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レース
スペイン 第2戦 4月24日
スペイン
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/17 ポルトガル
02 4/24 スペイン
03 5/21-22 日本
04 6/4-5 アメリカ
05 6/19 アンドラ
06 6/25-26 フランス
07 7/9-10 イタリア
08 7/31 イギリス
  09 9/3-4 ドイツ
  10 9/18 ベルギー
第2戦 スペイン
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マーク・フレイシャーが3位で表彰台に上がる
決勝日:4月24日(日) 開催地:タラゴナ 天候:曇り 気温:17℃ 観客:5,500人

 2005年度トライアル世界選手権の第2戦が、4月24日にスペインのタラゴナで行われた。今回優勝したのはスペイン人のアダム・ラガ(ガスガス)。2位にも地元のアルベルト・カベスタニー(シェルコ)が入り、同じく地元のマーク・フレイシャー(Repsol Montesa-HRC)が3位で、Honda勢では最高位となった。

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 昨年の世界チャンピオン、藤波貴久(Repsol Montesa-HRC)は開幕戦での5位に続いて、今回は4位に終わった。先週、開幕戦で優勝したドギー・ランプキン(Repsol Montesa-HRC)はマシンに電気系統のトラブルが発生したため、今回は5位に終わっている。

 バルセロナの南西約90kmのところにあるタラゴナで行われた今回のスペイン・ラウンドは、従来のセクションとは違って、人工の防波堤を利用した一連のセクションを採用していた。海からの大波によってセクションが洗われてしまい、トライが中断することもたびたびあった。また、マシンのエンジンに海水が入ってしまうというトラブルもあったのである。このため、2ラップ共、追加のタイムアロワンスが認められた。

 カベスタニーは、集まった何千人もの地元ファンの前で優勝しようと健闘し、1ラップ目を終えた時点では減点6でトップにつけた。2位には減点10でフレイシャーがつけ、3番手でラガが続いた。

 スパニッシュ・トリオに続いて、藤波とランプキンが4位争いを繰り広げた。藤波はドライでテクニカルなセクションで苦戦していたばかりか、海の影響に悩まされていた。ランプキンは電気系統のトラブルのため、2つのセクションを終えた段階で40分間タイムロスしていた。このため、残りのセクションでは十分な下見を行ったり、他のライダーのトライを観察することができなくなり、多くの減点を課されてしまった。

 2ラップ目もカベスタニーとラガが首位争いを展開した。インドア・タイプの最終セクションまでトップをキープしていたカベスタニーだが、油断していたのか中央のステップが濡れて滑りやすくなっていることに気づかず転倒。ラガがここでクリーンを出したことにより、1ポイント差でラガの優勝が決まった。

 フレイシャーは2ラップ目もコンスタントなパフォーマンスを見せ、3位をキープした。藤波も4位の順位のままトライを終えた。ランプキンも2ラップ目はトラブルなしだった。

 今回ラガが優勝したことにより、ランキング首位にはラガが上がり、カベスタ二―が2位となった。ランプキンは3位に後退し、4位にフレイシャー、5位に藤波となっている。

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コメント
マーク・フレイシャー(3位)
「再び表彰台に上がれて嬉しい。ずいぶん長いこと表彰台から遠ざかっていたような気がする。ニューマシンに変わってから、色々と努力してきた成果が今日の結果に結びついていると思う。チームスタッフに感謝したい。次の日本ラウンドでも、表彰台に上がれるように頑張る」

藤波貴久(4位)
「今回のセクションは、まるでインドアのセクションのようで、やりにくかったです。一番問題だったのは海で、波が収まった時を見計らってセクションに入らなくてはいけなかった。おかげで集中力を保つのが難しかったのです。また、タイムアロワンスが追加されたことを知らなかったので、あわてて次のセクションに移動しました。どのライダーにとっても条件は同じですが、今回のような状況がトライアル世界選手権にあってよいのか、と悩んでしまいます。次は地元なので、良い成績が出せるよう頑張ります」

ドギー・ランプキン(5位)
「先週優勝したから、今回も自信を持ってここへやってきただけに、今日の結果にはがっかりしている。でも、他のモータースポーツ同様に、トライアルの場合も機械的なトラブルが起こりうる。そして、今日は僕の番だったんだ。トラブルというのは起こって欲しくない時に起こるものだ。1ラップ目はトラブルのあと、誰も僕の前にいなくなってしまったので難しい状況だった。セクションが海に近かったのもありがたくなかった。波の影響を受けるかどうかは運でしかなかったからだ。もっと悪い結果に終わっていたかもしれないと思うと、今日の5位というのは悪くないと思う」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 3 A.ラガ ガスガス 13 8 21 21
2 4 A.カベスタニー シェルコ 6 16 22 23
3 5 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 10 14 24 18
4 1 藤波貴久 モンテッサ Honda 18 15 33 16
5 2 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 21 16 37 18
6 9 A.ボウ ベータ 26 15 41 14
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ラガ ガスガス 37
2 A.カベスタニー シェルコ 32
3 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda

31

4 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 25
5 藤波貴久 モンテッサ Honda 24
6 A.ボウ ベータ 23
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