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 コメント
 リザルト
決勝
ポイント
2番手から5番手グリッドまでをHonda勢が独占
開幕Vに向けて好調をアピール

4月17日(土)・予選2日目
サーキット:パキサ・フリーウェイ 天候:快晴 気温:19℃ コースコンディション:ドライ

S.ジベルノー
S.ジベルノー

 2日連続で快晴に恵まれたウェルコム。気温は前日より7℃低い19℃だったが、コース上の戦いは、一段とヒートアップ。トップタイムをマークしたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)から11番目までが1秒差以内。その中で、セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)2番手、マックス・ビアッジ(Camel Honda)3番手とフロントローに2台、2列目4位にニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)、5番手にコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)、さらに3列目8番手にアレックス・バロス(Repsol Honda Team)と、優勝を狙えるポジションにHonda勢がズラリと並んだ。

 パキサ・フリーウェイは、グランプリコースの中でも、最高速が出ないサーキットのひとつだが、ヘイデンとビアッジの281km/hを筆頭に、トップ10にHonda勢がずらりと顔を揃えた。しかし、パキサ・フリーウェイは、抜きどころのないコースとしても有名で、予選グリッドが重要になるために、予選セッション終盤のアタック合戦は、開幕戦に相応しい熱戦となった。そして、激しくポジションを入れ替えたPP争いでは、3年連続チャンピオンのロッシが、実力を発揮してPPを獲得した。

 その激しい戦いの火蓋を切ったのは、中野真矢(カワサキ)で、セッション終盤に見事トップタイムをマーク。すかさずビアッジが中野を交わし、さらにヘイデンがトップに立つという展開。そして再びロッシがトップに立ち、それをジベルノーが激しく追撃するという、手に汗を握る熱い戦いとなった。

 惜しくもPPを逃したジベルノーは、ロッシから遅れること、わずか0.035秒。3番手のビアッジも0.237秒遅れたが、本番を想定したロングランではずば抜けた走りを披露、ともに優勝候補の筆頭に浮上した。さらに、2列目4番手のヘイデン、5番手のエドワーズも内容ではフロントローの3人にひけを取らないもの。3列目のバロスも、アタック合戦では8番手に終わったが、優勝候補のひとり。12番手の玉田誠(Camel Honda)は、さすがに4列目スタートと苦しいグリッドになったが、好スタートを切れば、十分トップグループに絡めるという内容だった。

 こうしてHonda勢は、万全の体制で最終予選を終えることになったが、その中でも、予選3番手のビアッジが2日間の予選を通じて素晴らしい走りを披露した。しかも、今大会はビアッジにとって重要なレース。開幕直前にCamel Hondaのテクニカル・ディレクターのアントニオ・コバス氏が病気のために死去。昨年8月に体調を崩して以来、コバス氏は、ビアッジのために病院からセッティング情報を送り続けたと言われ、病床にいても献身的な働きをしてくれたコバス氏に、ビアッジはなんとしても優勝を捧げる意気込みだった。

 250ccクラスも、2日目になって大きく更新する好タイムが続出。250ccクラスのデビュー戦となったダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、初日から1.449秒タイムを縮めて4番手をキープ。目標とするフロントローを獲得した。以下、ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)が11番手から7番手に浮上、エリック・バタイユ(Honda)8番手。初日7番手の青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)は、フリー走行でトラブル発生も、予選では0.9秒タイムを短縮して9番手と健闘した。

 125ccクラスは、初日2番手の18歳アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が、フリー走行で転倒を喫するも、予選では前日より約1秒タイムを短縮させてPPを獲得した。

コメント  
セテ・ジベルノー(MotoGP 2位)
「今日の結果、そして2番手というポジションには、正直、あまり満足していない。だから、ウオームアップでは、マシンの感触を良くするためにまたいくつかアイデアを試してみたい。予選では、午前中のフリー走行で使ったタイヤで、タイヤの耐久テストを行ったが、最終的なセッティングを詰められなかったのが残念だった。もっとも、僕には最高のチームと、自分への自信があるから明日はきっとうまくいくと信じているけどね」

マックス・ビアッジ(MotoGP 3位)
「今日はいいリズムを掴むことができたし、セッティングでも大きく前進したと思う。昨日から、セッティングを詰めるために、みんな一丸となって頑張った成果だと思う。常に優勝を狙えるようにサポートしてくれるHRCに感謝したい。このみんなの思いは、亡くなったアントニオ(コバス氏)に捧げたいし、明日は彼のためにも全力で戦いたい。明日は良い成績を残すことが凄く大事だし、チームのこれからの戦略にも影響するからね。とりあえず明日は表彰台を狙っていきたい」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 4位)
「今日は、どうしてなのか分からないが、マシンが思うように走らなくて、気分としては、どんどん後退している感じだった。でも、最終的に何とかうまく修正することができたし、最後に予選タイヤを使うまでセッティングを詰めることができた。昨日は一度も納得のいくラップがなかったし、今日の予選タイヤでのアタックはすごく緊張した。それにしても、ミシュランの予選タイヤは別物だね。グリップが凄いんだよ。だから、一度もP1のボードを見ることができなかったけれど、今日の結果には満足している。セットアップは決まったし、イン側からスタートするよりも2列目のアウト側の方がいいと思うしね。明日が凄く楽しみだよ」

