今年からREPSOL MONTESA HRCに加わり、開幕2連勝を挙げたトニー・ボウが今回も優勝。チームメートのドギー・ランプキンが3位に入った。もうひとりのチームメート、藤波貴久は1ポイント差でランプキンに敗れ、4位に終わった。
マルセイユの東150kmにあるセネが第3戦の開催地。小さな町に設けられたトライアルパークのポイントは、スリッピーで大きな岩だった。傾斜が険しく、難しい地形に自然の巨大岩石を巧みに配置したコースは、ライダーたちに試練を与えていた。
1ラップ目、リズムに乗って各セクションを攻略できたのはボウただ1人だった。ほかのライダーは皆、十分なグリップを得ることができないか、長く困難な障害物に苦戦していた。
4ストロークのCOTA 4RTに乗るボウは、1ラップ目を終えた段階で2番手の藤波に17点という大差をつけていた。しかし、2位以下の戦いはし烈で、5名のライダーが5点差の中にひしめいていた。また、1ラップ目終了時点ではトップライダー全員にタイムペナルティが科された。
2ラップ目、ボウは1ラップ目ほど圧倒的ではなかったが、それでも危なげなく今季3勝目を挙げた。2ラップ目にベストスコアを出したのはアダム・ラガ(ガスガス)。1ラップ目は不調だったラガとボウの最終的な点差は17だった。
ランプキンも2ラップ目には復調して3位に入った。1ラップ目を終えた時点で2位だった藤波は、わずか1点差で表彰台を逃した。
3戦を終えて、ランキング首位はボウ(80ポイント)。2位にラガ(66ポイント)がつけており、3位は藤波(58ポイント)、4位ランプキン(56ポイント)となっている。
次戦はツインリンクもてぎで6月2日、3日の2日間にわたって開催される。 |