Trial
Round03オランダ
2019年6月23日(日)・決勝
会場 : ゼルヘム
Repsol Honda Teamのエース、トニー・ボウは、トライアル世界選手権第3戦オランダ大会ですばらしい走りを披露し、今シーズン4勝目を挙げることができました。チームメートの藤波貴久は、惜しくも表彰台獲得はなりませんでしたが、僅差の戦いで4位を獲得することができました。
ゼルヘムで開催されたオランダ大会。トリッキーな岩を組み合わせて作られたセクションがずらりと並びます。しかし、その設定は簡単すぎるものでしたが、ちょっとしたミスが致命的となる難しいものになりました。ボウは、最後の最後まで自身とマシンをよくコントロールし続け、最少減点で15セクション2ラップを走りきりました。
ボウの減点は1ラップ目の1点と、タイムオーバー減点が5点。2ラップ目は15セクションをすべてクリーンと、完ぺきなトライアルをしてみせました。総減点は、たったの6点。2位に8点差と、ダブルスコア以上の差をつけての勝利でした。開幕以来3大会で4連勝で、ボウの獲得ポイントは80。2位に14ポイント差と、その差が徐々に徐々に広がり、大きな目標に向かって突き進んでいます。
藤波貴久は、こういった人工的なセクションをあまり得意としていません。途中思うように走れず苦しむ場面も見られましたが、最後には4位の座を獲得することができました。ランキングも3位をキープ。獲得ポイントは53と、ランキング4位に3ポイントリードしています。
Repsol Honda Teamは、次の世界選手権のベルギー大会に向かいます。休む間もなく、翌週29日から30日にベルギー大会が行われます。
トニー・ボウ(優勝)
「今日は我慢のトライアルになりました。セクションを見てそれは覚悟していて、そして実際にその通りになりました。ちょっとしたミスが、試合の結果に大きく影響してしまう、そんな戦いです。難セクションを走破するのは難しいことですが、今日のようなセクションをミスなく走るのは、それに勝るほど難しいことだと痛感しています。しかし今日は、うまく走ることができました。2ラップ目は減点なしで走りきることができたので、それだけに1ラップ目の1点の減点が残念です。マシンの調子も身体の調子も、とてもいい状態を保っていますし、そしていつも私を助けてくれる、チームのみんなの仕事ぶりに感謝しています」
藤波貴久(4位)
「今日のセクションは、私にとってはとても難しいものでした。ステアケースがたくさんあって、三段ステアもいっぱいありました。出だしは悪く、これではいけないと思いましたが、後半しっかり立て直すことができました。今日のライディングは満足いくものでした。5位にも6位にも簡単になりうる戦況でしたし、今日の4位はたいへん重要な意味を持つものになりました。来週、ベルギー大会では再び表彰台に戻るために、がんばります」
ミゲール・シレラ監督
「今日のボウは、とてもすばらしいトライアルを披露しました。減点は限りなく少ないですが、こういう状況で勝利するのは、決して簡単ではありません。この勝利には、大きな祝福を送りたいと思います。そして4位の藤波は、彼にとっては勝利にも匹敵するすばらしい結果だったと思います。今回のセクションはインドアトライアルのそれによく似ていて、藤波には苦手意識があるものでした。表彰台は逃しましたが、この結果は表彰台を得たのと同じ祝福を送りたいと思います。我々チームにとって、とてもいいオランダの週末になりました。来週末、我々はベルギーにいます」
※リザルトおよびポイントランキングはレース終了時点のものです
順位 | ライダー | マシン | L1 | L2 | 総減点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | トニー・ボウ | ![]() |
1 | 0 | 6 |
2 | A.ラガ | TRRS | 6 | 5 | 14 |
3 | J.ファハルド | ガスガス | 8 | 6 | 19 |
4 | 藤波貴久 | ![]() |
15 | 12 | 27 |
5 | J.ブスト | ヴェルティゴ | 13 | 10 | 28 |
6 | J.カサレス | ヴェルティゴ | 9 | 21 | 32 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | トニー・ボウ | ![]() |
80 | ||
2 | A.ラガ | TRRS | 66 | ||
3 | 藤波貴久 | ![]() |
53 | ||
4 | J.ファハルド | ガスガス | 50 | ||
5 | J.ダビル | ベータ | 42 | ||
6 | J.ブスト | ヴェルティゴ | 40 | ||
17 | 小川友幸 | ![]() |
3 |