コーリン・エドワーズ(MotoGP 5位)
「決勝レースに向けて今日はみんな素晴らしい仕事をしてくれた。良いリズムで予選を走ることができたし、タイムアタックの時じゃなくても良いペースで走ることができた。しかし、開幕直前のIRTAテストは雨だったし、今年のニューマシンはもっとテストをする時間が必要だと思う。明日の決勝はもちろんのこと、シーズンはこれからだし、いいバイクに仕上げて行きたい」

アレックス・バロス(MotoGP 8位)
「昨日に比べれば前進した。マシンの感触もすごく良くなった。今日は、細かい調整を行ったが、すべて良い方向に働いたと思う。一番の問題点は高速コーナーでの安定性だが、きっとこれも解決できると思う。ただ、予選タイヤでのアタックは、ちょっとタイヤの温度が上がらず、コース前半でロスしてしまった。しかし、レース用のセッティングには満足している。ウオームアップでは、決勝用のタイヤを決めなければならないが、大体の方向性も決まっている。明日の初戦は楽しみだし、チームのためにも頑張りたい」

玉田誠(MotoGP 12位)
「今日の予選結果には正直驚いている。自分のアタックも決して納得のいくものではなかったが、予想していたより全体のタイムがすごく上がって、結果として12位になってしまった。ただ、レースディスタンスでは、いいタイムで走れている。ビアッジとロッシが抜けている印象だが、スタートでうまく前に出られれば、トップグループについていく自信はある。ここは抜きどころのないサーキット。すべてはスタートが鍵を握っているし、スタートで集中したい」

ダニエル・ペドロサ(250cc 4位)
「初めての250ccのレースでフロントローに並ぶことができてすごく嬉しい。フロントローに並ぶのがひとつの目標だったからね。決勝は、きっとハードなレースになると思うけれど、デ・ピュニエについていければ、いいレースができると思う」

青山博一(250cc 9位)
「終わってみれば、やっぱり、みんな速いなあって感じがした。今日は、午前中のフリー走行でトラブルが出て思うように走れなかったが、予選では調子が戻って1秒近くタイムを詰めることができた。それでも2つポジションが落ちてしまったし、これがグランプリなんだと思った。明日はとにかく全力を尽くすだけ。今日はインフルエンザにかかって点滴を打っての予選となったが、明日は完全な体調でレースに挑みたい」

立川章次 HRC監督
「今日は予想通りの結果だった。ロッシのPPは、ライダースキルの高さを見事証明したと思う。また、彼のポテンシャル以上に、いつも余裕を持っていたHonda時代とは違って、高い集中力で走っていたと感じた。4セッションすべてトップタイムというのは、Honda時代も珍しかったからね。しかし、Honda勢も素晴らしい仕上がりであり、決勝レースは、また別のものだと感じている。特に、ビアッジ、ジベルノー、バロス、ヘイデン、エドワーズの5人は十分に優勝を狙えるし、決勝はHondaの5人とロッシの戦いになると思う。また、今回のレースは、優勝できるかどうかは別にしても、ヘイデンの走りがひとつの鍵を握っていると思う。今日の仕上がりにすごく満足しているし、決勝は大暴れしてくれるんじゃないかと期待している」

 
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予選総合リザルト  
Moto GP  
順位 No. ライダー マシン タイヤ タイム/差
1 46 V.ロッシ ヤマハ M 1:32.647
2 15 セテ・ジベルノー Honda M +0.035
3 3 マックス・ビアッジ Honda M +0.272
4 69 ニッキー・ヘイデン Honda M +0.451
5 45 コーリン・エドワーズ Honda M +0.464
6 56 中野真矢 カワサキ B +0.629
7 33 M.メランドリ ヤマハ M +0.649
8 4 アレックス・バロス Honda M +0.712
9 65 L.カピロッシ ドゥカティ M +0.875
10 10 Ke.ロバーツ スズキ B +0.896
11 21 J.ホプキンス スズキ B +0.951
12 6 玉田誠 Honda B +1.032
13 66 A.ホフマン カワサキ B +1.168
14 7 C.チェカ ヤマハ M +1.237
15 50 N.ホジソン ドゥカティ M +1.33
16 11 R.シャウス ドゥカティ M +1.456
17 99 J.マックウィリアムス アプリリア M +1.757
18 17 阿部典史 ヤマハ M +1.837
19 67 S.バーン アプリリア M +2.056
20 9 青木宣篤 プロトンKR D +2.198
21 12 T.ベイリス ドゥカティ M +3.157
22 84 M.ファブリツィオ ハリスWCM D +4.335
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250cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 7 R.デ・ピュニエ アプリリア 1:35.300
2 19 S.ポルト アプリリア +0.079
3 54 M.ポジアーリ アプリリア +0.296
4 26 ダニエル・ペドロサ Honda +0.543
5 51 A.デ・アンジェリス アプリリア +0.951
6 10 F.ニエト アプリリア +1.147
7 2 ロベルト・ロルフォ Honda +1.311
8 34 E.バタイユ Honda +1.390
9 73 青山博一 Honda +1.464
10 21 F.バッタイーニ アプリリア +1.519
11 24 トニー・エリアス Honda +1.584
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125cc  
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 34 A.ドヴィツィオーゾ Honda 1:40.942
2 15 R.ロカテッリ アプリリア +0.082
3 6 M.ジャンサンティ アプリリア +0.251
4 63 M.ディ・ミリオ アプリリア +0.253
5 27 C.ストーナー KTM +0.262
6 22 P.ニエト アプリリア +0.431
7 58 M.シモンセリ アプリリア +0.541
8 19 A.バウチスト アプリリア +0.608
9 41 宇井陽一 アプリリア +0.677
10 10 J.シモン Honda +0.702
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