2005年度トライアル世界選手権、第5戦のアンドラ大会が6月19日にセントジュリア・デ・ロリアで行われた。
ドギー・ランプキン選手(Repsol Montesa-HRC)は、アダム・ラガ選手(ガスガス)に敗れて本大会の優勝こそ逃したものの、2位に入り、ランキングでは首位に躍り出た。
チームメイトの藤波貴久選手は、2回のタイヤパンクに見舞われ、今回は4位に終わったが、ランキングでは2位につけている。
先週行われたスペインの国内選手権で優勝したマーク・フレイシャー選手(Repsol Montesa-HRC)は、今回は6位に終わった。
アンドラ大会は、昨年同様1日のみとなり、前日にはスペイン国内選手権が行われた。だが、昨年とは異なり、トップライダーは誰も国内選手権の大会には出場しなかった。このため、全員がイーブンなコンディションで日曜日の世界選手権に臨んだのである。
昨年のコースは、一昨年の大会とは逆になる谷の反対側に設けられ、巨大な乾いた岩が置かれているだけだった。今年のコースは昨年と一昨年の中間で、ドライとウエットのセクションが混ざったものとなっていた。
前回のアメリカ大会がウエットだったのとは対照的に、アンドラ大会は快晴で気温も高かった。最初のセクションは難関で、減点5以下で通過したのはフレイシャー選手、ランプキン選手、藤波選手の3人だけだった。
今シーズンから投入された4ストロークマシンの熟成も進み、ランプキン選手と藤波選手の2人は、川底に岩が敷き詰められているスリッピーなセクションでも、ニューマシンのグリップをフルに発揮していた。
1ラップ目を終えた段階で首位につけていたのはランプキン選手。藤波選手はセクション14でタイヤがパンクし、減点5を受けてしまうが、それでもランプキン選手と2点差の2番手で1ラップ目を終えた。
藤波選手は2ラップ目のセクション1でも、再びリアタイヤのパンクに見舞われた。2ラップ目に調子を上げてきたのはラガ選手。最終的にランプキン選手とラガ選手は減点数で並んだが、クリーンの数が多かったラガ選手が優勝となった。
藤波選手は、アルベルト・カベスタニー選手(シェルコ)と1ポイント差で4位。フレイシャー選手は2ラップ目を1ラップ目の半分の減点で終えたが、6位に終わった。
世界選手権のポイントでは、今回2位に入ったランプキン選手が111ポイントになり、2ポイント差で首位に立った。ランプキン選手以下には、藤波選手、ラガ選手、カベスタニー選手が109ポイントにつけている。
ジュニアクラスでは、女性ライダーのライア・サンツ選手(Repsol Montesa-HRC)が3位に入り、表彰台に上がった。
次戦は6月25日、26日にフランスのアレスで行われる。
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