ROUND 04

フランスフランス ルルド 2017.06.25(日)・トライアル

第4戦 フランス

トニー・ボウの見事な勝利が続く

世界チャンピオンのトニー・ボウ(Repsol Honda Team)が、いつものように盤石の強さを発揮し、一番高い表彰台に登壇しました。つい先週、トライアルGPで初表彰台に上がったハイメ・ブスト(Repsol Honda Team)は、今回も続けて表彰台を獲得。好成績の醍醐味をしっかり味わっていました。

今回のGPは、Repsol Honda Teamにとってすばらしいものとなりました。ボウとブストの2人が表彰台に乗り、藤波貴久は4位入賞しました。

ルルドの戦いは、なかなか厳しいものでした。朝方に降った雨の影響で、ほとんどのセクションが泥だらけとなり、手強いものに。スマートなトライアルが難しいコンディションでした。さらに、持ち時間に追われるライダーが続出。トップライダーのほとんどが、タイムペナルティを科せられることになりました。

コンディションがよくなり、一変してデリケートなライディングが必要となった2ラップ目では、ボウがパーフェクトなライディングを見せ、15セクションを、1つも足をつかず、減点ゼロのまま走りきりました。この大会を圧勝したボウは、ランキングポイントでも2位のアダム・ラガ(TRS)を13点引き離して、こちらも圧勝気配を強めています。

先週、初めての表彰台を獲得したブストは、今回もまた表彰台に上がり、すっかりトップライダーの仲間入りを果たしつつあります。この日は1ラップ目の減点が36点、それに対して2ラップ目は7点で3位になりました。

表彰台を目指して戦った藤波貴久(Repsol Honda Team)は、1ラップ目に15セクションで5点を失点。これが大きな代償を払うことになりました。5点の遅れを取り戻すには、2ラップ目のコンディションは良好になりすぎていました。2ラップ目では、藤波はわずか6点という好スコアをマークしましたが、表彰台にはあと4点届きませんでした。それでも、ジェロニ・ファハルド(ヴェルティゴ)との戦いを制して4位を獲得したのは、まずまずの結果だったと言えるでしょう。これで藤波は、チームメートのブストと同点となり、ランキング3位争いをすることになりました。

コンストラクター選手権でも、トライアル2クラス優勝のガブリエル・マルセリとともに、モンテッサが力強さを証明しています。

トニー・ボウ(中央)、ハイメ・ブスト(右)、藤波貴久(左)

コメント

トニー・ボウ(優勝)
トニー・ボウ「アンドラでの敗北のあと、いい感覚を取り戻しておくのは、私にとってはとてもとても重要な仕事で、苦労がありました。予選ではトップタイムをマークし、決勝ではいい走りができました。2ラップ目には、減点ゼロのまま回りきれました。すべてがうまく回った今回の勝利は、選手権を戦う上でもとても重要なものになったと思います。また今回は、一緒に表彰台に乗ったブストに祝福を送りたいと思います。彼のポテンシャルは信じられないものがあるので、こんな日が来るのは確信していました。とてもいい週末で、すべてがとてもうれしいです」

ハイメ・ブスト(3位)
トニー・ボウ(中央)、ハイメ・ブスト(右)「私にとっては難しいトライアルだったので、表彰台を獲得できて幸せです。アンドラでは、ろっ骨を痛めてしまいました。それで今日も痛みと戦わなければいけませんでした。それでも競技は全体的にうまく進んで、この結果となりました。セクションは、1ラップ目はすばらしかった。2ラップ目はちょっと簡単すぎましたね」

藤波貴久(4位)
藤波貴久「試合前半は、悪くなかったと思います。しかし1ラップ目後半に時間が無くなってしまったのは大きなストレスでした。時間が無いのでセクションを飛ばして2つ5点をもらったあと、最終セクションでも5点となり、表彰台を逃す結果になってしまいました。2ラップ目は減点をまとめて、いい走りができたと思います。今年2度目の表彰台を獲得したブストとも僅差でした。今日は、勝利を取り戻したボウと、ブストにおめでとうと言いたいです。私も、表彰台に近い戦いができたので、悪くはなかったと考えます」

ミゲール・シレラ監督
「先週のアンドラ大会は、私たちの望む結果とは言えませんでした。しかしその結果から我々は努力をし、そして今日の結果を得ることができました。表彰台に上がる権利を手にして戦っていた藤波と、2戦連続で表彰台に上がったブスト、そして勝利を取り戻したボウに、それぞれ最大の祝福を送りたいです。アダム・ラガは偉大なライバルですので、彼を相手にするのは簡単ではありません。またトライアル2でガブリエル・マルセリが勝利したことも非常に喜ばしい結果でした。これでコンストラクター選手権を有利に戦うことができます」

リザルト

順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点
1 1 トニー・ボウ Honda 15 0 21
2 67 A.ラガ TRS 25 6 39
3 69 ハイメ・ブスト Honda 36 7 48
4 3 藤波貴久 Honda 41 6 52
5 47 J.ファハルド ヴェルティゴ 37 12 55
6 37 A.カベスタニー シェルコ 45 22 67
15 12 エディー・カールソン Honda 60 40 102

ポイントランキング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ Honda 95
2 A.ラガ TRS 82
3 ハイメ・ブスト Honda 61
4 藤波貴久 Honda 61
5 J.ファハルド ヴェルティゴ 60
6 A.カベスタニー シェルコ 57
18 エディー・カールソン Honda 7

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トニー・ボウ

トニー・ボウ(中央)、ハイメ・ブスト(右)

トニー・ボウ

トニー・ボウ

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ハイメ・ブスト

ハイメ・ブスト

ハイメ・ブスト

トニー・ボウ(中央)、ハイメ・ブスト(右)、藤波貴久(左)

藤波貴久

藤波貴久

藤波貴久

藤波貴久

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