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レース
ベルギー 第10戦 9月18日
ベルギー
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/17 ポルトガル
02 4/24 スペイン
03 5/21-22 日本
04 6/4-5 アメリカ
05 6/19 アンドラ
06 6/25-26 フランス
07 7/9-10 イタリア
08 7/31 イギリス
  09 9/3-4 ドイツ
  10 9/18 ベルギー
第10戦 ベルギー
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藤波、3位に入ってランキング2位が確定
決勝日:9月18日(日)
開催地:スパフランコルシャン 天候:晴れ、ところどころに雲あり 気温:19℃ 観客:5000人

 2005年度トライアル世界選手権もいよいよ最終戦(第10戦)を迎えた。9月18日にベルギーのスパフランコルシャンで行われた大会で、藤波貴久選手(Repsol Montesa-HRC)は3位に入り、ランキング2位でシーズンを終えた。

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 藤波選手のチームメイト、ドギー・ランプキン選手は、今回優勝すればランキング2位に浮上することになっていたが、優勝したアダム・ラガ選手(ガスガス)に続く2位に終わったため、ランキングでは3位となった。

 最終戦の行われたスパフランコルシャンは、通常は4輪のモータースポーツで有名なサーキット。1週間前にもF1世界選手権・ベルギーGPが開催されたばかりだった。

 ベルギーでトライアル世界選手権の大会が開催されるのは2001年以来のことだが、ベルギーはトライアルの伝説的ライダー、エディ・ルジャーン選手の母国として有名だ。'80年代はじめにHondaの4ストローク・ワークスマシンに乗って3年連続トライアル世界チャンピオンに輝いたルジャーン選手。それから約20年後の今年から、Hondaは新世代の4ストロークマシンを投入している。

 15のセクションから成るコースは、スパフランコルシャンのロードコース周辺に散在していた。セクションの大半は丘を利用し、石を並べて作られた人工セクションだったが、セクション2は自然の岩を利用した豪快なものだった。岩の上から3メートル下の道路までジャンプするために、ライダーにとって躊躇は禁物だったのだ。

 世界チャンピオンのタイトルはすでにラガ選手が獲得しているが、ランキング2位争いは、藤波選手、ランプキン選手、アルベルト・カベスタ二ー選手(シェルコ)の間でし烈になっていた。

 同じ組の中では、抽選でライバル勢より先にスタートすることになるラガ選手だったが、別組にいたチームメイトのジェロ二・ファハルド選手(ガスガス)のライディングを参考にして各セクションにトライするという賢明な作戦を取った。その結果、1ラップ目を終えた段階で、トップは減点27で藤波選手とラガ選手が並んだ。

 この2人に続いて、ランプキン選手が減点34、カベスタ二ー選手が減点36点で1ラップ目を終えた。この時点でRepsol Montesa-HRCの3人目のライダー、マーク・フレイシャー選手は8番手だった。

 セクションは15個あったものの、そのうちの3カ所は濡れた路面から急な岩場を駆け上がるもので、ほとんど不可能に近いセクションだった。このため、実質的には12セクションだけで競われたようなもので、参加者の間では不評だった。

 午後に行われた2ラップ目では、ランプキン選手が素晴らしいパフォーマンスを披露した。減点14というベストスコアで2ラップ目を終えたランプキン選手だったが、総減点数ではラガ選手(47点)より1ポイント多い48点となり、2位で最終戦を終えた。

 藤波選手は総減点50で3位に入り、ランキングではランプキン選手に2ポイント差をつけて2位を確保した。

 フレイシャー選手は、午後のトライアルでさらに順位を落とし、9位に終わった。このため、ランキングでも5位の座をアントニオ・ボウ選手(ベータ)に奪われ、6位となった。

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コメント

ドギー・ランプキン選手(2位)
「すごくがっかりしている。今日はもう少しで優勝できるところだった。今日優勝していればランキング2位になれていた。今日の1ラップ目は調子が悪かった。2ラップ目の方がずっと良かった。今週末はあまり良いことがなかったけど、その中で、2ラップ目の好成績は唯一良かったことだろう」

藤波貴久選手(3位)
「今日はドギーよりはハッピーですが、すごくうれしいというわけではありません。前回のドイツ大会でチャンピオンが決まってしまったので、今回はランキング2位争いでした。ランキング2位にはなれましたけど、あくまでも僕の目標はチャンピオンを防衛することだったので、ハッピーではありません。でも、4ストロークマシンが1年目だったことを考えれば、それほど悪い成績ではないのかもしれません」

マーク・フレイシャー選手(9位)
「今日の成績はコメントができないほどひどくて、非常に残念です」

ライア・サンツ(ジュニアクラス 10位)
「10位というのは私にとってベストの結果ではない。今回は体力的にハードな難しい大会だった。私のスタイルにあまり合っていなかった」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 3 A.ラガ ガスガス 27 20 47 13
2 2 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 34 14 48 11
3 1 藤波貴久 モンテッサ Honda 27 23 50 13
4 9 A.ボウ ベータ 37 22 59 15
5 4 A.カベスタニー シェルコ 36 28 64 11
6 6 J.ファハルド ガスガス 46 32 78 9
9 5 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 47 44 91 5
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ラガ ガスガス 255
2 藤波貴久 モンテッサ Honda 220
3 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 218
4 A.カベスタニー シェルコ 210
5 A.ボウ ベータ 175
6 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 164
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