FIMトライアル世界選手権の開催地としてデビューした中米グアテマラ。会場はグアテマラ市から100km南に位置するサーキット、オートドローモ・ロス・ボルカネスとなった。グアテマラ初のトライアル世界選手権の大会は、猛暑と高湿度の中で行われた。
セクションは、レース用サーキットを取り囲む川沿いの地形を利用して設けられ、岩と砂地のバンクを上り下りするものとなっていた。参加したライダー全員が今回のセクションは難しいと語っていたが、1万人を超える熱心なファンの前で、みな、新たなチャレンジを堪能していた。
土曜日の決勝1ラップ目に、ボウと藤波は接戦を繰り広げた。しかし、2ラップ目に藤波の方が多くの減点を喫したため、ボウが優勝し、藤波が2位となった。3位にはアダム・ラガ(ガスガス)が入った。
日曜日も同じような展開となったが、1ラップ目にミスを重ねた藤波は、ラガに続いて3位になった。
土曜日に4位に終わり、自分のパフォーマンスに落胆していたランプキンは、日曜日にはかなり調子を上げてきた。しかし、減点数がわずか14点だったのにもかかわらず、ランプキンは藤波と同点の3番手となり、その後、タイブレークの結果、クリーン数で藤波及ばず4位に終わった。
REPSOL MONTESA HRC勢の敵となりえたのはラガだけだったが、ボウは同じスペイン人のラガからのプレッシャーをものともせず、落ち着いたトライを見せた。また、COTA 4RTも柔らかい土の上り坂や木の根を越えるセクション、岩越えセクションなどで力強いトルクを発揮した。
第2戦を終えて、ランキングトップはボウ(60ポイント)。2位にラガ(49ポイント)がつけ、藤波は3位(45ポイント)、ランプキンは4位(41ポイント)となっている。
次戦は5月27日にフランスのセネで行われる。 |