X-Trial Round01フランス(レユニオン島)
2019年11月16日(土)・決勝
サン・ドニ
早くも、2020年シーズンの開幕です。暦は2019年ですが、Xトライアルのシーズンは前の年のアウトドアシーズンが終了してから始まるとされていて、11月にシーズンインの声を聞くことになりました。通常、ライダーの契約は1年いっぱいですが、Xトライアルシーズンが始まる関係で、チームを変わるライダーは、Xトライアルのシーズンに合わせて乗り換えを完了させておくのが、最近の常識的なスケジュールとなりました。
さて、2020年シーズンの開幕戦は2019年11月16日、フランス領のレユニオン島で開催されました。レユニオン島はインド洋のアフリカ大陸寄りにあります。
絶対王者トニー・ボウ(Repsol Honda Team)は、2019年に引き続き盤石の強さを発揮しました。参加ライダー8名が走る、「ラウンド1」という言わば予選で、ボウがマークした減点は8点でした。第4セクションでの5点は少しらしくないものでしたが、それでも2番手の減点は8点で、トップスコアで準決勝とも言える「ラウンド2」へ進出しました。ラウンド2は、8名中6名が進みます。
ラウンド2で、ボウは再び完ぺきに近いパフォーマンスを見せつけました。ほかのだれもが抜けられない第1セクションを1点で抜け、さらにだれもクリーンできない第3セクションをクリーン。5セクションを走ってボウの減点は6点のみ。これでTRRSのアダム・ラガとともに、優勝決定戦への進出が決まりました。
3位決定戦でハイメ・ブスト(ヴェルティゴ)が勝利して3位、4位が決まった後、いよいよボウとラガの一騎打ちです。難度を高くして、6つのセクションで勝負が競われます。ここでもボウの強さは圧巻。第2、第4、第5セクションで5点となるラガを尻目に、ボウはそれぞれ2点、クリーン、2点でここを切り抜けます。ラガが1点で抜けた最終第6セクションでは5点となりましたが、もはや勝負はついていました。ラガ17点に対し、ボウ10点。見事な勝利で、すばらしいシーズン開幕戦となりました。
次戦は来週末の11月23日(土)に、東フランスの古都レンヌで開催となります。
トニー・ボウ(優勝)
「勝利でシーズンを始めることができました。とてもうれしいし、すばらしい結果となりました。今日のこの戦いは、私たちチームにとってとても重要なものでした。レユニオン島の大会に出場したのは初めてです。今回のセクションはとてもテクニカルなものでしたが、私のライディングは安定していて、いいフィーリングで戦いに臨むことができました。大会主催者、セクション設定者のみんなにも、大会の成功を称えたいと思います。今は、今週末のことを考えています。このXトライアルははすべてが難しい設定ですから、セミファイナル、ファイナルを逃すリスクはいくらでもあります。そういったリスクを考えても、今日、チャンピオンシップポイント20点を得られたのは、とても重要なことなのです」
ミケル・シレラ|チームマネージャー
「トニー・ボウを祝福するのはいつものことですが、それにしても今日のボウはうまく走りました。こういった勝ち方でシーズンの開幕を迎えるのは、とてもすばらしいことです。私たちは、常に一歩一歩、前進を続けていかなければ行けません。今日のセクションはとてもトリッキーだったので、テクニシャンであるボウは、ひときわ輝いて最高の姿を見せることができました。来週もまた、この姿を皆さんにお見せできることを願っています」
順位 | ライダー | マシン | R1 | R2 | RF | Final |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | トニー・ボウ | ![]() |
6 | 6 | 10 | |
2 | A.ラガ | TRRS | 8 | 12 | 17 | |
3 | J.ブスト | ヴェルティゴ | 9 | 12 | 2 | |
4 | M.ゲラバート | ヴェルティゴ | 16 | 17 | 5 | |
5 | J.カサレス | ガスガス | 11 | 12 | ||
6 | G.マルセーリ | モンテッサ | 8 | 25 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | トニー・ボウ | ![]() |
20 |
2 | A.ラガ | TRRS | 15 |
3 | J.ブスト | ヴェルティゴ | 12 |
4 | M.ゲラバート | ヴェルティゴ | 9 |
5 | J.カサレス | ガスガス | 6 |
6 | G.マルセーリ | モンテッサ | 4 |