障害物をバイクで乗り越えながら進み、いかに足を付かずにゴールへたどり着けるかという技術を競う「トライアル」。世界選手権は2種類あり、冬から春にかけて行われる「Xトライアル」は「インドア」とも呼ばれ、スタジアム内に設置された人工的な競技区間での華やかな雰囲気が魅力。一方、「アウトドア」は、5~9月の「トライアル世界選手権」を指し、自然の地形を活かしたコースでダイナミックな走りが見られます。
Hondaは、「Repsol Honda Team」としてワークス参戦し、アウトドアのコンストラクタ-ズタイトルを14連覇中。個人タイトルでも、2004年には藤波貴久が日本人として初のアウトドア世界王者に輝いたのち、トニー・ボウがインドア、アウトドアともに2020年まで14連覇中。19年はボウがアウトドアのシーズン全勝という記録を達成しました。
2020年は新型コロナウイルスの影響により、インドアは第5戦でシーズンが中止になりましたが、そこまでのレースをボウが全勝。Hondaマシン、Montesa COTA4RTを操り圧倒的な強さを誇っています。