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エドワーズ今季初の暫定PP。ヘイデン2番手とHonda勢が好スタートを切る

5月14日(金)・予選1日目
サーキット:ル・マン・サーキット 天候:晴れ 気温:19℃ コースコンディション:ドライ

C.エドワーズ
C.エドワーズ

 パリから西南へ約200km。第3戦フランスGPは、24時間耐久レースで有名なル・マンが舞台。フランスGPは1951年に始まり、今年で41回目の開催となる。長い歴史の中で、クレルモンフェラン、ノガロ、ル・マン、ポールリカールと舞台を転々としてきたが、2000年からはル・マンに定着、5年連続開催はフランスGPの長い歴史の中で最多連続記録となった。

 そして、ル・マンで開催された過去4年、Hondaは3回の優勝を誇っている。雨で中断となった一昨年は、この年、Hondaで2年連続チャンピオンに輝いたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が優勝、昨年も雨のために2ヒート制となったがセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が優勝と、2年連続で波乱のレースをHondaが制している。今年もレースウィークを通じて厳しい戦いが予想されるが、前戦スペインで今季初の表彰台独占を果たしたHonda勢が、ここでも好スタートを切った。

 今年は舗装の全面張替え工事が行われ、コースコンディションが大幅に向上、好タイムが予想された。それは、フリー走行から現実のものとなり、開幕から2戦連続2位と好調なマックス・ビアッジ(Camel Honda)が最初のセッションでサーキットベストタイムを更新する快速ぶりを披露。2番手にニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)とHonda勢が好調なスタートを切った。

 その勢いは予選になっても衰えず、前戦スペインから調子を上げているコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が、昨年のサーキットベストタイムを約1.4秒短縮する1分33秒870の快速タイムをマークして今季初の暫定PPを獲得。2番手にはフリー走行でも好調な走りを見せたヘイデンが入り、前戦スペインで上り調子をアピールした2人が揃って素晴らしい走りを見せた。

 3番手にカルロス・チェカ(ヤマハ)、4番手にマルコ・メランドリ(ヤマハ)。前戦スペインで今季初優勝を達成したジベルノーが5番手、6番手に玉田誠(Camel Honda)、7番手にロッシ、8番手にビアッジ、そしてアレックス・バロス(Repsol Honda Team)が10番手とHonda勢すべてがトップ10入りを果たした。

 開幕から接戦が続いている予選だが、今大会も11番手までが1秒差以内、13番手までが昨年のサーキットベストタイムを更新する好タイムのラッシュ。その中でも、Honda勢の好走は目立った。

 その白熱した戦いの中で、この日、一際目立ったのは、エドワーズの走りだった。雨になった前戦スペインでは、決勝前のウオームアップでトップタイムをマーク、優勝候補の筆頭に挙げられながら、雨と寒さのために体温の低下に苦しみ、クラッチやブレーキの操作が満足にできず、予想外の7位と低迷、悔しいレースとなった。

 しかし、スペインGP後のテストで上り調子を再確認、今大会の予選では、見事それをリザルトに結びつけることに成功した。先週は、チームの本拠地があるイタリア・ミサノで行われた、故加藤大治郎選手の栄誉を称え命名された「ヴィアーレ・ダイジロウ・カトウ」(加藤大治郎通り)の開通式典に家族で出席、鈴鹿8時間耐久レースでペアを組んで優勝した故加藤大治郎選手の家族に励ましの言葉を掛けていた。スーパーバイク世界選手権ではHondaで2度チャンピオンになっているエドワーズ。アプリリアからHondaに移籍して再び、トップライダーの一角に浮上、これからの活躍に多くの注目が集まっている。

 250ccクラスは、セバスチャン・ポルト(アプリリア)が2戦連続で暫定PPを獲得。ランディ・デ・ピュニエ(アプリリア)、マヌエル・ポジアーリ(アプリリア)と続き、Honda勢は、開幕戦で250ccクラス史上最年少優勝記録を塗り替え、前戦スペインGPでは好スタートを切りながら転倒リタイアに終わったダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)が4番手、5番手には前戦スペインGPの優勝で勢いに乗るロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)で、2日目のポジションアップに期待が集まった。7番手にトニー・エリアス(Fortuna Honda)。ペドロサ同様、前戦スペインで転倒リタイアに終わっている青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、初経験のル・マン攻略に苦しんだが11番手とまずまずのポジションで初日を終えた。

 125ccクラスは、昨年、ここでGP初PPを獲得したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が、今年も暫定PPを獲得。2年連続PPに向けて好スタートを切った。

コメント  
コーリン・エドワーズ(MotoGP 1位)
「ヘレスの2日間のテストで、マシンのセットアップを良くするために、いろいろと努力した。自分にとってのマシンの限界点を探すこと、そして、開幕戦から問題になっていたチャタリングの問題を解決することが重要だったからね。その2日目のテストでは、予選タイヤでアタックすることも試みたし、やっとRC211Vの限界を見つけることができた。このコースは、まだ完全には把握していないが、タイヤとマシンの感触は良かった。今日は比較的簡単にリズムに乗ることができた。明日の予選ではもう少しタイムを削ることができると思う」

