round 01

April 27 2013 FIM Trial World Championship Japan 日本(ツインリンクもてぎ)

SCHEDULE

トニー・ボウが開幕戦1日目で勝利、藤波貴久は4位

2013年4月27日(土)・決勝1日目  会場:ツインリンクもてぎ

FIMトライアル世界選手権シリーズが開幕しました。今年の開幕戦はツインリンクもてぎで行われ、日本GPがFIMトライアル世界選手権の開幕戦となるのは、今回が初となります。

  • トニー・ボウトニー・ボウ
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  • 藤波貴久藤波貴久
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ここ数年、FIMはトライアル世界選手権の改革に取り組んできました。今シーズン、新たに取り入れたのはノンストップルールです。マシンの前進を止めたら、減点5点の加算となります。一度止まってからじっくりラインを修正し、一気に難所を攻略するといったこれまでの世界選手権とは違うスタイルでの戦いが想定されます。

ただし、競技当日にセクション内に入って、下見ができないのはこれまでと同様です。しかし、ノンストップルールにより、セクション走破時間の短縮が図られ、これまであった1セクション1分30秒以内に通過するという制限はなくなっています。

また、今シーズンから1ラウンドのセクション数が36セクション以上と決められました。日本GPでは12セクションを3ラップすることで、36セクションとしています。3ラップ制での世界選手権はしばらく行われておらず、日本GPでは初めての開催になります。

スタート順は昨シーズンの年間ランキングの逆順となります。午前11時、一番最後にスタートしたのは昨シーズンのチャンピオン、トニー・ボウ(Repsol Montesa Honda)です。

スタートから好調だったのは、ボウとアダム・ラガ(ガスガス)でした。しかし、第5セクションでボウがゲートマーカーを動かしてしまい5点となると、以降、細かい減点が続き、試合のリーダーはアルベルト・カベスタニー(シェルコ)に移りました。藤波貴久(Repsol Montesa Honda)は第2、第3セクションで5点となって、出鼻をくじかれた格好です。

1ラップ目、第8セクションから第11セクションまでをすべてクリーンとしたボウは減点10点でトップに立ちます。これ以後、ボウを脅かす活躍をみせる選手は現れず、前日の雨で滑りやすい開幕戦を勝利することになりました。

ボウは3ラップ合計の減点を25点に抑え、2位のラガに実に20点差をつけての圧勝となりました。特に2ラップ目、3ラップ目はただ一人、減点を一けた台として、ほかの選手との実力差をみせつけました。ノンストップルールが採用されても、ボウの王者ぶりは健在でした。

一方、藤波は序盤のつまずきが響き、表彰台争いにはなかなか加われません。同時にジェロニ・ファハルド(ベータ)とジェイムス・ダビル(ベータ)が好調で、藤波を脅かします。 2ラップ目は1ラップ目より減点を10点減らした藤波でしたが、3ラップ目には3セクション連続5点を取ってしまい、4位になりました。3位のカベスタニーに6点差と、もう少しで表彰台が狙えたポジションでしたが、5位のファハルドとは5点差になっており、4位を守るのも楽ではない戦いとなりました。

ノンストップルールは、ライダーたちにより大きな能力を強いることになりました。しかし結果は、昨シーズンまでと大きな違いが表れない開幕戦となりました。まだ1戦が終わっただけのため、明日の日本GP2日目では、新たに導入されたノンストップルールの一面が表れるかもしれません。

コメント

トニー・ボウ(優勝)「開幕戦で勝つこと以上にいいことなんてありません。セクションは非常に難しかったし、止まってはいけないという新しいルールで、数々のリスクを冒さなければいけませんでした。Hondaのホームである日本で勝つことは、いつだって特別な勝利ですが、今回は特に、新しいエンジンを用意してくれたHondaに感謝しなければいけません。新しいエンジンは、アウトドアでのデビュー戦で、とてもいい働きをしてくれました。ただし、新しいルールに対してはこれでよしとは思えません。オブザーバーの採点は厳しいものでしたが、さまざまなケースで、公平な採点をするのはたいへん難しいことだと思います。これからのシーズン、ルールはトライアルをより複雑にしていくのではないかと危惧しています」

藤波貴久(4位)「実力として、表彰台に乗るのは可能だと思っていましたし、新しいエンジンは、その可能性をさらに強くしていました。しかし、できませんでした。1ラップ目に減点を取りすぎてしまったのがいけなかったと思います。明日、きちんと実力を出しきって、表彰台に上がりたいと思っています。1日目4位、そして2日目に表彰台という流れは昨年と同じですが、歴史は繰り返すというので、ぜひそれを実証したいです」

決勝1日目

順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 ラップ3 総減点 クリーン数
1 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 10 7 8 25 26
2 2 A.ラガ ガスガス 15 16 14 45 23
3 4 A.カベスタニー シェルコ 19 22 22 63 15
4 5 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 28 18 23 69 11
5 3 J.ファハルド ベータ 38 17 19 74 14
6 6 J.ダビル ベータ 30 24 23 77 11
 
7 19 小川友幸 Honda 40 29 21 90 8
17 22 柴田暁 Honda 55 54 52 161 2
19 23 斎藤晶夫 Honda 60 60 54 174 0

ポイントスタンディング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 20
2 A.ラガ ガスガス 17
3 A.カベスタニー シェルコ 15
4 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 13
5 J.ファハルド ベータ 11
6 J.ダビル ベータ 10
 
7 小川友幸Honda 9