モトクロス・コースのホークストーンパークがイギリス大会の開催地となった。今年のイギリスは、過去数年ぶりというほど雨の多い夏となっているが、トライアル世界選手権が行われた週末は久しぶりの晴天に恵まれた。金曜日までの雨による影響も、路面が砂地だったことで、ほとんどなかった。それでも土曜日の晩に再び豪雨が降ったため、セクションは濡れており、路面は軟らかくなっていた。
1ラップ目はいつものような展開となった。ボウとアダム・ラガ(ガスガス)の2人は、1つのセクションでボウがクリーンを出すとラガが減点1、次のセクションではその逆の結果、というようにお互い一歩も譲らない戦いを見せる。
1ラップ目を終えた時点で2人の差はわずか1ポイント。2ラップ目に入ると2人ともセクション5で減点5を受けた。しかしその後、ラガが3つ多くミスをしたことにより、ボウの優勝が決まった。
藤波は1ラップ目を終えた段階では4位だったが、2ラップ目ははるかにいいパフォーマンスを見せて3位でフィニッシュした。
地元のヒーロー、ドギー・ランプキン(REPSOL MONTESA HRC)は、ホームGPで世界選手権100回目の勝利を狙ったが、それはかなわなかった。ランプキンはその理由を、今大会に至るまでの準備がうまくいかなかったからだと分析している。それでもランプキンは、持ち前の集中力を発揮して5位に入った。減点数では4位のアルベルト・カベスタニー(シェルコ)と同点で、クリーンの数も同じだったため、減点1の数で順位が決まった。
8戦を終えて、ランキング首位はボウ(194ポイント)。2位にラガ(174ポイント)がつけており、3位は藤波(144ポイント)、4位カベスタ二ー(122ポイント)、5位ランプキン(119ポイント)となっている。
第9戦は9月2日にアンドラのサンジュリアで行われる。 |