4月16日(金) ・予選1日目
サーキット:パキサ・フリーウェイ 気温:26℃ コースコンディション:ドライ
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S.ジベルノー
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開幕戦南アフリカGPの予選が、16日、ウェルコムのパキサ・フリーウェイで開幕した。ウェルコムは、ヨハネスブルグから東南に約270km、金鉱山で栄えた街で、パキサ・フリーウェイは、日本のツインリンクもてぎ同様、オーバルコースとグランプリコースが組み合わされている。
今年は、Hondaで3年連続チャンピオンに輝いたバレンティーノ・ロッシがヤマハに移籍。代わって、Repsol Honda Teamにアレックス・バロスが加入、2年目のシーズンを迎えるニッキー・ヘイデンとタイトルを狙うことになった。さらに、スーパーバイク世界選手権で2度チャンピオンになったコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)がHondaに復帰するなど、ファンにとっては興味深いシーズン。世界中のオートバイレースファンが注目する中で、2004年シーズンが幕を開けた。
その注目の中で、1日目の予選トップは、ヤマハに移籍したロッシ。フリー走行でトップタイムをマークしたロッシは、予選でも首位をキープした。それを激しく追ったのは、昨年の勝者のセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)。クリアラップがなかなか取れず、わずか0.025秒差の2番手に終わったが、その表情は南アフリカGP2連勝に向けて手ごたえ十分の様子だった。
3番手にはロリス・カピロッシ(ドゥカティ)。4番手には、フリー走行でも2番手と好調なマックス・ビアッジ(Camel Honda)。エドワーズ6番手、玉田誠(Camel Honda)8番手、ヘイデン9番手。ここまでがトップから1秒差以内という接戦となった。バロスは、セッションの大半をトップ4につけていたが、最後のアタックでセッティングの変更が裏目に出て12番手にダウン。しかし、問題がクリアになっているだけに、2日目に期待が持たれるアタックだった。
そしてこの日、8番手に終わった玉田の表情が、一際明るいのが印象的だった。昨年は、予選18位、決勝14位と「もう全然うまく走れなくて最悪のレースだった」というだけに、車体のセットアップとタイヤテストを行いながらの8番手に自ら合格点。1日目の予選は、予選タイヤを使ってのアタックが不発に終わっているだけに、2日目に大きな期待。「今年からグリッドが変わり、一列3台になった。3位までになって、何としてもフロントローに並びたい」と気合満点だ。日本を出発する前には、大の親友だった故加藤大治郎選手のお墓参りを済ませ、今年の大ブレイクを誓ってきた。それだけに、開幕戦から表彰台を狙う意気込みに溢れていた。
250ccクラスは、ランディ・デ・ピュニエ(アプリリア)が暫定PPを獲得。Honda勢は、昨年の125ccクラスチャンピオン、ダニエル・ペドロサ(Team Telefonica Movistar Honda 250)がデビュー戦ながら4番手と好調な走りを披露。チームメイトで、昨年の全日本250ccクラスチャンピオンの青山博一(Team Telefonica Movistar Honda 250)も、デビュー戦初の予選で7番手と好走。初めて走るコースを順調に攻略し、ペドロサとともに、2日目の予選に向けて期待が高まった。以下、昨年総合2位のトニー・エリアス(Fortuna Honda)が8番手。アレックス・デボン(Honda)、エリック・バタイユ(Honda)、ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)とHonda勢が続いた。
125ccクラスは、ロベルト・ロカテッリ(アプリリア)が暫定PP。昨年総合5位で成長著しい18歳のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Honda)が2番手。昨年4回の表彰台を獲得し、今年は念願の初優勝に向けて、好スタートを切った。 |