総集編 2017 トライアル世界選手権(WCT)

      

トニー・ボウが11連覇の偉業を達成
藤波貴久も21年連続トップ5入りを果たす

冬に行われたXトライアル世界選手権(インドア世界選手権)で11連覇を決めて開幕戦に臨んだトニーボウが、10戦8勝、全戦表彰台登壇という圧倒的な成績でアウトドアでも11連覇を達成した。藤波貴久も2度の表彰台などによりランキング5位。21年連続でトップ5入りという結果を手にした。

05.14 Round01 スペインGP

難コンディションで強さを発揮したトニーボウ
接戦を制して幸先のいいシーズンスタート

タイムアタック式の予選でスタート順を決めるなど、大会方式の変更があったシーズン開幕戦。1ラップ目終盤から嵐のような荒天に見舞われる中、ボウはライバルのアダム・ラガとの接戦を制し、世界選手権での自身90勝目を飾った。

  • 1位 トニー・ボウ
  • 2位 A.ラガ
  • 5位 藤波貴久
  • 7位 ハイメ・ブスト

05.27-28 Round02 日本GP

ボウがダブルウインで開幕3連勝
藤波は地元大会で3位表彰台に登壇

Hondaの、そして藤波のホーム大会となる日本GP。初日は朝の雨の影響で苦戦するライダーが続出する中、ボウは一人クリーンを連発して制すると、2日目も優勝。藤波は1日目で3位に入り、表彰台で地元ファンの喝采を浴びた。

  • 1日目
  • 1位 トニー・ボウ
  • 3位 藤波貴久
  • 6位 ハイメ・ブスト
  • 20位 小川友幸
  • 2日目
  • 1位 トニー・ボウ
  • 5位 藤波貴久
  • 6位 ハイメ・ブスト
  • 20位 小川友幸

06.18 Round03 アンドラGP

ブストが2位に入り、自身初の表彰台登壇
ボウはわずかなミスが影響し3位に沈む

最高峰クラス参戦3年目を迎えたブストが、終盤までトップを走る快走。結果は惜しくも1点差の2位となったが、自身初の表彰台登壇となった。4連勝を狙ったボウは、タイムオーバーもあり、ブストと1点差の3位フィニッシュ。

  • 1位 A.ラガ
  • 2位 ハイメ・ブスト
  • 3位 トニー・ボウ
  • 5位 藤波貴久

06.25 Round04 フランスGP

ボウが2戦ぶりの勝利。ブストは2戦連続表彰台
藤波4位とRepsol Honda Teamが躍動

またも雨の影響でコンディション不良の中での戦いに。ボウは勝利を逃した前戦からばん回し、2ラップ目でオールクリーンを果たす圧勝劇を見せる。ブストが3位に入り、2戦連続の表彰台、藤波も4位とRepsol Honda Teamの強さが際立った。

  • 1位 トニー・ボウ
  • 2位 A.ラガ
  • 3位 ハイメ・ブスト
  • 4位 藤波貴久

07.09Round05 イギリスGP

ボウ優勝、藤波が2位で、
Repsol Honda Teamが1-2フィニッシュ

ボウは安定した強さで2連勝を果たし、ランキングトップの座を盤石なものに。藤波は自ら好きなコースだと語るこのブラッドフォードで躍動。2ラップ目では減点わずか6と猛烈な追い上げを見せ、ボウに続く2位で今季2度目の表彰台となった。

  • 1位 トニー・ボウ
  • 2位 藤波貴久
  • 3位 A.ラガ
  • 6位 ハイメ・ブスト

07.29-30 Round06 アメリカGP

ボウがダブルウインを果たし
ブストも2日連続表彰台

標高2000メートルという高地で行われた今大会。初日はミスの許されない戦いとなり、ボウが総減点2、2位のラガが4という僅差ながら、ボウが3連勝。ブストは3位に入る好調ぶりで、翌日はボウ、ブストが1-2フィニッシュを飾った。

  • 1日目
  • 1位 トニー・ボウ
  • 2位 A.ラガ
  • 3位 ハイメ・ブスト
  • 8位 藤波貴久
  • 2日目
  • 1位 トニー・ボウ
  • 2位 ハイメ・ブスト
  • 3位 J.ファハルド
  • 7位 藤波貴久

09.10 Round07 チェコGP

最終戦を待たずに、ボウがアウトドア11連覇を決める
ブストは3戦連続の表彰台

ここまで8戦7勝と圧倒的な戦績のボウは、4位以上でタイトル決定と、王手をかけてチェコへ。勝利はならなかったものの、2位で11連覇を決めた。ブストは、アメリカでの2連戦に続く3戦連続、今季5度目の表彰台登壇を果たした。

  • 1位 A.ラガ
  • 2位 トニー・ボウ
  • 3位 ハイメ・ブスト
  • 5位 藤波貴久

09.17 Round08 イタリアGP

絶対王者トニーボウが勝利で一年を締めくくる
ブストが3位に続きランキング3位、藤波は21年連続総合トップ5入り

前戦でタイトル獲得を決めたボウは、さらに勝利を重ね、シーズンの有終の美を飾る。3位のブストは3戦連続表彰台で自己最高のランキング3位。藤波は苦戦して10位に沈んだものの、ランキング5位で21年連続トップ5入りの偉業を達成した。

  • 1位 トニー・ボウ
  • 2位 A.ラガ
  • 3位 ハイメ・ブスト
  • 10位 藤波貴久

2017 ポイントランキング

順位 ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8
1トニー・ボウHonda 192202020 15 20 20 20 20 17 20
2A.ラガTRS 164171117 20 17 15 17 13 20 17
3 ハイメ・ブスト Honda 131 9 10 10 17 15 10 15 17 13 15
4 J.ファハルドヴェルティゴ 121131313 10 11 11 9 15 15 11
5 藤波貴久 Honda 112 11 15 11 11 13 17 8 9 11 6
6J.ダビル ガスガス 102 8 17 9 5 6 13 13 11 7 13
18エディー・カールソンHonda 1012 3 1 3

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