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MotoGP市販レーサー(仮称)を乗車するケーシー・ストーナー氏

2013年10月4日(金)

ケーシー・ストーナー氏によるMotoGPマシン テストレポート

Hondaは、10月2日(水)と3日(木)の2日間、ケーシー・ストーナー氏をテストライダーに迎え、ロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦中のワークスマシン「RC213V」と、その技術を投入した「MotoGP市販レーサー(仮称)」のサーキットテストを、栃木県のツインリンクもてぎにて実施しました。

ストーナー氏は、世界最高峰の2輪ロードレースのMotoGPにおいて、2度のタイトルを獲得し、2012年末に引退。そのあとは、4輪レースに参戦していますが、MotoGP参戦用マシンのテストライダーとして、今年8月より、ツインリンクもてぎで実施しているサーキットテストに参加しています。

テスト初日の2日(水)は、悪天候により、ストーナー氏の走行は中止となりましたが、2日目の3日(木)は、曇り空のもとでテストを実施。ストーナー氏は、午前の走行時間帯に、MotoGPワークスマシン「RC213V」のテスト走行を行い、午後はRC213Vに加えて、RC213Vをベースに現在開発中の「MotoGP市販レーサー(仮称)」で走行しました。ストーナー氏にとって、今回が初めての乗車となる「MotoGP市販レーサー(仮称)」でしたが、RC213V譲りの高いアベレージスピードと深いバンク角で周回を重ねました。

「MotoGP市販レーサー(仮称)」は、MotoGPクラスに参戦を望むチームやライダーが、より廉価に参加できるように、2014年シーズンに向け、Hondaが開発中のレース専用車両です。

ケーシー・ストーナー氏のコメント
「残念ながら天候は2日間とも芳しくなく、走行することができた今日一日で、2日分のテストスケジュールをこなすことを試みましたが、それは少し難しかったです。現行型RC213Vのベースセッティングのテストから始め、2つの異なるシャシーバリエーションなど、さまざまなテストを実施し、RC213Vの着実な改善を感じました。MotoGP市販レーサー(仮称)のテストも行いましたが、私が思っていた以上に、印象的なマシンでした。RC213Vとよく似た雰囲気で、ワークスマシンと比べるとパワーとエンジンブレーキの感触の違いなどはありますが、これからいくつかの小変更を加えていくことで、より戦闘力の高いマシンに仕上がっていくと思います。次回のテストが楽しみです。今日は忙しかったですが、いい一日でした」