは、ロベルト・ロカテッリ(アプリリア)が優勝。最終ラップに首位に立ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)は、今季3勝目に王手を掛けながら、最終コーナーでバランスを崩し、惜しくも4位に終わった。しかし、総合ランキングは首位をキープしている。

コメント  

セテ・ジベルノー(MotoGP 2位)
「まず、ロッシにおめでとうと言いたい。彼の勝利については何も言うことはない、自分でつかんだ勝利だからね。今日はスタートが悪く、リカバーするのが大変だった。何とか追いついたと思ったら雨で中断になった。もしあのまま走っていたらロッシとのバトルになっていただろうし、もしかしたら勝てたかも知れない。きっとロッシのファンやチームのみんなが雨が降るように祈ってたのかもね。再スタートした後は、ロッシがベイリスを抜いたときに、すぐに僕も抜こうとしたけどダメだった。ベイリスを抜いたときはちょっと差が広がっていたし、もう手遅れだった」

マックス・ビアッジ(MotoGP 3位)
「今日は、リスタートもあったし、大変だったけれど面白いレースだった。2ヒート目では、阿部典史(ヤマハ)とベイリスのスタートがとても速かった。今日はいろいろなことがあったし、不思議なレースだった。金曜日から抱えていた問題を最後まで修正できなかったし、今回のセッティングでは3位が精一杯だった。カタルニアはチームにとってホームレースだし、スペイン人のチームメイトたちのためにも頑張りたい」

アレックス・バロス(MotoGP 6位)
「不満な結果に終わってしまった。第1ヒートはいいスタートを切ることができたのだが、第1コーナーでミスをしてポジションを落としてしまった。その後、集中して順調に順位を上げ、マックスの後ろにつくことが出来たのだが、雨が降り出して中断になってしまった。中断したときは、残り5周だったし、もしかしたら表彰台に立てたかも知れない。第2ヒートでは雨が降ったり止んだりして、周回ごとにコンディションが変わったし、自分にアグレシッブさが足りなかったかも知れない。トップを走っているときに少し慎重になったら、大勢に抜かれてしまった。この週末、チームが凄く努力をしてくれただけに、とても残念だ。マシンの感触は悪くなかった。セットアップも良かった。バルセロナでは、また一から始めるよ」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 12位)
「リザルトについて言うことは何もない。ムジェロでの唯一の収穫は、今年の不調の原因が少しわかったことだね。レースに向けての準備を、少し変えていかなくてはいけない。これから、モトクロスやダートトラックでのトレーニングをして、気分を変えたい。今シーズンはいろいろトライし過ぎたと思う。きっとすぐに良い解決策が見つかると信じている」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP リタイア)
「今日は本当に残念。朝のウオームアップは全てが順調だった。スタートも良かった。でも、ロリス・カピロッシ(ドゥカティ)を抜いて、マルコ・メランドリ(ヤマハ)を抜こうと思ったときに転んでしまった。先頭とは少しギャップがあったし、チャンスを掴みにいったんだ。今日はマシンの感触も良かっただけに残念だよ。頑張ってくれたチームのみんなに申し訳ないと思っている。とりあえず次のレースに向かって頑張るよ」

玉田誠(MotoGP リタイア)
「リタイアしたけれど、すごく楽しいレースが出来た。MotoGPを走るようになって、初めてトップを走ることが出来たし、トップグループでバトルが出来た。最後はリタイアしてしまったけれど、こういうレースがしたいとずっと思っていたし、内容には満足している。次のカタルニアでも、こんなレースが出来るように頑張りたい」

ダニエル・ペドロサ(250cc 2位)
「2位になれて本当に満足している。今日は厳しい戦いになることはわかっていたし、ポルトとデ・ピュニエと走っているときから、タイヤが持たないことはわかっていた。だから最後は、マヌエル・ポジアーリ(アプリリア)の前を走って表彰台に立とうと思っていた。結局、デ・ピュニエにトラブルが出て2位になれたけどね。次のレースは地元だし、いいレースを見せたい」

青山博一(250cc 9位)
「スタートは良かったし、トップグループの後ろにつけることも出来た。その後、3周くらい頑張ったのだが、離されてしまった。それからは単独になってしまい、9位でフィニッシュすることになった。でも、終盤は、ライン取りなどいろんなことが試せたし、ムジェロを攻略することが出来た。次のカタルニアはテストしているコースだし、いいレースを見せたい」

立川章次 HRC監督
「中断するまですごく盛り上がったレースだったし、雨の中断は、まさに水を差された格好だった。予想通り、ジベルノーとロッシの戦いになったが、中断しなければ、ジベルノーに余裕があったし、優勝することが出来たと思う。それだけに、今日の中断は残念だった。今回は250ccも125ccも優勝することは出来なかったが、内容は良かった。次のカタルニアにつながるレースだったし、次戦では再び、優勝できるように頑張りたい」


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決勝リザルト
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 12:06.803
2 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.361
3 3 マックス・ビアッジ Honda M +1.540
4 12 T.ベイリス ドゥカティ M +1.782
5 11 R.シャウス ドゥカティ M +2.389
6 4 アレックス・バロス Honda M +2.446
7 17 阿部典史 ヤマハ M +5.842
8 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +6.228
9 33 M.メランドリ ヤマハ M +6.461
10 67 S.バーン アプリリア M +7.198
11 50 N.ホジソン ドゥカティ M +9.048
12 45 コーリン・エドワーズ Honda M +9.626
13 9 青木宣篤 プロトンKR D +14.201
14 66 A.ホフマン カワサキ B +48.091
15 84 M.ファブリツィオ ハリスWCM D +50.498
16 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +56.572
17 88 A.ピット モリワキ D +59.267
RT 10 Ke.ロバーツ スズキ B DNF
RT 56 中野真矢 カワサキ B DNF
RT 6 玉田誠 Honda B DNF
RT 69 ニッキー・ヘイデン Honda M DNF
RT 7 C.チェカ ヤマハ M DNF
RT 80 Ku.ロバーツ プロトンKR D DNF
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250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 S.ポルト アプリリア 40:32.672
2 26 ダニエル・ペドロサ Honda +6.147
3 54 M.ポジアーリ アプリリア +8.415
4 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +11.226
5 10 F.ニエト アプリリア +11.876
6 24 トニー・エリアス Honda +11.888
7 2 ロベルト・ロルフォ Honda +24.398
8 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +27.550
9 73 青山博一 Honda +28.126
10 14 A.ウェスト アプリリア +38.025
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125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 15 R.ロカテッリ アプリリア 40:13.158
2 27 C.ストーナー KTM +0.152
3 3 H.バルベラ アプリリア +0.197
4 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda +0.573
5 6 M.ジャンサンティ アプリリア +0.595
6 22 P.ニエト アプリリア +0.879
7 21 S.イエンクナー アプリリア +5.980
8 54 M.パシーニ アプリリア +19.206
9 23 G.ボルゾイ アプリリア +28.656
10 48 J.ロレンゾ デルビ +28.671
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