round 06

July 18 2010
FIM Trial Championship San Marino
第6戦 サンマリノ

ボウが6勝目、圧倒的な強さでタイトルに王手

2010年もランキングトップの座を独走するトニー・ボウは、世界選手権第6戦サンマリノ大会でも見事な勝利を飾り、そのリードはさらに広がった。次週に控えたイタリア大会で、ボウの4年連続のチャンピオンが決まる公算だ。

1ラップ目、ボウはジェロニ・ファハルド(ベータ)を相手にハードな戦いを強いられた。1ラップ目の15セクションを終えたところで、ボウのスコアは3点。対してファハルドは2点。わずか1点ではあるが、リードを奪われて2ラップ目に入る。ファハルドがミスをして4位に転落し、ボウは単独トップで今シーズン6勝目を飾った。

2ラップ目、15点を失点してトップから4位にファハルドが滑り落ち、5位に藤波貴久が続いた。藤波は、この週の頭に2人目の娘が生まれたところ。今回の5位で、ランキングはラガに同点まで追いつかれている。

イタリアの東海岸に位置する小さな山岳公国サンマリノ。イタリアの有名なリゾート地であるリミニ海岸にも近い。初めてこの地で世界選手権が開催されたのは1998年のことだった。会場は、モトクロスのグランプリサーキットがメインとなっている。セクションは15セクションのすべてが、ドライ・コンディションのもとで作られていた。ほとんどがパドックから2km圏内の水なし川に設定されていて、最後の3つはスタート・ゴールエリアに近い人工ゾーンとなっていた。今大会は雨が降る気配はなく、最小限点を争う勝負と、ホコリとの戦いが予想された大会となった。

  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウ(中央)トニー・ボウ(中央)
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • ライア・サンツライア・サンツ

1ラップ目、第2セクションで1点をついて、少し神経質なスタートとなったボウだが、その後はいつものペースを取り戻し、パーフェクトに近いスコアをマークして1ラップ目を終了した。スコアは、1点が3つ、わずか3点だったが、ファハルドが1点だけ上回っていた。ボウが失点した第2セクション、そしてボウがクリーンした第4セクション、ファハルドの失点はこの2か所だけだった。ファハルド2点、ボウ3点。この日は、この2人が突出して状態がいい。3位につけたラガは、10点の減点を記録している。続いて、カベスタニー14点、藤波が15点という展開。

トップに1点差の2位という状況、ボウにかかる勝利へのプレッシャーは小さくない。しかし、2ラップ目、ボウが喫した減点は第10セクションでの1点のみ。このパフォーマンスに匹敵するライダーは現れず、ボウはこの2週間で2つ目の勝利を得た。

ファハルドは最終15セクションで5点となり、2位から4位に転落。ラガが2位、カベスタニーが3位に浮上。藤波は、1ラップ目第9セクションの5点を取り返すべく2ラップ目序盤に好走を見せたが、第10セクションでミスし、5位だった。

今回の勝利で、ボウのチャンピオンシップのリードは大量30点となった。ランキング2位でボウを追うのは藤波で、そして藤波と同点でラガがランキング3位につけている。

ジュニアカップに参戦したライア・サンツは、一日を通じて難しいコンディションと戦った。しかし結果はベストにはほど遠く、選手権ポイントを逃す16位に終わった。

コメント

トニー・ボウ(優勝)「セクションが簡単な場合のトライアルに勝つのは、いつもとても難しい。たった1つの小さなミスが、致命的な敗因となる。今回、我々はマシンにいくつかの変更を加えた。雨が降らなければ、ここは表面の砂やホコリで滑りやすくなることが分かっていたからだ。この変更はパーフェクトで、とてもいいフィーリングでライディングできた。1ラップ目のファハルドはとてもいいスコアをマークしたが、調子はよかったので、勝利への自信は維持できていた。今日はいい試合できたし、タイトル争いの上でもいい結果となった。いい一日となった」

藤波貴久(5位)「試合序盤はいい状態だった。トライはトニーを追うかたちで、あらゆる点で感触は悪くなかった。ところが第9セクションで、トニーと同じようにトライしたときのことだった。トニーはスロットルをほんの少ししか開けず、しかもそれでとても簡単そうに走り抜けていった。しかし、僕はそれで5点になってしまった。この5点は大きかった。5点の結果もよくないが、自分のスタイルを崩してトニーと同じ走り方をしようとしたところがよくなかった。それで自信を失ってしまった。2ラップ目は、少し戦況を回復できたのだが、今度は第10セクションで別のミスをしてしまって、追い上げもここまでとなった。今日は思うような走りができず、悔しい戦いとなった。また次戦、いい成績を残せるようがんばりたい」

ライア・サンツ「今日のライディングは悪くなかったと思う。しかし結果はよくなかった。今日はオブザーバーの採点をめぐって納得できないことがいくつかあって、今は不満が大きい。1分の時間内に走っているのに5点とされたものがあって、それが原因で集中力を失ってしまった」

決勝
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
11トニー・ボウモンテッサ(Honda)31426
22A.ラガガスガス1041422
35A.カベスタニーシェルコ1431722
44J.ファハルドベータ2151721
53藤波貴久モンテッサ(Honda)15102517
66D.ランプキンベータ23204314

 

ポイントスタンディング
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1トニー・ボウモンテッサ(Honda)165
2藤波貴久モンテッサ(Honda)135
3A.ラガガスガス135
4A.カベスタニーシェルコ120
5J.ファハルドベータ113
6J.ダビルガスガス88