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第5戦
イタリアGP
2003年6月8日 開催
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レースレポート

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後半、ハイペースで追い上げ4位に入った玉田の走り
中盤、トップグループ3台が激しいバトルを繰り広げた
ヘイデンは12位。年間ポイントは10位につける
地元イタリアでロッシ2連勝。今季3勝目を飾り、
Hondaが開幕から5連勝を達成
■決勝日時 :6月8日(日)
■気温 :34℃
■観客数 :7万2901人(3日間10万4127人)
■コース :ドライ
今季3勝目、5戦連続表彰台のロッシ。ビアッジは3位
今季3勝目、5戦連続表彰台のロッシ。ビアッジは3位
 グランプリでもっとも熱い戦いが繰り広げられるイタリアGPは、地元2連覇に向けて闘志満々のバレンティーノ・ロッシ(Repsol Honda Team)、MotoGPクラスのイタリア初制覇に燃えるマックス・ビアッジ(Camel Pramac Pons)、3年ぶり優勝に燃えるロリス・カピロッシ(Ducati)の壮絶な戦いになることが予想された。また、Honda勢にとってイタリアGPは、1993年以来、負け知らずの大会。10連勝を達成出来るかどうかにも大きな注目が集まった。

 連日、快晴に恵まれたムジェロ。予選、決勝日ともに30℃を越える猛暑。グランプリでもっとも熱い戦いに拍車を掛けることになった。2日間の予選を終えて、PPを獲得したのはロッシで、2戦連続今季3回目。初日からカピロッシ、ビアッジの3人のイタリアンの激しい戦いとなったが、2日目の予選で、それまでトップだったカピロッシをロッシが逆転。イタリアGP2連覇に向けて大きく前進した。2番手にカピロッシ。3番手に中野真矢(Yamaha)。以下、ビアッジ、宇川徹(Camel Pramac Pons)、セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda)とHonda勢が好位置につけた。

 ホールショットを奪ったのは予選2番手のカピロッシ。オープニングラップは、ビアッジ、中野、ジベルノー、ロッシと続いた。しかし、序盤を終える頃には、予選で快調な走りを見せた地元イタリアの3人がトップグループを形成。

 序盤はカピロッシ、中盤はビアッジ、レース折り返し点からはロッシが首位に立つという展開となり、予選でコンスタントな走りを見せたロッシが、次第にペースを上げ、追いすがるカピロッシとビアッジを突き放すことに成功。イタリアGP2連勝、今季3勝目を飾った。2位にはビアッジとのし烈な戦いを制したカピロッシで、ビアッジは悔しい3位に終わった。

 今季からMotoGPに参戦するルーキー玉田誠(Pramac Honda Team)は、予選10番手、オープニングラップ18位と大きく出遅れたが、トップグループを上回るようなラップタイムを連発、猛烈な追い上げを見せて4位でフィニッシュ。第3戦スペインGPの6位を上回る今季最高位を記録した。

 予選5番手から2年連続表彰台を狙った宇川は、思うようにペースを上げられず6位。今季すでに2勝を上げているジベルノーは、序盤トップグループにつけるも、玉田、宇川に交わされ7位に終わった。予選17番手スタートのヘイデンは12位。22番手スタートの清成は13位だった。

 ロッシの優勝でHondaはイタリアGP10連勝を果たし、MotoGPクラスに出場する7台のマシン全てが完走を果たした。

 250ccクラスは、マニュエル・ポジアーリ(Aprilia)が優勝。2位争いに加わったロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)は、惜しくも表彰台を逃すも4位でフィニッシュ。ランキング2位をキープした。3台の6位争いを繰り広げたセバスチャン・ポルト(Telefonica Movistar jnr Team)は8位でフィニッシュした。

 125ccクラスは、ルーチョ・チェッキネロ(Aprilia)が優勝。2位にはダニエル・ペドロサ(Telefonica Movistar jnr Team)が入り、今季3回目の表彰台でランキングトップを堅持した。東雅雄(Ajo Motorsports)は、車体のセッティングを詰めきれず苦しい戦いとなったが、14位でフィニッシュ。ポイントを獲得した。


■Moto GP
●バレンティーノ・ロッシ(優勝)
「サーキットに集まった観客にとっても、競り合った選手にとっても、今日は素晴らしいレースだったと思う。ビアッジとカピロッシとイタリア人3人で優勝争いが出来たし、みんな最後まで走り切れた。ファンは喜んでくれたと思う。今日はトップに立ってからは自分のリズムで走れたし、後ろの2人を引き離すことが出来た。地元イタリアで今年も勝てて、とても嬉しい」

●マックス・ビアッジ(3位)
「今日は限界まで攻めたし、もう少しいけたんじゃないかという人もいるが、今日はあれが精いっぱいだった。予選はエンジンの調子が完全ではなかったが、朝のウオームアップまでにかなり改善することが出来た。それで優勝争いに加われたし、トップを走っていたときはベストが尽くせたと思う。ロッシとカピロッシと競り合いになってからは、これからのシーズンのことも考えて走ったが、ファンにはいいレースを見てもらえたと思う。次のレースは何としても勝ちたい」

●玉田誠(4位)
「スタートに失敗して、それが最後まで影響した。今日はレース中のラップタイムも良かったし、スタートに失敗しなければトップグループにも加われたと思う。それだけに悔しい。1周目18番手に落ちたときは、気持ちをすぐに切り替えて、追い上げることに集中した。終盤、4位争いが見えたときは、とにかく行けるだけ行こうと思った。すごく悔しいレースだったが、みんなにいいレースだったと言われて嬉しかった」

●宇川徹(6位)
「初日の予選は、思うようにバイクのセットアップを詰めきれなかったが、2日目になって、やっとバイクのセッティングを決めることが出来た。それでもオフのテストで掴んでいたいいフィーリングでは走れず、苦しいレースになった。チェカとバトルしているときに1度コースアウトしそうになって遅れた。それをリカバリーするのに時間を掛けてしまった。今年はまだ1度も表彰台に立っていないし情けない。残念なレースだった」

●ニッキー・ヘイデン(12位)
「とても納得できるレースではなかった。初めてのサーキットが続いているし、これまで抱えていたフロントのセッティングを今回も詰め切れなかった。フラストレーションのたまるレースだったが、次のバルセロナに向けて気持ちを切り替えたい」

●立川章次監督
「今日は、ロッシ、ビアッジ、カピロッシの優勝争いとなったが、予想通りだった。ただ、カピロッシが地元のレースということで予想以上の集中力で最後まで走りきったことに驚いている。それでもロッシが勝ち、ビアッジが3位になったことに満足している。ロッシはいつも通り、冷静な走りを見せてくれた。開幕戦から続いていたHondaの1、2フィニッシュが今回で途切れたのが、唯一、残念だった。4位の玉田は頑張ったと思う。ヘイデン、清成の若手が最後まで走り切り、Honda全車が完走したことにも満足している」


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