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ポーランド POLAND
ポーランド
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ROUND
#06
JULY 08, 2007
リザルト ポイント

ボウが7勝目。藤波4位、ランプキン5位

第6戦 ポーランド
2007年7月8日(日)・決勝
開催地:ミシュレニッツェ
気温:28℃
観客:7000人

トライアル世界選手権第6戦ポーランド大会が'07年7月8日にミシュレニッツェで開催され、REPSOL MONTESA HRCのトニー・ボウが今季7勝目を挙げた。チームメートの藤波貴久は4位、ドギー・ランプキンは5位となった。

第6戦 ポーランド

第6戦の舞台となったミシュレニッツェは、ポーランド南部の都市クラクフの南にある町で、ここも、ほかのヨーロッパの都市同様、過去数日間は豪雨に見舞われた。このため、コースの路面はところどころ非常に軟らかくなっており、スリッピーだった。

セクションは、大半が自然の地形を利用したもので、森の横を流れる川沿いに設けられた木陰のセクションとなっていた。大会当日は晴天に恵まれたが、明るい太陽の下で行われたのは、人工の最終セクションだけだった。

決勝日は気温が高かったが、ボウは常に冷静だった。1ラップ目を減点12で終えたボウに続いて、2番手には減点14のランプキンがつけていた。昨年ポーランド大会で優勝している藤波も、セクションが昨年とほとんど変わっていないことから好感触をつかんで3番手につけていた。

ところが2ラップ目に入って状況が変わった。ボウは1ラップ目同様好調だったが、ランプキンは減点5を3回出してしまい、最終的に順位を5位に落としてしまった。

藤波は2ラップ目も快調に競技を続けていたが、終盤、ほかの大勢のライダー同様にタイム不足となっていることに気づいた。実際の持ち時間より多く時間が残っているという誤った情報もあり、藤波はタイム・ペナルティとして2ポイント減点されるというミスを犯してしまう。

結局、藤波は3位に入ったアルベルト・カベスタニー(シェルコ)と1点差の4位に終わった。2位には前回同様アダム・ラガ(ガスガス)が入っている。

6戦を終えて、ランキング首位はボウ(157ポイント)。2位のラガ(137ポイント)とのポイント差はさらに広がって20ポイントとなった。ランキング3位は藤波(116ポイント)、4位ランプキン(99ポイント)となっている。

第7戦は7月15日にチェコのクラモリンで行われる。

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COMMENT

コメント

Toni Bou トニー・ボウ(優勝)
「今日は優勝できてとてもうれしい。さらにポイント差を広げることができて、少し楽になった。今回の大会前は、少しナーバスになっていた。去年ここで成績が悪かったからだ。冬の間、ウエット・コンディションでたくさんテストを行っておいたのが、今回役に立ったと思う。ほとんどすべてのセクションが川に沿ったものだったからね。今回のセクションは一つニつ難しいのがあったけれど、全体的にはそれほどでもなかった。でも、ミスを犯しやすいセクションも多かった。1ラップ目を終えた時点では、REPSOL MONTESA HRCの1-2-3だったから、そのままの順位で大会を終えたかった。チームは本当にがんばってくれているからね」
Takahisa Fujinami 藤波貴久(4位)
「このコースは昨年も勝っているので、好きなコースです。今日も自分のライディングは悪くなかったと思います。1ラップ目も2ラップ目もミスはそれほど多くありませんでした。一番問題だったのはタイムで、ライダー全員にとってとても厳しいものになっていました。今回は、クリーンになるか減点5になるか紙一重のセクションが多かったので、クリーンを出すためには状況を研究し、ラインを読むために長い時間をかけなくてはいけませんでした。セクション13に来たとき、ひとりのメカニックが残り時間は20分だと言い、もうひとりは5分だと言いました。残り5分というのが正しかったようで、残りのセクションを急いでトライしたのですが、2分遅れてしまった。その結果、タイム・ペナルティで2点加算され、4位になってしまいました。今回のようなミスは二度と犯しません」
Dougie Lampkin ドギー・ランプキン(5位)
「1ラップ目は快調で、気持ちよく走ることができた。セクション13でフットレストの下に岩がはまってしまい、転んでしまったのはアンラッキーだった。2ラップ目も出だしはよかった。ところがセクション4と5で減点5を出してしまった。セクション4は難しかったけど、セクション5というのは簡単なセクションだったので、減点5なんて出してはならなかった。その後、セクション9と10でエンジンをストールさせて、さらに減点を増やしてしまった。すごくフラストレーションがたまった。今日のコースはところどころすごく難しくて、ちょっとラインを外れただけで大きなミスにつながってしまった」
Laia Sanz ライア・サインツ(ジュニア世界選手権出場:10位)
「今日は、出だしはよかったけど、クリーンを出すか、減点5になるかのどちらかだった。小さなミスというのはなくて、大きいミスばかりだった。また、セクション9でクラッシュしたので、一度トラックに戻ってマシンを直さなくてはならなかった。でも、全体的にはいいライディングができたと思う。すべてのセクションで1ラップ目か2ラップ目にクリーンを出すことができた。将来的には両方のラップで全部クリーンを出したい」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

ROUND
#06
JULY 08, 2007
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 5 トニー・ボウ モンテッサ Honda 12 6 18 23
2 1 A.ラガ ガスガス 17 12 29 18
3 3 A.カベスタニー シェルコ 15 15 30 19
4 2 藤波貴久 モンテッサ Honda 15 16 31 19
5 4 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 14 22 36 18
6 7 M.フレイシャー スコルパ 28 23 51 15
7 9 J.ダビル モンテッサ Honda 28 24 52 12
12 19 D.ジベル モンテッサ Honda 48 40 88 5
15 12 小川毅士 モンテッサ Honda 62 42 104 2
18 23 A.ニルソン モンテッサ Honda 56 58 114 4
RT 18 F.レンツィ モンテッサ Honda - - - -
 
 

ポイントランキング

ライダー
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ モンテッサ Honda 157
2 A.ラガ ガスガス 137
3 藤波貴久 モンテッサ Honda 116
4 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 99
5 A.カベスタニー シェルコ 94
6 J.ファハルド ベータ 74
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