藤波、ボウ、ともに表彰台

2009年6月21日(日)
決勝
会場:イタリア・バルツィオ
天候:晴れ
気温:28℃
観客:1万1000人

今シーズン2度目の、REPSOL MONTESA HONDAが表彰台のトップをとれなかった戦いとなった。藤波貴久とトニー・ボウは過酷だったイタリア大会を2位と3位でまとめることになった。GAS GASのアダム・ラガは、この機を逃さず今シーズン2度目の勝利を得た。ラガは、特に2ラップ目にすばらしい走りを見せての勝利だった。

ボウと藤波の両者も、午後に入っての2ラップ目には、自慢のファクトリー4ストロークマシンのサウンドとともに調子を上げてきた。午後になると、難関ぞろいの今回のセクションも、いくらかグリップを回復してきたのだ。

ボウは今シーズン初めて3位まで成績を落としたが、いまだシリーズランキングでは堂々のトップ。2位のラガとは14ポイントの差をつけている。今シーズンの残り試合は3戦となった。藤波は今回の2位表彰台でランキング3位の座を奪還している。

バルツィオはミラノの北方80kmに位置する山深い小さな町だ。この週末、この町で世界選手権が開催された。深い谷に配置された緑あふれるセクション群は、パドックのすぐそばから始まる。大会前には雨が降り、木の根や大地から油分を洗い流す効果も生んでいた。

ファクトリーマシンのMontesa COTA 4RTを操るボウは、いつものように好調にスタートを切り、最初の7セクションで1点と、3点の藤波、4点のラガをリードしていた。しかし続く第8、9、10セクションは、連続で5点を喫し、ボウにとって最悪の結果となった。トップ10で3連続5点となったのはボウを含めて2人だけで、これがこの日のボウを苦しめる決定的要因となった。

さらにボウは、1ラップ目で3時間の残り時間を使いきってしまっていた。この日のコースは厳しかったので、多くのライダーが3時間には間に合わずにタイムペナルティを科せられたのだが、その中でもボウが受けた6点(6分)のペナルティは多い方になる。ボウらしからぬ5点の連続とタイムペナルティで、1ラップ目のボウは5位と低迷した。藤波は、同じく4点のタイムペナルティを受けてはいたが、暫定トップのラガと2点差と健闘している。
午後になって気温が上昇。大地は急速に乾いていった。REPSOL MONTESA HONDAの2人にとっては、ここでばん回して表彰台の頂点を狙うしかない。

2ラップ目、ボウは再び12セクションで5点となってしまったものの、2ラップ目のトータルはわずか10点。1ラップ目から数えると、22点もスコアを減らしたことになる。これでボウは、表彰台の一角にまでポジションを復活させた。

藤波も2ラップ目を15点で回ってきた。しかしこれでも、ラガの勝利を脅かすには足りなかったが、これで3戦連続の2位表彰台獲得となった。

コメント

藤波貴久(2位)

「今日のライディングは、とても完ぺきではなかった。ライディングには満足していないが、2位という結果にまずは満足している。大会はいいものだったと思う。セクションは1ラップ目にはちょっと難しすぎるところがあった。多くのライダーが減点を重ねたのを見ても、それは明らかだ。1ラップ目のトライは、最終セクション群までは順調だった。しかし問題は、時間が足りなくなってしまったことだ。それで最終セクション群では、満足な下見をしないままにトライした。第13、14セクションで5点となってしまったのは、それが原因だと思う。2ラップ目は、満足のいくラップとなった。イギリスで打った胸は、まだ少し痛みを伴っている」

トニー・ボウ(3位)

「問題は自分のメンタリティにあった。第8セクションでの情けない5点のあと、完全に落ち着きを失ってしまった。自分で自分に腹を立て、またそれが次のセクションに影響してしまった。1ラップ目の5位は絶望的だったが、それで表彰台への意欲も生まれてきた。加えて、1ラップ目の後半には時間も足りなくなった。最後には、我ながらなかなかがんばってポジションを復活したと思っている。今は、この日の出来事をきちんと分析しておきたい」

ライア・サンツ

※唯一の女性ライダーのライア・サンツが、開幕戦、4月のアイルランド大会以来、SPEA FIMトライアル世界選手権に戻ってきた。しかし、リザルトは17位と低迷した。

決勝リザルト

順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 2 A.ラガ ガスガス 19 15 34 20
2 3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 21 19 40 16
3 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 32 16 48 18
4 6 D.ランプキン ベータ 26 24 50 15
5 5 A.カベスタニー シェルコ 32 19 51 14
6 4 J.ファハルド ベータ 37 18 55 14
13 13 F.レンツィ モンテッサ(Honda) 69 62 131 2

ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 152
2 A.ラガ ガスガス 138
3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 100
4 A.カベスタニー シェルコ 97
5 D.ランプキン ベータ 93
6 J.ファハルド ベータ 86
16 小川友幸 Honda 7
18 F.レンツィ モンテッサ(Honda) 3
19 小川毅士 HM FUTURE 2
21 渋谷勲 Honda 1

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 モンテッサ(Honda) 252
2 ガスガス 220
3 ベータ 176
4 シェルコ 145
5 ヤマハ 23
6 Honda 8
7 HM FUTURE 2