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トニー・ボウ(REPSOL MONTESA HONDA)が、地元スペイン大会でチームメートの藤波貴久を下して優勝。選手権3連覇に向けて、大きなステップを踏み出した。藤波も2位に入り、REPSOL MONTESA HONDAが1-2フィニッシュを飾った。
前回、ジェロニ・ファハルド(ベータ)に勝利を譲ったREPSOL MONTESA HONDAの2人は、今回はファハルドを寄せつけずに勝利へと突き進んだ。ファクトリーマシンの真価が存分に発揮された結果だ。
ボウの主たるライバルであるアダム・ラガ(GAS GAS)は、今回はヒザの手術からの復帰戦で、4位にとどまった。
トナは、小さく静かな町で、バルセロナから70kmほど北方に位置する。ここで開催された2009年世界選手権は終盤戦。パドックはコンパクトで、そこから町に出て周囲の丘を周回していく。セクションは広いエリアのそこここに点在。乾燥していてほこりっぽく、また急こう配のシチュエーションが多かった。
人工セクションはスタートとゴールにあって、これら以外はすべて自然のままの厳しいセクションが用意されていた。どれもパサパサの滑りやすい路面がライダーを迎えた。
この特異なコンディションに、最も適応したのがボウだった。滑る登りが多かった今回のセクション群に多くのライダーが失敗し、ときには危険な目にあっていた。しかし、それがボウの優位を示すことにもなった。1ラップ目にして、すでにボウは藤波に対して3点のリードを奪っていた。
ラガは、1ラップ目には藤波に6点差の3位に付けていたが、後半で減点をまとめることができず、ファハルドに3位の座を譲る結果になった。
ボウがこの戦いで3回目の世界チャンピオンを決するには、ボウはもちろん勝利が必要で、そのうえでラガが5位以下となる必要があった。ボウにできることは、まず勝利を勝ち取ること。試合は、2ラップ目に入っていった。
最終的にボウが藤波に8点差を付けて勝利を手中にした。ラガはファハルドの追い上げによって表彰台は逃したが、5位と16点差の4位。この結果、今大会でのボウのタイトル決定はならず。最終戦でボウはあと1点、15位以内に入ればライバルのラガの順位によらず、チャンピオンが決定する。
| 順位 | No. | ライダー | マシン | ラップ1 | ラップ2 | 総減点 | クリーン数 |
| 1 | 1 | トニー・ボウ | モンテッサ(Honda) | 14 | 7 | 21 | 23 |
| 2 | 3 | 藤波貴久 | モンテッサ(Honda) | 17 | 12 | 29 | 20 |
| 3 | 4 | J.ファハルド | ベータ | 30 | 12 | 42 | 17 |
| 4 | 2 | A.ラガ | ガスガス | 23 | 20 | 43 | 16 |
| 5 | 5 | A.カベスタニー | シェルコ | 27 | 32 | 59 | 13 |
| 6 | 7 | M.フレイシャー | ガスガス | 29 | 43 | 72 | 12 |
| 順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
| 1 | トニー・ボウ | モンテッサ(Honda) | 187 |
| 2 | A.ラガ | ガスガス | 168 |
| 3 | 藤波貴久 | モンテッサ(Honda) | 130 |
| 4 | J.ファハルド | ベータ | 121 |
| 5 | A.カベスタニー | シェルコ | 117 |
| 6 | D.ランプキン | ベータ | 109 |
| 16 | 小川友幸 | Honda | 7 |
| 19 | F.レンツィ | モンテッサ(Honda) | 3 |
| 20 | 小川毅士 | HM FUTURE | 2 |
| 22 | 渋谷勲 | Honda | 1 |
| 順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
| 1 | モンテッサ(Honda) | 317 |
| 2 | ガスガス | 270 |
| 3 | ベータ | 228 |
| 4 | シェルコ | 175 |
| 5 | ヤマハ | 23 |
| 6 | Honda | 8 |
コメント
トニー・ボウ(優勝)
「今日の勝利は本当にうれしい。今日は暑くて、タフな試合になった。このコンディションは、マシンにもライダーにも多大な影響を与えた。藤波とラガのいい走りを見て、彼らが崩れてくれるのを待っていたが、それは期待薄だった。ともあれ、これで次回のフランスでタイトルを獲得できる状況は整った。大失敗さえしなければ、3回目のチャンピオンは目の前だ」
藤波貴久(2位)
「今日は悪い日ではなかった。僕はランキング4位のファハルドにリードをとって、ランキング3位を守る準備ができたし、チームにもいい結果となった。今日は運よくクラッシュもなかった。今日でなければ、また大クラッシュをしていたかもしれない。第9セクションで2つの5点をとってしまったが、これがなければ、トニーとより接戦を演じられただろう」
ライア・サンツ
※REPSOL MONTESA HONDAの女性ライダー、ライア・サンツは、今回はジュニア選手権で10位に入った。彼女は最終戦フランス大会で、女子世界選手権のタイトル獲得と、男性陣に混ざってのジュニア選手権での2つの試合をこなすことになっている。