ッキー・ヘイデン(MotoGP 2位)
「今日の予選はMotoGPで走るようになってから最高のセッションだった。途中、電気系のトラブルがあってピットに何度も入った。そのために2台のマシンを交互に乗らなくてはならず少しリズムが狂ってしまったけれど、最終的にいい組み合わせを見つけることができた。ここのサーキットは好きだし、新しい路面はとてもスムーズに乗れるし、フィーリングも最高だった。明日は少し微調整をして、フロントローに残れるように頑張りたい」

玉田誠(MotoGP 6位)
「南アフリカ、スペインに比べれば、今回は、フリー走行からかなりいいフィーリングで走れている。前回スペインGPの後のテストで、第2戦まで使っていたのと違う車体にして、そのときのテストでかなりいいセッティングを見つけることができた。そのテストの成果が今回のレースでは生きている。今日は2台のバイクを乗り比べたり、タイヤのテストをしたりした。レースディスタンスを考えれば、セッティングはまだ完璧じゃない。予選グリッドも2日目はフロントローに並べるように頑張らないといけない」

アレックス・バロス(MotoGP 10位)
「フリー走行ではフロントに問題を抱えていて苦労したが、色々と修正してかなり改善された。予選では、安定したタイムを出すことができたし、それほど悪くはなかった。しかし、予選用のタイヤでは思い通りに走ることができなかった。これが今の課題だね。今日の10番手、4列目というポジションは、決して良いとはいえないし、決勝レースに向けて明日は色々修正しなければならない。後ろの方で走るのはイヤだからね」

ダニエル・ペドロサ(250cc 4位)
「今日は全体的に収穫ある予選だった。前回のスペインの転倒で怪我をしてる指も気にならなかったし、気持ちよく走ることができたからね。ただ、バイクのセッティングは完全ではないし、まだやらなければいけないことはたくさんある。それにしても、今日、フォンシ・ニエトとぶつかりそうになって驚いた。南アフリカでもヘレスでも、彼は同じようなことを他の選手と起こしているし、彼の行動には理解ができない。怒っても仕方ないし、気持ちを切り替えていくよ。ここでは去年、125で勝っているし、今年も、いい結果を残せるように頑張るよ」

青山博一(250cc 11位)
「ル・マンは初めて走るコースで、下見をしたときから難しいコースだと思っていたが、走ってみたら、予想以上に難しかった。特に1コーナーから2コーナーのS字区間はつかみ所がなくて戸惑った。予選では、ペドロサの後ろについて走ったが、まだ、完全に攻め切れていない。明日は、コースにももう少し慣れると思うし、タイムも上げることができると思う」

 
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予選1日目リザルト  
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 45 コーリン・エドワーズ Honda M 1:33.870
2 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.096
3 7 C.チェカ ヤマハ M +0.337
4 33 M.メランドリ ヤマハ M +0.390
5 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.418
6 6 玉田誠 Honda B +0.433
7 46 V.ロッシ ヤマハ M +0.437
8 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.458
9 56 中野真矢 カワサキ B +0.511
10 4 アレックス・バロス Honda M +0.665
11 10 Ke.ロバーツ スズキ B +0.687
12 12 T.ベイリス ドゥカティ M +1.163
13 11 R.シャウス ドゥカティ M +1.171
14 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +1.343
15 17 阿部典史 ヤマハ M +1.571
16 21 J.ホプキンス スズキ B +1.593
17 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +1.757
18 66 A.ホフマン カワサキ B +1.848
19 50 N.ホジソン ドゥカティ M +1.851
20 67 S.バーン アプリリア M +2.673
21 9 青木宣篤 プロトンKR D +2.949
22 80 Ku.ロバーツ プロトンKR D +3.930
23 84 M.ファブリツィオ ハリスWCM D +4.375
24 35 C.バーンズ ハリスWCM D +4.953
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250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 19 S.ポルト アプリリア 1:38.090
2 7 R.デ・ピュニエ アプリリア +0.327
3 54 M.ポジアーリ アプリリア +0.571
4 26 ダニエル・ペドロサ Honda +0.608
5 2 ロベルト・ロルフォ Honda +1.037
6 10 F.ニエト アプリリア +1.086
7 24 トニー・エリアス Honda +1.221
8 21 F.バッタイーニ アプリリア +1.268
9 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +1.322
10 50 S.ギュントーリ アプリリア +1.554
11 73 青山博一 Honda +1.659
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125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda 1:42.887
2 48 J.ロレンゾ デルビ +0.103
3 41 宇井陽一 アプリリア +0.642
4 3 H.バルベラ アプリリア +0.722
5 15 R.ロカテッリ アプリリア +0.727
6 58 M.シモンセリ アプリリア +0.824
7 22 P.ニエト アプリリア +0.893
8 24 S.コルシ Honda +1.069
9 27 C.ストーナー KTM +1.088
10 6 M.ジャンサンティ アプリリア +1.119
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