5月15日(土) ・予選2日目
サーキット:ル・マン・サーキット 天候:晴れ 気温:23℃ コースコンディション:ドライ
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S.ジベルノー
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2日連続で青空が広がったル・マン。気温23℃と絶好のコンディションで迎えたフランスGP2日目の予選は、初日から好調なHonda勢が、2日目もさらにタイムを伸ばし、セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が今季初のPPを獲得、3番手にマックス・ビアッジ(Camel Honda)と、フロントローに2台のHondaが並んだ。暫定PPのコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)は、初日のタイムを更新できず5番手に終わるも依然として好調で、フロントローに並んだ2人とともに優勝候補の筆頭に浮上。さらに、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)7位、玉田誠(Camel Honda)8位、アレックス・バロス(Repsol Honda Team)11位と、すべてのHonda勢が優勝を狙えるポジションから決勝を迎えることになった。
今年で5年連続開催となるル・マン。ヨーロッパの大都市パリから近いという好立地条件、そして、白熱したレースが続くMotoGPクラスの注目度が上がっていることもあり、フランスGPは、年々、観客が増加している。観客動員数は日曜日に発表されるが、土曜日の予選としては、この5年で最高の数字を弾き出したことは確実で、スタンドを埋め尽くしたファンは、熱い火花が散るアタック合戦を満喫した。
その戦いの中で、この日、主役の座に躍り出たのは、初日体調を崩し5番手に沈んでいたジベルノーだった。しかし、体調が戻った2日目は、フリー走行から快調な走りを披露。昨年、Hondaのマシンでバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がマークしたサーキットベストタイムを1.783秒も短縮するスーパーラップで、今季初PPを獲得した。ジベルノーは、昨年のフランスGPのウィナー。このサーキットを得意とするだけに、フランスGP2連勝、そしてスペインGPからの2連勝に向けて、最高の形で2日間の予選を終えることになった。
2番手にはカルロス・チェカ(ヤマハ)。3番手には、優勝を狙えるハイペースでラップを刻んだビアッジ。4番手にロッシと続いた。初日、暫定PPを獲得したエドワーズは、予選タイヤでのアタックに失敗してタイムを更新できなかったが、コンスタントに好ラップを刻み、ジベルノー、ビアッジとともに優勝候補に浮上。7番手のヘイデンも、予選タイヤのアタックで思うようにタイムを伸ばせず2番手から7番手にダウンするも、レースセッティングでは好調な走りを披露した。
その中で、予選こそ3番手だったが、開幕から2戦連続2位のビアッジが、ジベルノーをも凌ぐ素晴らしい走りを見せて注目を集めた。これまでも、マシンのセッティングが決まったレースでは圧倒的な速さを見せてきただけに、Honda陣営の中でも、ビアッジの独走優勝の期待が膨らんでいる。
ビアッジは、開幕戦ではロッシとし烈な優勝争い、雨の第2戦スペインGPでもジベルノーと壮絶な戦いを演じた。そのチャンピオンシップを睨んだステディな戦いぶりは、念願のタイトル獲得に向けての執念を感じさせるもので、再び、ビアッジ人気も急上昇中。今大会は、ビアッジ自身、虎視眈々と優勝を狙っている。
250ccクラスは、ダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)がサーキットベストタイムを1.780秒更新する好タイムでデビュー3戦目にして初PPを獲得。デビューレースとなった開幕戦では予選4番手から史上最年少優勝という記録を打ち立てているだけに、今季の2勝目と、昨年の125ccクラス優勝に続くフランスGP2連勝の期待が膨らんでいる。以下、ランディ・デ・ピュニエ(アプリリア)。セバスチャン・ポルト(アプリリア)、マヌエル・ポジアーリ(アプリリア)と続き、トニー・エリアス(Fortuna Honda)が上り調子を感じさせる今季最高位の5位、前戦スペインで優勝のロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)は8番手、予選で転倒を喫して思うようにタイムを伸ばせなかった青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、9番手から決勝に挑むことになった。
125ccクラスは、暫定PPを獲得したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が2日目もさらにタイムを短縮、今季2回目、フランスGPでは2年連続でPPを獲得した。
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