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第6戦
カタルーニャGP
2003年6月15日 開催
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レースレポート

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予選トップのロッシがオープニングラップを制す
ジベルノー(手前)が3位に入り、総合ポイントで2位に浮上
9位のヘイデンは次戦以降につながる走りを披露
ロッシ開幕から6戦連続表彰台の2位
優勝逃すもポイントで2位以下に大差をつける
■決勝日時 :6月15日(日)
■気温 :31℃
■観客数 :9万6054人(3日間14万7303人)
■コース :ドライ
2位に入ったロッシは6戦連続表彰台を獲得
2位に入ったロッシは6戦連続表彰台を獲得
 今年2回目のスペインラウンド。サーキットの観客席の整備が整い、年々、観客数が増えるカタルーニャGPは、これまで最高の9万6千人のファンを集めることになった。

 カタルーニャサーキットのあるバルセロナは、1999年の500ccチャンピオン、クリビーレの出身地で、5年連続チャンピオンのドゥーハンとクリビーレの壮絶な優勝争いなど、これまで多くの名勝負を生んできた。過去、2年はバレンティーノ・ロッシ(Repsol Honda Team)が連勝を飾り、今年は3連勝の期待が膨らむことになった。

 前戦イタリアGPから2週連続の開催。連日、30℃を越える猛暑となったイタリア同様、カタルーニャも連日、30℃を越える暑さの中で戦いが繰り広げられた。

 2日間の予選を終えて、PPを獲得したのはロッシで今季4回目。初日のフリー走行と1回目の予選でトップタイムをマーク。2日目のフリー走行では中野真矢(Yamaha)に続く2番手だったが、2回目の予選では再びトップ。ライバルを圧倒する万全の仕上がりで決勝を迎えることになった。

 2番手にはロリス・カピロッシ(Ducati)。3番手にオリビエ・ジャック(Yamaha)と続き、4番手に地元カタルーニャGP優勝に燃えるセテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda)。初日、2日目と路面温度が50℃を超える厳しいコンディションのなかで、玉田誠(Pramac Honda Team)10番手、宇川徹(Camel Pramac Pons)11番手、ニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)18番手、清成龍一(Team Telefonica Movistar Honda)20番手。決勝日もまた、気温30℃を越える暑さの中でスタートが切られることになった。

 ホールショットを奪ったのは予選2番手のカピロッシ。しかし、オープニングラップですかさずロッシが逆転。3番手にジベルノー、マックス・ビアッジ(Camel Pramac Pons)とHonda勢が続いた。

 レースはその後、ロッシとカピロッシが後続をジリジリと引き離し一騎打ちの様相となる。そして後半に入った16周目、ロッシはブレーキングミスでカピロッシにトップを譲る。その翌周、今度は痛恨のオーバーラン、6番手にポジションを落とすハプニングで苦しい戦いを強いられることになった。しかし、そこからロッシは猛烈な追い上げを披露。25周のレースを終えたときには2番手に浮上。優勝こそ逃したが、驚異的な追い上げに、サーキットに集まったファンは大喜びだった。

 セカンドグループは、ジベルノーとビアッジ、カルロス・チェカ(Yamaha)と中野の争い。地元ファンの声援を受けるジベルノーが3位で今季3回目の表彰台を獲得。ビアッジはラスト2周でコースアウトして転倒、再スタートするも14位に終わった。その後方では、宇川が6番手でフィニッシュ。玉田7位、ヘイデン9位。トップ10にHonda勢が5台という活躍を見せた。3戦目を迎えた清成も、これまでの最高位11位でレースを終えた。

 6戦を終えてランキングトップはロッシ。2位のジベルノー、3位のビアッジとHonda勢がトップ3を独占。ロッシは2位のジベルノーに47点差をつけて3年連続タイトル獲得に向けて大きく前進した。

 250ccクラスはランディ・デ・ピュニエ(Aprilia)が優勝。セバスチャン・ポルト(Telefonica Movistar jnr Team)7位、ロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)9位。125ccクラスは、ダニエル・ペドロサ(Telefonica Movistar jnr Team)が今季3勝目を上げて、前戦まで同ポイントだったルーチョ・チェッキネロ(Aprilia)を引き離して単独トップ。トーマス・ルシ(Elit Grand Prix)が初表彰台の2位。東雅雄(Ajo Motorsports)は他者との接触でコースアウト、22位に終わった。


■Moto GP
●バレンティーノ・ロッシ(2位)
 「今日は厳しいレースだった。いまはどういえばいいのかわからない。レース中盤の自分のミスがなければ、終盤の走りをもっと喜ぶことが出来たと思う。序盤はとにかくタイヤのスライドが激しくてミスするまでは抑えて走っていた。その後、カピロッシと2人の戦いになったが、引き離すことが出来なかった。コースアウトしたのは、カピロッシの後ろからコーナーに入ったときに、彼のエキゾーストパイプが突然視界に入って、それを避けようとしたからだ。それからは120%の走りだった」

●セテ・ジベルノー(3位)
 「今日のレースは、勝つために全力を尽くしたが、残念ながら果たすことは出来なかった。しかし、カピロッシとロッシという2人に続いて、地元のレースで表彰台に立てたことに満足している。前回のイタリアからちょっと問題を抱えていたが、Hondaとチームが素晴らしいサポートをしてくれた。お陰で素晴らしいレースをファンに見せることが出来た」

●宇川徹(6位)
 「カタルーニャでは、オフのテストでいいセッティングを見つけていたし、それを今回のレースで結果につなげられなかったのは残念。今日は気温も路面温度も高く、タイヤのスライドが厳しかったし、イグニッションにも問題を抱えていた。優勝争いから大きく離されてとても残念だ。月曜日のテストで問題点を解決して次のレースにつなげたい」

●玉田誠(7位)
 「今回は3日間を通じて気温も路面温度も高くて、厳しいレースだった。マシンもタイヤも現状でベストのセッティングを出したと思うが、これが今日の限界だった。スタートはまあまあだったが、1周目の混雑の中でうまく走れなくて遅れてしまった。イタリアのような走りが出来なくて残念だった」

●ニッキー・ヘイデン(9位)
 「今回は5列目スタートだったので、とにかくいいスタートを切ろうと思った。1周目10番手で終えることが出来て、それからは徐々にポジションを上げていこうと思った。今日はバロスと玉田と長い時間一緒に走ることが出来て、いろんなことを学ぶことが出来たし、次のレースが楽しみだ」

●立川章次監督
 「開幕戦から続いていたHondaの連勝が止まってとても残念。今日のロッシは、レースの組み立てに失敗したし、ミスも多かった。しかし、原因ははっきりしているし、次回からまた勝利を目指して頑張りたい。優勝こそ逃したが、こういうレースでロッシはちゃんと2位になった。ポイントで2位以下を引き離すことに成功しているし、そういう意味では一歩前進の1日だった」

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