ミラノの北、約70kmに位置するエルバで行われたイタリア大会は、トップライダーたちにとっても試練となった。難セクションが多いことに加え、コースの全長が15kmもあるため、タイムリミットも約1時間延長されることになった。
自然の地形を利用して設けられたセクションは、バラエティに富んでいた。最初の半分は川に沿って設けられ、後半は森林地帯の険しい丘の部分を利用したものとなっていた。最後の2つのセクションだけが人工セクションだった。
気温が30℃近くまで上がる中、1ラップ目にボウがすばらしいパフォーマンスを見せた。2番手につけるアダム・ラガ(ガスガス)に14ポイント差をつけて15のセクションを終えた。3番手にはマーク・フレイシャー(スコルパ)が入り、4番手に藤波が続いた。ランプキンはこの時点で6番手につけていた。
2ラップ目のスタート直後、ボウは熱波のため一時意識を失いそうになった。ボウは数分間休んで再スタートを切ったが、リズムを取り戻すことができず、2ラップ目の結果は1ラップ目ほどよくなかった。それでも1ラップ目の貯金が功を奏し、ボウはラガに7ポイント差をつけて優勝を飾ったのだった。
2ラップ目に健闘したのは藤波で、全員の中でベストの成績をマークした。それでも3ポイント差でラガには届かず、3位に終わった。ランプキンも2ラップ目は健闘し、総合4位までポジションを上げたが、表彰台に上がることはできなかった。
5戦目を終えて、ランキング・トップにつけるボウ(137ポイント)はさらに2位のラガ(120ポイント)との差を広げている。藤波(103ポイント)は3位、ランプキンは(88ポイント)4位につけている。
次戦は7月8日にポーランドのミシュレニッツェで行われる。
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