ROUND 02
オーストリア
ウィーナー・ノイシュタット
アリーナ・ノヴァ
2017.03.11(土)・Xトライアル
開幕戦から約1カ月のインターバルをはさんでのXトライアル第2戦でも、2016年チャンピオンのトニー・ボウ(Repsol Honda Team)の勢いは止まりませんでした。ウィーナー・ノイシュタットで開幕2連勝を挙げたボウが、Xトライアルでの50勝目を記録しました。
トニー・ボウ
ウィーナー・ノイシュタットのアリーナ・ノヴァには、ボウが勝利する舞台が美しく仕上げられていました。クォリファイには8名のライダーが参加。ボウはこの中の最小減点をマークしてファイナルに進出しました。クォリファイの時点から、ライバルに明らかな差をつけていました。
ボウ、アダム・ラガ(TRS)、アルベルト・カベスタニー(シェルコ)、ジェロニ・ファハルド(ヴェルティゴ)の4人が進出したファイナルは、クォリファイと同じセクションも使われるものの、難度は上がってます。それを、ボウはしっかり把握していました。
第1セクションで、ボウとライバルの間に差がつき始めました。第2セクションはうまい具合にはいきませんでしたが、それは少しの回り道にしかなりません。セクションを1つ残したところで、その圧倒的な点数差から、ボウは勝利を決めてしまいました。開幕2連勝。1位のランキングポイント20点が、再びボウのところに入ってきました。
シーズン2勝目、そしてボウがウィーナー・ノイシュタットで勝利したのは、これが3度目となりました。ボウがXトライアルに参戦をしたのは2006年。この年にイギリスのシェフィールド大会で初勝利を挙げて以来、今回で50回目の勝利となりました。
藤波貴久
藤波貴久(Repsol Honda Team)は2戦目の今回も、ファイナルに進出することができませんでした。順位も開幕戦バルセロナと同様の6位。今回は、ファハルドに6点差でファイナル進出を逃しています。
第3回大会は、3月25日(土)、フランス・マルセイユで開催される予定です。
トニー・ボウ(優勝)
「今回はとてもうまくいきました。一つひとつ、間違いがないのを確認しながら、集中して戦いに挑むこともできていました。ファイナルではいくつかの失敗がありました。第2セクションでの失敗と、テクニカルな設定で3点となってしまったこともありました。失敗を避ける方法もあったのではないかと反省していますが、結果は勝利を勝ち取ることができたのでいい結果だったと思います。次の週末にはXトライアルのマルセイユ大会と、スペイン選手権が控えています。どちらも我々にとって重要なイベントで、それが集中しているタイトな週末となります。しかし開発も進んでいるので、大きな期待が膨らんでいます」
藤波貴久(6位)
「結果を見ると開幕戦バルセロナと同じことになりました。今回は、自分自身では自信を持って挑むことができ、いくつかの走りには満足しています。セクションは難しく、テクニカルでした。あと1つ、セクションを走破できていたら、ファイナルに進出できていたと思います。それがあるべき姿で、5位や6位は望んだ結果ではありません。私が望む結果はもう少し高いもので、そしてそれはそんなに遠いものではありませんでした。だから私は、今回の結果に失望はしていません」
順位 | ライダー | マシン | 総減点 |
---|---|---|---|
1 | トニー・ボウ | ![]() |
16 |
2 | A.ラガ | TRS | 26 |
3 | A.カベスタニー | シェルコ | 27 |
4 | J.ファハルド | ヴェルティゴ | 30 |
5 | J.ダビル | ガスガス | 16 |
6 | 藤波貴久 | ![]() |
18 |
7 | F.カドレツ | ガスガス | 24 |
8 | L.グビアン | ベータ | 25 |
※4位までがファイナルで走行
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | トニー・ボウ | ![]() |
40 |
2 | A.ラガ | TRS | 30 |
3 | A.カベスタニー | シェルコ | 21 |
4 | J.ファハルド | ヴェルティゴ | 21 |
5 | J.ダビル | ガスガス | 8 |
6 | 藤波貴久 | ![]() |
8 |
7 | ハイメ・ブスト | ![]() |
6 |
8 | F.カドレツ | ガスガス | 3 |
9 | L.グビアン | ベータ | 1 |