5月1日(土) ・予選2日目
サーキット:ヘレス・サーキット 天候:雨時々曇り 気温:19℃ コースコンディション:ウエット/ドライ
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S.ジベルノー
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スペインGP2日目の予選は、朝から断続的に雨が降り続け、ドライコンディションで行われた初日のタイムで、決勝グリッドが決まった。この日の予選でさらに上位を狙う予定だったHonda勢は、ウエットコンディションのために残念ながらポジションアップを果たせず。セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)がフロントロー2番手。2列目には、4番手のマックス・ビアッジ(Camel Honda)と5番手の玉田誠(Camel Honda)が並び、7番手ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)、8番手コーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)、9番手アレックス・バロス(Repsol Honda Team)は3列目からスタートを切ることになった。
シーズンでもっとも熱い戦い。熱狂的なファンが集まるヘレスは、この日、朝から雨が降ったり止んだりという不安定な天候となった。そのために、この日に行われるフリー走行と予選の3クラス6セッションは、250ccクラスの予選を除き、すべてウエットコンディション。予想された激しいアタック合戦は空振りに終わり、サーキットに集まった大勢のファンをがっかりさせた。
しかし、ウエットからドライへと、路面コンディションが刻々と変わったフリー走行では、ジベルノーが快調な走りを披露。最終的にセッション3番手だったが、ドライでもウエットでも優勝を狙えるポジションにいることをアピール。さらに、7番手のエドワーズも、フルウエットでは常にトップタイムをマークするなど、ヘレスに集まったHondaファンを喜ばせた。しかし、この日は、フルウエットとハーフドライが交互に繰り返される難しいコンディションで、結局、初日のタイムで決勝グリッドが決まった。PPは初日トップのバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)だった。
こうして、惜しくも、タイム短縮を果たせないまま一日が終わったが、開幕戦で惜しくも2位に終わったビアッジが、今季初勝利に向けて、闘志溢れる走りを披露した。フリー走行、予選ともに、積極的な走りを見せる。ビアッジは、決勝がドライコンディションになることを想定、フロントのサスペンションとタイヤテストを勢力的にこなした。
ビアッジにとってヘレスは、決して相性のいいサーキットではない。優勝したのは250cc時代の96年のみ。以後、このサーキットでは表彰台には立つが、勝てそうで勝てないレースが続いている。前戦の雪辱を果たすためにも、今大会は何としても勝ちたいレース。選手たちを悩ませたコンディションの中でも、ビアッジの熱い走りは一際注目を集めた。
250ccクラスは、フリー走行ではフルウエット。予選は辛うじてドライコンディションとなったが、初日のタイムを更新できたのは、32台中3台だけ。初日12位までの選手は、タイム短縮を果たすことができなかった。PPはセバスチャン・ポルト(アプリリア)。2番手にマヌエル・ポジアーリ(アプリリア)。3番手にはダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)で開幕から2戦連続フロントローをゲット。開幕戦では予選4番手から優勝しているだけに、開幕2連勝の期待が膨らむ。ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)は2列目5番手、トニー・エリアス(Fortuna Honda)は6番手で2列目スタートだが、エリアスは昨年の大会のウィナー。ロルフォも2位になっているだけに本番での巻き返しに大きな期待。10番手の青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)も、フルウエットとなったフリー走行では2番手と好走しているだけに本番に期待をつないだ。
フリー、予選ともにウエットとなった125ccクラスも初日とタイムは変わらず。マルコ・シモンセリ(アプリリア)が初PP。開幕戦でGP初優勝を飾ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)は、ハーフドライの2回目の予選ではトップタイムをマークするなど上り調子。2列目5番手から開幕2連勝を狙うことになった。
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