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レース
イタリア 第7戦
7月9-10日

イタリア
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/17 ポルトガル
02 4/24 スペイン
03 5/21-22 日本
04 6/4-5 アメリカ
05 6/19 アンドラ
06 6/25-26 フランス
07 7/9-10 イタリア
08 7/31 イギリス
  09 9/3-4 ドイツ
  10 9/18 ベルギー
第7戦 イタリア
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藤波貴久、2日目に優勝
決勝日:7月9日(土)/10日(日)
開催地:ハンボンディオーネ 天候:土曜日:雨/日曜日:曇り時々雨 気温:土曜日:15℃/日曜日:19℃ 観客:1万5000人

 2005年度トライアル世界選手権第7戦イタリア大会が7月9日、10日にイタリアのハンボンディオーネで行われた.。

第7戦 イタリア
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 Repsol Montesa-HRCの藤波貴久選手は1日目に2位に入り、2日目は優勝した。これによって藤波選手はランキング2位に浮上した。2週間前のフランス大会で負傷したドギー・ランプキン選手は今回4位と3位に入った。3人目のRepsol Montesa-HRCライダー、マーク・フレイシャー選手は、両日とも6位だった。

 前回のフランス大会は人工のセクションが多かったが、今回の会場は自然を生かしたセクションが多かった。ベルガモの北、約50kmのところにあるヴァルボンディアンは渓谷の上方にある村で、今シーズンの会場の中でも最も美しい場所のひとつだ。しかし、パドックの周囲は険しい山に囲まれており、天候はこの地域特有のめまぐるしく変化するものだった。

 15個のセクションはすべて村の横を流れる川のそば、あるいはセクション12、13、14のように全長100mの滝をバックにした風光明媚な場所に設けられていた。

 藤波選手は土曜日の午前中のトライを減点16と首位で終えた。2番手にはアダム・ラガ選手(ガスガス)がプラス3点差でつけた。3番手はアルベルト・カベスタ二―選手(シェルコ)となった。フレイシャー選手はアントニオ・ボウ選手(ベータ)と同ポイントで4番手につけ、ランプキン選手は6番手で折り返した。

 午後になると一旦収まっていた雨が再び降り始めた。路面の滑りやすい部分が流されたおかげで、各ライダーのパフォーマンスは大幅にアップしたが、中でもラガ選手のパフォーマンスは驚くべきものだった。

 ラガ選手は2ラップ目を減点5に抑さえ、土曜日のウイナーとなったのである。2位には藤波選手が入り、3位カベスタ二―選手となった。ランプキン選手は4番手まで順位を上げたが、逆にフレイシャー選手は2ラップ目にミスが目立ち、6位に後退した。

 土曜日の夜に激しい雨が降り続いたことと、4つのセクションが変更されたことにより、日曜日のトライアルは土曜日とは異なる条件で行われた。路面がさらにスリッピーになっていたため、減点5が3回以下だったのはジェロ二・ファハルド選手(ガスガス)だけだった。

 1ラップ目を終えた段階ではそのファハルド選手がトップ。2番手にフレイシャー選手と続き、藤波選手、ランプキン選手、ラガ選手、カベスタ二―選手が僅差で続いた。

 2ラップ目に、前日のラガ選手のように真の実力を発揮したのは藤波選手だった。藤波選手は2ラップ目を減点10に抑さえ、優勝を飾ったのである。ランプキン選手も2ラップ目は減点11だったが、1ラップ目で優勢だったファハルド選手に続いて3位となった。

 フレイシャー選手は、ラガ選手とボウ選手に抜かれて6位に後退した。もうひとりの日本人ライダー、黒山健一選手(Beta)は土曜日、日曜日、ともに7位に入った。

 今回の勝利によって藤波選手はランキング2位に浮上。次戦は7月31日にイギリスのホークストンパークで行われる。

第7戦 イタリア
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コメント
藤波貴久選手(2位/1位)
「前回のフランス大会の成績が良くなかったので、今回再び優勝争いに加わることができて良かったです。前回は成績が良くなかったうえ、ドギーが負傷してしまったので、今回優勝できて、僕だけではなくチームにとっても良かったと思います。今回の成績がシーズン後半に向けてのターニングポイントになることを願っています。確かにラガとのポイント差は大きいけど、僕は最終戦の最後のセクションまで諦めません」

ドギー・ランプキン選手(4位/3位)
「昨日の4位よりひとつ順位が上がったけど、3位という結果には満足していない。今日は優勝できていたと思う。セクションマーカーのフラッグに接触するというミスが2回あったので、それで減点が10点増えてしまった。とはいっても体調がまだ完全ではないことを考えれば今日の成績でも上出来だと思う。次の大会までゆっくり休んで負傷を完全に治したい」

マーク・フレイシャー選手(6位/6位)
「今日の2ラップ目はひどくて、1ラップ目の好成績を台無しにしてしまった。今日は表彰台に上がれると思っていただけに残念だ。セクションはスリッピーだったけど、問題なく走行できていたので、そのことを言い訳にしたくはない」

ライア・サンツ選手(ジュニアクラス 12位)
「セクションを下見している時に転んでしまい、ヒップを強打してしまった。コースも難しかったので、とにかくフィニッシュラインまで完走することを心がけた」

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決勝リザルト
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 3 A.ラガ ガスガス 19 5 24 18
2 1 藤波貴久 モンテッサ Honda 16 17 33 16
3 4 A.カベスタニー シェルコ 20 14 34 15
4 2 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 29 15 44 15
5 9 A.ボウ ベータ 24 26 50 13
6 5 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 24 29 53 12
決勝2日目リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 1 藤波貴久 モンテッサ Honda 23 10 33 18
2 6 J.ファハルド ガスガス 21 15 36 15
3 2 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 26 11 37 17
4 3 A.ラガ ガスガス 28 13 41 15
5 9 A.ボウ ベータ 27 18 45 14
6 5 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 22 27 49 12
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ラガ ガスガス 182
2 藤波貴久 モンテッサ Honda 165
3 A.カベスタニー シェルコ 163
4 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda

153

5 A.ボウ ベータ 125
6 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 121
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