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第3戦
スペインGP
2003年5月11日 開催
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レースレポート

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序盤は、ロッシ、ジベルノー、ビアッジで1-2-3を形成
激しい4位争いを制した宇川(手前)。玉田(奥)は6位に入る
3戦目にして、初めての転倒リタイアを喫したヘイデン
ロッシ独走で今季2勝目。2位にビアッジとHonda勢が大活躍
■決勝日時 :5月11日(日)
■気温 :28℃
■観客数 :12万8423人(3日間20万3324人)
■コース :ドライ
4周目にトップに立つと、そのまま独走。3戦連続表彰台で今季2勝目を挙げたロッシ
4周目にトップに立つと、そのまま独走。3戦連続表彰台で今季2勝目を挙げたロッシ

 ヨーロッパラウンドの初戦。スペインGPは、グランプリでもっとも観客を集める大会として有名だが、今年も12万8000人の大観衆が駆けつけることになった。

 Moto GP元年となった昨年は、ディフェンディングチャンピオンのバレンティーノ・ロッシ(Repsol Honda Team)が優勝。ロッシは500cc時代から2連勝を飾り、今年は、スペインGP3年連続優勝の期待が膨らんだ。

 2日間の予選を終えて、PPを獲得したのは、ロリス・カピロッシ(Ducati)。2番手にトロイ・ベイリス(Ducati)。Honda勢にとっては、開幕から3戦連続PPを逃す残念な結果となったが、3位にマックス・ビアッジ(Camel Pramac Pons)、以下、宇川徹(Camel Pramac Pons)、ロッシ、セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda)がきん差で続いた。毎年、熱戦が繰り広げられるヘレスだが、今年の予選は、トップから1秒差以内に13台という大接戦となった。

 連日の快晴。決勝日も最高気温が28℃まで上がった。ホールショットを奪ったのはベイリス。その後カピロッシがトップに立ち、オープニングラップは、前戦優勝のジベルノー、ジョン・ホプキンス(Suzuki)、ビアッジ、カルロス・チェカ(Yamaha)、ロッシ、宇川と続いた。

 2周目になると、ロッシがぐいぐいとペースを上げて一気に2番手に浮上。カピロッシ、ロッシ、ジベルノー、ベイリス、ビアッジの5台が早くもトップグループを形成することになった。4周目には、カピロッシを交わしたロッシがトップに浮上。5周目にはジベルノーがカピロッシを交わし、2番手に上がったが、7周目に痛恨の転倒。と同時に、ビアッジがカピロッシを交わす。そのビアッジを追うカピロッシが、中盤の13周目に転倒するという、目まぐるしくポジションが入れ替わる激しい展開となった。

 トップに立ったロッシは、その後、予選で問題になっていたリヤタイヤのトラクション不足を感じさせない快調な走りで、2番手のビアッジをじりじりと引き離す。最後は6.3秒の大差をつけて、今季2勝目。2位に終わった前戦南アフリカGPの雪辱を果たした。

 2位にはビアッジが入り、開幕から3戦連続表彰台でランキングでも2位につける。3位にベイリス。4位には、アレックス・バロス(Yamaha)、玉田誠(Pramac Honda Team)とのし烈な4位争いを制した宇川が入った。中盤まで激しいバトルを演じた玉田は6位。ルーキーながら、素晴らしい走りを披露して注目を集めた。予選19番手からスタートしたルーキーのニッキー・ヘイデン(Repsol Honda Team)は、9周目に転倒してリタイアに終わった。

 250ccクラスは、トニー・エリアス(Aprilia)が4台による激しい戦いを制して優勝。2位は、そのエリアスを最後まで苦しめたロベルト・ロルフォ(Fortuna Honda)で、今季初表彰台を獲得。予選で転倒、首を痛めているセバスチャン・ポルト(Telefonica Movistar jnr Team)が、6位と健闘した。

 125ccクラスは、ルーチョ・チェッキネロ(Aprilia)が優勝。トップグループで熱走を見せた前戦優勝者のダニエル・ペドロサ(Telefonica Movistar jnr Team)は、惜しくも4位。予選17位の東雅雄(Ajo Motorsports)は、11位でフィニッシュした。


Moto GP
バレンティーノ・ロッシ(優勝)
 「予選では、2日間を通じてリアのトラクション不足に悩んだ。それは決勝になっても変わらなかったが、滑りをコントロールしやすいセッティングにすることが出来た。今日は、序盤に前にカピロッシ、そしてジベルノーがいて、南アフリカと同じような状況になり、ちょっとナーバスになった。でも、トップに出てからは伸び伸びと走れた。ヘレスは観客が多いし、いつも楽しい。勝てて本当に嬉しかった」

マックス・ビアッジ (2位)
 「今回は予選でバイクのセッティングに苦しんだが、決勝に向けてチームが全力でいい状態に仕上げてくれた。いつも勝つことだけを考えているが、いつも勝てるとは限らない。今年で2回目の2位だが、今回のレースウィークの状態を考えれば最高の結果だと思う。次のルマンでは、初日からいいセッティングを見つけたい」

宇川徹(4位)
 「今日は気温が高く、路面温度も上がったせいなのか、一周目から全然タイヤがグリップしなかった。そのために前半にペースを上げられず、トップグループに離されてしまった。それでもタイヤが滑り始めてからはコントロールしやすくなって、ラスト2周でベストタイムが出た。そのこと自体はいいことなのだが、それだけに、前半にペースを上げられなかったのが余計に残念だった」

玉田誠(6位)
 「予選からリアタイヤの跳ねに苦しんだ。そのために思い切りブレーキング出来ないし、コーナーの進入でタイムロスした。決勝は、タイヤがグリップしないというのはみんな同じだったが、スピニングとチャターに苦しんだ。6位という結果よりも、トップグループに24秒も離されたが悔しかった」

ニッキー・ヘイデン(リタイア)
 「予選は2日間を通じていい感じで走れていたし、いいレースが出来ると思っていただけにとても残念。スタートして1コーナーで誰かとぶつかってブレーキが曲がってしまった。それでもいい感じで走れていたが、転んでしまった」

セテ・ジベルノー (リタイア)
 「今日のレースは言葉もない。とても情けない。今週は初めて乗るバイクで、初日はいい感じでスタート出来たが、それからは、自分の合うセッティングを見つけるためにいろんなことをしなければならなかった。いいポジションにつけていたし、応援してくれるたくさんの人に申し訳ないと思った。次のフランスでは優勝を狙いたい」

立川章次監督
 「2日間の予選を通じて、ロッシはセッティングを詰めるのが早かったし、自信を持ってレースに挑んでいた。後続との差を見ながら安定した走りは素晴らしかった。ビアッジも初日はタイムが出なくて心配したが、HRCからのアドバイスで2日目からいいセッティングと見つけることが出来て、本人の頑張りもあって2位になってくれた。ジベルノーも表彰台争いに絡むと思っていたが、残念な結果だった。宇川も予選はいい状態だったのに、決勝は思うように走れず残念だった。今回は1-2-3は取れなかったが、全体的にはいい内容だったと思う」

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