2005年度トライアル世界選手権の第3戦ウイダー日本グランプリが、栃木県にあるツインリンクもてぎで19日に開幕し、21日に決勝レース1日目が行われた。決勝1日目は快晴の中、10時より競技がスタートし、COTA
4RTを駆る藤波貴久選手(Repsol Montesa-HRC)が、チームメイトである2位のマーク・フレイシャー選手に6ポイント差を付け、母国開催となった日本グランプリで今シーズン初優勝を飾った。2位にはフレイシャー選手が入り、2003年まで7年連続でチャンピオンを獲得していたドギー・ランプキン選手(Repsol
Montesa-HRC)は、5位で決勝レース1日目を終了した。この結果、シリーズランキングでは、藤波選手がトップと6ポイント差の3位、ランプキン選手とフレイシャー選手がトップと8ポイント差で続いている。
また、特別推薦枠で出場の小川友幸選手が13位、小川毅士選手が21位、田中裕人選手が22位となっている。女性ライダーのライア・サンツ選手はジュニアクラスの4位で決勝レース1日目を終えた。決勝2日目のレースは、22日に1日目と同じツインリンクもてぎで開催される。
レースは1周目の第4、第5、第6セクションで多くのライダーが減点を記録する中、藤波選手は第4セクションまでオールクリーン(減点0)で進んだが、第5、第6セクションで連続して減点5を記録。ランプキン選手も細かいミスを続け、藤波選手とともにトップと4ポイント差(減点14)の4位で2周目に突入した。
2周目に入って、第4、第5、第6セクションで再び明暗が分かれた。ランプキン選手をはじめ、上位のライダーが減点を重ねる中、藤波選手は着実にセクションを攻略。他のライダーが全員減点5を記録した第6セクションを減点2で通過すると、2位に3ポイント差(減点17)のトップへ浮上。その後、第7セクション以降を減点1でまとめ、逆転で今シーズン初優勝を飾った。
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