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レース
イギリス 第8戦 7月31日
イギリス
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/17 ポルトガル
02 4/24 スペイン
03 5/21-22 日本
04 6/4-5 アメリカ
05 6/19 アンドラ
06 6/25-26 フランス
07 7/9-10 イタリア
08 7/31 イギリス
  09 9/3-4 ドイツ
  10 9/18 ベルギー
第8戦 イギリス
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ランプキン、地元で優勝。藤波は2位
決勝日:7月31日(日)
開催地:ホークストンパーク 天候:曇り 気温:土曜日:17℃ 観客:8000人

 2005年度トライアル世界選手権の第8戦イギリス大会が、7月31日に英国西部ウエールズとの境にあるホークストンパークで行われた。

第8戦 イギリス
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 イギリスでトライアル世界選手権の大会が行われるのは2001年以来、4年ぶりのこと。大勢のファンが期待していた大会を制したのは、地元のドギー・ランプキン選手(Repsol Montesa-HRC)で、チームメイトの藤波貴久選手は2位に入った。3人目のRepsol Montesa-HRCライダー、マーク・フレイシャー選手は6位だった。

 ハンボンディオーネで行われたイタリア大会から2週間。夏休みに入る前に行われたイギリス大会だったが、直前に悪天候に見舞われた。このため、コースは本来予想されていた埃っぽいコンディションではなく、スリッピーでマディな状況となった。さらに、セクションはすべて森の中に設けられており、木陰となっているため、湿った状態になっていたのである。

 今回の大会は一日制だったので、土曜日にライダーたちは歩いてコースを下見した。しかし、下見が終わった直後に豪雨となったため、FIMのオブザーバーとオーガナイザーはコース変更を決断し、若干難易度を下げたのだった。

 日曜日の大会当日は曇り。スリッピーなコンディションの中で各ライダーは自分のスキルをイギリスのファンの前で披露した。中でも急な登り坂のセクション11で、ただ一人ランプキン選手がクリーンを出した時には、見守っていた観客から大きな拍手が送られた。

 1ラップ目を終えた段階でのトップは藤波選手で減点30。アルベルト・カベスタ二―選手(シェルコ)が減点34で2位、ランプキン選手が36点で3位に続いた。

 2ラップ目に入ると、ランプキン選手は見違えるようなパフォーマンスを披露し、1ラップ目の三分の一強の減点でトライを終えた。その結果、ランプキン選手は総減点数50で逆転優勝を果たしたのだった。

 藤波選手も健闘したものの、2点差でランプキン選手にはおよばず、2位でイギリス大会を終えた。3位には減点67でカベスタ二―選手が入り、ランキング首位につけるアダム・ラガ選手(ガスガス)は減点72で4位となった。

 フレイシャー選手は、トップライダー勢の中では最初にトライを始めなくてはいけないという状況にいたため、実力をフルに発揮することができず、6位に終わっている。

 第9戦は夏休みをはさんで、9月3日/4日にドイツで行われる。

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コメント
ドギー・ランプキン選手(1位)
「地元で勝てて、本当に嬉しい。観客は僕が勝つところを見に来てくれていたから、絶対に勝ちたかった。1ラップ目の最初と最後は良かったけど、中盤につまらないミスが続いてしまった。その後、チームスタッフとちょっと話をしたことが奏効して、2ラップ目は見違えるようなトライができた。地元のレースだからといって、あまり影響は出ないだろうという人もいるけど、今回の僕の場合は観客の応援にとても励まされた。難しいコースだったけど、良い大会になったと思う。今回の勝利はチャンピオンに少し有利に働いた。選手権が終わるまで僕は攻め続けるつもりだ」

藤波貴久選手(2位)
「今日の結果には満足しています。セクションも素晴らしかったし、関係者もとてもナイスな人たちでした。1ラップ目はうまくいったのですが、2ラップ目にはいくつかミスをしてしまいました。今回、ドギーはとても強かった。コースは、土曜日に下見した時には相当難しいと思いましたが、実際にトライしてみると、難しいけど良いコースでした。今回の成績はチャンピオン争いにおいて、僕にとって有利になります。ラガと僕のポイント差は13ポイントに縮まりましたから。チャンピオン争いは、最後までおもしろくなりそうです」

マーク・フレイシャー選手(6位)
「今日は難しかった。スタートの順番を決める抽選の結果、トップライダー勢では最初にスタートすることになったからだ。つまり他のライダーのラインを見て、参考にすることができなかったんだ。自分の前で誰かがクリーンを出せば、自分も自信をつけることができる。2ラップ目の方が良かったけど、やはりミスがあったので、順位を挽回することはできなかった」

ライア・サンツ選手(ジュニアクラス 10位)
「2ラップ目の方が減点数は少なかったけど、今日は順位を上げられなかったのは私のせいだ。減点5が多すぎた。私にとってはあまり良い一日ではなかった」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 2 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 36 14 50 11
2 1 藤波貴久 モンテッサ Honda 28 24 52 10
3 4 A.カベスタニー シェルコ 32 35 67 9
4 3 A.ラガ ガスガス 39 33 72 7
5 9 A.ボウ ベータ 44 29 73 9
6 5 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 50 24 74 7
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ラガ ガスガス 195
2 藤波貴久 モンテッサ Honda 182
3 A.カベスタニー シェルコ 178
4 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda

173

5 A.ボウ ベータ 136
6 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 131
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