2009年9月6日(日)
ダニ・ペドロサとアンドレア・ドヴィツィオーゾの両ライダーと契約を締結
HRC(株式会社ホンダ・レーシング)は、現在ロードレース世界選手権(WGP)MotoGPクラスで活躍するダニ・ペドロサ(スペイン 23歳)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(イタリア 23歳)の両選手と契約を締結。ペドロサとは1年の契約を結び、またドヴィツィオーゾとは1年の契約を結ぶとともに翌2011年の契約延長のオプションを持たせることに合意しました。
ペドロサは、125cc・250ccクラス参戦当時からHondaのマシンを駆り、両クラスのチャンピオンに輝く好成績を残してきました。06年からはHondaのファクトリーライダーとしてMotoGPクラスに参戦し、今シーズンはケガと戦いながらも第8戦アメリカGP(ラグナセカ)で優勝を飾りました。また、チームメートのドヴィツィオーゾも同様に、Hondaのライダーとして125cc・250ccクラスを戦い、125ccクラスのチャンピオンを獲得するなど、Hondaライダーとして豊富な経験があります。今シーズンからはファクトリーライダーとして参入し、第10戦イギリスGPではMotoGPクラス初優勝を遂げました。
Hondaファクトリーチームは、来シーズンこの2名とともに総力を挙げてMotoGPクラスのチャンピオン獲得を目指して戦って参ります。
【ダニ・ペドロサの戦績】
- 生年月日:1985年9月29日
国籍:スペイン
WGP初参戦:2001年 WGP 125ccクラス 日本GP
WGP初優勝:2002年WGP 125ccクラス オランダGP
WGP優勝回数:125ccクラス-8回、250ccクラス-15回、MotoGPクラス-7回
初ポールポジション:2002年WGP 125ccクラス 日本GP
ポールポジション回数:125 ccクラス-9回、250 ccクラス-9回、MotoGPクラス-13回
世界タイトル:2003年WGP 125ccクラス、2004/2005年 WGP 250ccクラス
2000年 | スペイン選手権125ccクラス4位 (Honda RS125) |
2001年 | WGP 125ccクラス8位 (Honda RS125)、 125cc ルーキー・オブ・ザ・イヤー |
2002年 | WGP 125ccクラス3位 (Honda RS125) |
2003年 | WGP 125ccクラス チャンピオン (Honda RS125) |
2004年 | WGP 250ccクラス チャンピオン (Honda RS250RW)、 250ccルーキー・オブ・ザ・イヤー |
2005年 | WGP 250ccクラス チャンピオン(Honda RS250RW) |
2006年 | WGP MotoGPクラス 5位 (Honda RC211V)、 MotoGPルーキー・オブ・ザ・イヤー |
2007年 | WGP MotoGPクラス 2位 (Honda RC212V) |
2008年 | WGP MotoGPクラス 3位 (Honda RC212V) |
2009年 | WGP MotoGPクラス(9月5日時点)ランキング4位 (Honda RC212V) |
【アンドレア・ドヴィツィオーゾの戦績】
- 生年月日:1986年3月23日
国籍:イタリア
WGP初参戦:2001年 WGP 125ccクラス イタリアGP
WGP初優勝:2004年WGP 125ccクラス 南アフリカGP
WGP優勝回数:125ccクラス-5回、250ccクラス-4 回、MotoGPクラス-1回
初ポールポジション:2003年WGP 125ccクラス フランスGP
ポールポジション回数:125 ccクラス-9回、250 ccクラス-4回
世界タイトル:2004年WGP 125ccクラス
2001年 | ヨーロッパ選手権125ccクラス チャンピオン |
2002年 | WGP 125ccクラス16位 (Honda RS125) |
2003年 | WGP 125ccクラス 5位 (Honda RS125) |
2004年 | WGP 125ccクラス チャンピオン (Honda RS125) |
2005年 | WGP 250ccクラス 3位 (Honda RS250RW) |
2006年 | WGP 250ccクラス 2位 (Honda RS250RW) |
2007年 | WGP 250ccクラス 2位 (Honda RS250RW) |
2008年 | WGP MotoGPクラス 5位 (Honda RC212V) |
2009年 | WGP MotoGPクラス(9月5日時点)ランキング6位 (Honda RC212V) |
鈴木哲夫|HRC社長
「この度HRCは、ダニ・ペドロサとアンドレア・ドヴィツィオーゾの両選手と契約締結に至りました。この有能な2名のライダーがともに戦ってくれることとなり、大変うれしく思っています。ペドロサ選手は、WGP125ccクラスに参戦以来Hondaのマシンを駆り、125ccクラスと250ccクラスのタイトルを獲得。2006年からはMotoGPクラスで活躍し、ライダーとしてのスキルも高く、これまでの豊富な経験を基にさらなる飛躍が期待されます。また、ドヴィツィオーゾ選手も、今年からファクトリーチームに加入し、これまで以上にMotoGPマシンの知識、ライディングスキルや経験を積んでおり、その学ぶ姿勢から今後さらなる成長が期待されるライダーです。両ライダーは、高いポテンシャルを持っており、Hondaのファクトリーライダーとして必ずや2010年シリーズのチャンピオンを獲得できる選手と確信しております。今シーズン、我々は苦戦しておりますが、引き続き最終戦まで今まで以上のチャレンジを続けて参ります。HondaがWGP参戦50周年を迎えた今年だからこそ、創業当時から世界の頂点を目指し戦ってきたことを再認識し、HRCとしてマシン開発を強化することはもちろんのこと、チーム一丸となって今後もチャレンジングスピリットを心に挑戦し続けて参ります」
ダニ・ペドロサ
「HRCとの契約は、僕にとってとてもうれしい。2006年からHondaのファクトリーチームの一員となり、ともに戦ってきた。今は、将来に向けてこのチームとともにより圧倒的な競争力を持って戦っていく自信がある。これまで同様、目標はシリーズチャンピオンになること。今シーズンに入って優勝回数は少ないけれども、いいタイムも出しているし、今後ライバルチームを上回るレースを繰り広げていけると思う。そのためにも、これまで以上にチーム一丸となって取り組んでいかなくてはならない。HRCはすばらしいレースの歴史を持ち、チャンピオンシップを獲得できるマシンを開発してくれると確信している。HRCとともにレースの道を歩むことができ、とても誇りに思う」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「ファクトリーチームのライダーとして、HRCとともに戦っていけることができてとてもうれしい。このように歴史のあるチームから得られる経験は自分にとってとても重要で、Hondaとともに優勝を目指し歩むことが目標だった。ファクトリーチームのライダーとして得られた経験やチームワーク、Hondaの技術面でのあらゆるサポートによって、今以上の自信を得ることができ、我々はさらに前進することができる。また、優勝という我々の目標を実現するために、私自身の競争力も高めながら戦っていきたい」