●マックス・ビアッジ(MotoGP 2位)
「今日は我々にとって、とても大事なレースだった。亡きアントニオ(コバス氏)に捧げたレースだったし、できる限りのことはやったつもりだ。チームはとても良く働いたし、僕も110%の力で走った。スタートは、一番路面が汚れている3番手グリッドからということでスリップしてしまったが、それからはトップに立つために全力で走った。信じられないスピードでのバトルだったし、これも新しいコンポーネントを提供してくれたHondaのおかげだった。Hondaに感謝したい。終始高いレベルのパフォーマンスを発揮したタイヤにも満足している。次のヘレスまではテストはないが、次のレースでは今回より素晴らしいポテンシャルを引き出せると思っている」
●セテ・ジベルノー(MotoGP 3位)
「ウオームアップの時にマシンのセッティングをトライしたが、良いセッティングを見つけることができなかった。だから今日走ったマシンは100%完璧な状態ではなかった。しかし、全力は尽くしたし、完全ではないマシンで3位を取れたことには満足している。マシンは全体的に良い感触だし、100%の状態なら、勝利のために戦える自信はある。チームと一丸となってヘレスに向けて準備をしていくよ」
●アレックス・バロス(MotoGP 4位)
「スタートで少し失敗して、前に出ることができなかった。3列目スタートは、このコースでは厳しいことを痛感した。とにかく、ライン上しかタイヤがグリップしないし、前の選手を抜いていくのは厳しかった。今日は初めてチャタリングの問題も出た。しかし、初めて一緒に戦うチームとしては、まあまあの結果だったと思っている。トップの3人は、すごく速いリズムで走っていた。自分も100%の状態じゃなければ、あのペースについていく自信はなかった。そんな状態だったし、今回は4位でも満足だが、チャンピオンシップを狙うためには、これ以上順位は落としちゃいけないと思っている」
●ニッキー・ヘイデン(MotoGP 5位)
「今日のレースは、厳しくなることはわかっていた。昨日までの予選があまり良くなかったし、今朝のウオームアップでも34秒がやっとだった。先頭の3人があんな速いペースで走っていたことを考えれば、5位くらいが精一杯だったかもしれない。スタートはまあまあだったけれど、トップグループの姿が見えなくなるのはすごく辛かった。所々でタイムを縮めることができたところもあったけれど、ロスしてしまうところもあった。しかし、チームは本当に良い働きをしてくれた。とにかく最初のレースが終わり、次のレースを目指せることに今はホッとしているよ」
●コーリン・エドワーズ(MotoGP 7位)
「今日のレースは信じられない気分だ。終始チャタリングに悩まされて、マシンが曲がらなかった。金、土、そしてウオームアップでもチャタリングはあったけれど、大した問題ではなかったから、余計に不思議だよ。何故このようになってしまったのかわからない。メカニックたちと原因を解明していくし、ヘレスでは良い結果を残せると確信している」
●玉田誠(MotoGP 8位)
「いつもに比べれば、今日のスタートは決まったと思う。しかし、1コーナーで誰かにぶつけられてポジションを落とした。それから、2、3周ペースを上げることができず、苦しいレースになってしまった。今日は、3日間の中では、一番セッティングが決まっていた。しかし、中盤からタイヤの消耗が激しくてタイムをキープするので精いっぱいだった。結果は8位だが、次のレースを考えれば大きな収穫があったと思う」
●ダニエル・ペドロサ(250cc 優勝)
「今日の優勝は、みんな驚いたと思うけれど、何より自分がイチバン驚いてしまった。まさか勝てるとは思わなかったからね。でも、勝てたからと言って何かが変わるわけじゃないし、チャンピオンシップを狙っているわけでもない。今年は自分にとって勉強のシーズンだと思っているし、これからも、一戦一戦、全力を尽くすだけ。今日の勝因は、デ・ピュニエが何回かミスしてくれたこともあるけれど、去年のオーストラリアで怪我をして以来、僕をバックアップしてくれたみんなのお陰。本当に感謝している」
●青山博一(250cc 11位)
「スタートはまずまずだったけれど、1コーナーで接触してポジションを落としてしまった。その後、遅れを取り戻そうと頑張りすぎて、ブレーキングでミスをしたり、自分のリズムを崩してしまった。そのうちに遅いペースの集団の中に呑まれて、ペースを上げることができなかった。今日は悔しいレースになったけれど、グランプリの難しさを教わったような気分だ。ダニー(ペドロサ)が優勝したことは、ピットに帰ってきてから知ったけれど、おめでとうと言ってあげたい」
●立川章次 HRC監督
「勝てなくて残念。しかし、このコースは、ライダースキルが大きく反映されるサーキットだし、今日のロッシの走りは素晴らしかった。ビアッジとの接戦も、お互いの意地がぶつかり合う形となって、予想をはるかに超えるハイペースだった。Hondaのライダーも精いっぱい頑張っていたと感じた。今年は、今回のような厳しいレースが続くと思うし、次のレースからまた、タイトル獲得を目指し、頑張って行きたい」
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