round 02

April 24/25 2010
FIM Trial Championship Portugal
第2戦 ポルトガル

ボウと藤波、ともに勝利を飾る

トニー・ボウと藤波貴久。REPSOL MONTESA HONDAの2人のエースが、ポルトガルでの2日間の戦いで勝利を分けあった。しかし、優勝した日以外は両ライダーとも4位と、思うような結果につなげられなかった。

ポルトガル大会の総合優勝は、両日ともに2位に入ったアルベルト・カベスタニー(シェルコ)の手に渡ることになった。

アイスランドの火山噴火の影響で、多くの飛行路線が運休し、ヨーロッパの旅は困難となっていたが、トライアル世界選手権のメンバーにとっては幸いなことに、開幕戦スペインの会場から第2戦ポルトガルの会場まで、わずか150kmほどの距離だった。ポルトガルの北端、ポルトのすぐ北側に位置するパコス・デ・フェレイラは、小さな丘の町。過去に何回かの大会が開催されていて、世界選手権の開催地としては比較的よく知られている。

セクションは、町を見下ろす丘の上、乾いた大岩に設定されていた。セクションは金曜日と土曜日の夜にそれぞれ修正が加えられ、難度が高められていたが、ここ最近の世界選手権のレベルと比べると、比較的走りやすい設定だったともいえる。

土曜日のボウは完ぺきだった。15セクション2ラップで行われたレースで、合計30セクションをすべてクリーンし、文句なしの勝利を得た。ボウに対抗するライバルにとっても、相手が1つのミスもなく試合を進めてしまうのでは、手の打ちようがない。

  • 藤波貴久(中央)藤波貴久(中央)
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久藤波貴久
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウ(中央)トニー・ボウ(中央)
  • トニー・ボウトニー・ボウ

ボウに最も近い位置で試合を戦っていたのは、藤波だった。1ラップ目の藤波は、5点なし、3点1つ、1点2つで15セクションを終え、減点5。イギリスのジェイムス・ダビル(ガスガス)に1点差の2位につけていた。ところが2ラップ目、藤波は第5セクションで痛恨の5点。この5点以外の減点はわずか1点だったので、なんとも惜しまれる減点となった。これが響いて藤波は4位に後退。開幕戦に続いて、表彰台を逃す結果となった。

反対に、1ラップ目で本領を発揮できないでいたカベスタニーとアダム・ラガ(ガスガス)は、そろって2ラップ目で調子を取り戻した。2人はともに2ラップ目の減点を1点に抑え、2位と3位に入った。

3連勝に向けて、日曜日に真っ先にスタートしたボウ。しかしこの日は、勝利を挙げ、チャンピオンシップポイント20点を獲得することができなかった。ボウは2ラップともに第9セクションで5点。このセクションでの10点減点により、勝利を失ったばかりか、表彰台まで逃がす結果となった。ボウのライバルはそろって、この第9セクションを減点1で通過していった。

藤波は、この日は集中力を保っていた。1ラップ目は減点3で、2位のポジションにつけた。そして、2ラップ目は減点1。一方のカベスタニーも、1ラップ目で2点、2ラップ目で3点という好成績だったが、1点差で藤波が逆転勝利を飾った。

2日間を終え、ポルトガル大会の総合優勝はカベスタニーとなったが、チャンピオンシップのリーダーはいまだにボウが守っている。続いて、唯一3レースとも表彰台に乗っているラガが6点差でランキング2位。今回の勝利でランキングを3位に上げた藤波が1点差で続いている。

コメント

トニー・ボウ(優勝/4位)「土曜日は完ぺきだった。しかし日曜日は全く違った。誰よりも先にスタートしたため、第9セクションは本当に難しくなってしまった。この日問題だったのはこのセクションだけで、1ラップ目での減点は、この5点以外はたった1点だけだった。2ラップ目も、ライバルはみなこの第9セクションを1点で抜けていた。僕はここをクリーンできると思っていたが、1ラップ目と同じ最後のポイントでミスをしてしまった。恐らく、これ以上ミスができないという状況に置かれていたことが、知らないところで大きなプレッシャーになっていたのだと思う。でも、今日のところはこれでOK。表彰台は逃したが、今後もチャンピオンシップをリードできるよう戦うよ!」

藤波貴久(4位/優勝)「セクションは2日間を通じて簡単だった。土曜日は、たった2つのミスで4位になってしまった。しかし、2位や3位とは大差がなく、状況は開幕戦のバイヨーナと似たようなものだった。レース中はずっと表彰台圏内で戦いをしていたにも関わらず、最後になって表彰台を逃してしまった。しかし土曜日は、強いメンタルを持って試合に臨めたと思う。5点は1つもとらず、他の減点も可能な限り減らすことができた。自分のライディングにも自信を持てた。今日はとてもエキサイティングな日だ。自分がまだ勝てるライダーであるという確証が持てた。フジガスは健在だよ!」

ライア・サンツ(ヨーロッパ選手権、ジュニアカップ参戦)「土曜日のレースはあまりよくなく、日曜日も同様だった。マシンは快調だったが、私にはうまく合わなかった。これから帰って、もう一度マシンのセッティングを見直し、練習を積もうと思う。目標はトップ10入り。次の戦いまでにすべきことは見えてきている」

決勝

1日目

順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 0 0 0 30
2 5 A.カベスタニー シェルコ 7 1 8 26
3 2 A.ラガ ガスガス 9 1 10 24
4 3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 5 6 11 25
5 7 J.ダビル ガスガス 6 8 14 26
6 6 D.ランプキン ベータ 12 4 16 23

2日目

順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 3 1 4 26
2 5 A.カベスタニー シェルコ 2 3 5 25
3 2 A.ラガ ガスガス 6 2 8 26
4 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 6 5 11 27
5 6 D.ランプキン ベータ 9 2 11 24
6 4 J.ファハルド ベータ 8 6 14 24
ポイントスタンディング
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 53
2 A.ラガ ガスガス 47
3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 46
4 A.カベスタニー シェルコ 45
5 J.ファハルド ベータ 34
6 J.ダビル ガスガス 30