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スペインとの国境に近い小さな町チャベスの丘で開催された2009年ポルトガルGPは、あまり高い評価は得られないコースレイアウトとなっていた。15のセクションはほとんどがドライコンディションのもとに配置されていて、コース1周は15kmにわたっていた。これらの点、また安全面から、持ち時間が延長されて競技が行われることになった。
第2戦は開幕戦とは少し様子が異なっていた。開幕戦2日目を制したトニー・ボウ(REPSOL MONTESA HONDA)が、2位のアダム・ラガ(GAS GAS)の半分足らずの減点で勝利し、王者ぶりを発揮。特に2ラップ目のオールクリーンは圧巻だった。3位はアルベルト・カベスタニー(シェルコ)で、表彰台は全員がスペイン勢ということになった。これに続く4位は、ジェロニ・ファハルド(ベータ)だった。
ファクトリーマシンのMontesa COTA 4RTに乗るボウは、第3セクションを減点1で通過して、今大会初めてライバルのラガをリードした。このアドバンテージは次のセクションでさらに大きくなった。ラガの2点に対して、ボウは見事なクリーンを見せたからだ。その後のボウは第7セクションで1点、12セクションで2点の減点を喫しただけで、1ラップ目の減点は4点のみだった。
2ラップ目はさらに勢いを増し、15セクションすべてをクリーンで通過。一方のラガは2つのセクションで2点ずつの減点を喫し、ボウに追いつくばかりかその差を8点に広げた。最終的に開幕の接戦とは異なり、ラガの半分以下の減点数に抑えたボウが圧勝した。この勝利でチャンピオンシップはボウがラガを3ポイントリード。次の戦いは2日制で開催されるイギリスGPで、5月の中旬までしばしの休憩に入ることになる。
ボウのチームメートの藤波貴久は、マルク・フレイシャー(GAS GAS)に5位を譲っての6位という結果に終わった。藤波はこの戦いに期待を寄せていたが、前夜に降った雨は予想以上に藤波の戦いを苦しめた。この結果、ランキングも5位に落とすことになってしまった。
| 順位 | No. | ライダー | マシン | ラップ1 | ラップ2 | 総減点 | クリーン数 |
| 1 | 1 | トニー・ボウ | モンテッサ(Honda) | 5 | 0 | 5 | 27 |
| 2 | 2 | A.ラガ | ガスガス | 9 | 4 | 13 | 23 |
| 3 | 5 | A.カベスタニー | シェルコ | 15 | 6 | 21 | 24 |
| 4 | 4 | J.ファハルド | ベータ | 16 | 13 | 29 | 22 |
| 5 | 7 | M.フレイシャー | ガスガス | 30 | 8 | 38 | 16 |
| 6 | 3 | 藤波貴久 | モンテッサ(Honda) | 24 | 18 | 42 | 19 |
| 順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
| 1 | トニー・ボウ | モンテッサ(Honda) | 57 |
| 2 | A.ラガ | ガスガス | 54 |
| 3 | A.カベスタニー | シェルコ | 43 |
| 4 | J.ファハルド | ベータ | 37 |
| 5 | 藤波貴久 | モンテッサ(Honda) | 36 |
| 6 | D.ランプキン | ベータ | 28 |
コメント
トニー・ボウ(優勝)
「(優勝は)とてもうれしい。セクションは簡単だったが、試合は厳しいものだった。小さなミスが決定的だと予想されたので、とても緊張に満ちた戦いとなった。1ラップ目のセクションはとても滑りやすかったが、2ラップ目は自分でも信じられないほどにうまく乗ることができた。アダムは最後の最後まで追いつめて圧力をかけてきた。今回の勝利は、今年の選手権を戦う上で重要なものになるだろう」
藤波貴久(6位)
「アイルランドよりも悪い結果を残してしまった。その原因を説明するのは難しいが、今日の自分はベストな状態からはほど遠く、集中できていなかったことは確かだ。前回同様、マシンとのコンビネーションはまだ完ぺきではないが、なにか問題があるわけではない。1ラップ目も2ラップ目もよくなかった。次の大会に向けて、何を変更する必要があるのか、今はそれがなんなのかをはっきりさせることができない」
ライア・サンツ
※REPSOL MONTESA HONDAの女性ライダー、ライア・サンツは、前回アイルランドでの負傷のため、今回の出場を見合わせることを決めた。サンツはすでに負傷からは回復しているが、ジュニアカップを欠場し、女子世界選手権に全力を投入すべきという判断である。