クラモリンはチェコの首都プラハから南におよそ120km下ったところにある。今週中は雨の日が続いたが、週末は快晴に恵まれ、気温が30℃台の半ばまで上がった。セクションが設けられ、視察が行われたときはウエットの状態だったが、実際にライダーがアタックした際には、セクションは乾き始めていた。
今回のコースの大半のセクションは、モトクロス・サーキットを取り囲む森の中に設けられていた。セクションに至るまでの移動用の道はドライの状態だったが、セクション自体は木の陰になっているためまだ濡れており、グリップも良好だった。
いつものように、序盤でペースを築いたのはボウとラガの2人だった。1ラップ目、2人は減点1を2回ずつ出しただけで、それ以外のすべてのセクションをクリアした。
2ラップ目、2人の差が全くないことに気づいたボウは、早くトライを終え、ラガにプレッシャーをかけることにした。しかし、第7セクションでミスを犯して減点5を科されてしまい、2ラップ目をオールクリーンで終えたラガに勝ちを譲ることになった。3位にはアルベルト・カベスタニー(シェルコ)が入った。
藤波も今回はトップの2人についていくことができなかった。1ラップ目を減点4で終えた藤波は、表彰台だけでなく総合優勝も可能なポジションにつけていたが、2ラップ目に入って大きなミスを犯してしまった。
1回目は藤波自身のミスだったが、さらに第3セクションではマシンを後退させたという理由でペナルティを科されてしまう。藤波自身としては、エンジンガードを岩の先端に乗せて、バランスを取っている状態だったと考えていただけに、残念な結果となってしまった。
ランプキンは、レース後に「今日は自分のライディングが安定していなかった」とコメント。特に問題はなかったが、いつものようなライディングができなかったというランプキンは、総合7位に終わった。
第7戦を終えた段階でのランキングは1位にボウ(174ポイント)、2位ラガ(157ポイント)、3位藤波(129ポイント)、4位カベスタニー(109ポイント)、5位ランプキン(108ポイント)となっている。
次の大会は7月29日にイギリスのホークストンパークで行われる。 |