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レース
ポルトガル 第1戦 4月17日
ポルトガル
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/17 ポルトガル
02 4/24 スペイン
03 5/21-22 日本
04 6/4-5 アメリカ
05 6/19 アンドラ
06 6/25-26 フランス
07 7/9-10 イタリア
08 7/31 イギリス
  09 9/3-4 ドイツ
  10 9/18 ベルギー
第1戦 ポルトガル
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ドギー・ランプキン開幕戦で優勝、藤波貴久は5位
決勝日:4月17日(日)
開催地:パンピロサ・ダ・セラ 天候:曇り 気温:14℃ 観客:2,000人

 2005年度アウトドア・トライアル世界選手権の開幕戦が、4月17日にポルトガルのパンピロサ・ダ・セラで行われ、ドギー・ランプキン(Repsol Montesa-HRC)がニュー4ストローク・マシンで歴史的な優勝を飾った。4ストローク・トライアル・マシンの優勝は、1986年にスティーブ・サンダースの駆ったHonda RTLが優勝して以来のことである。

第1戦 ポルトガル
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 ディフェンディング・チャンピオンの藤波貴久(Repsol Montesa-HRC)は、ナンバーワン・プレートのプレッシャーを感じたのか5位という不本意な成績に終わった。もうひとりのRepsol Montesa-HRCライダー、マーク・フレイシャーは、1ラップ目の成績は良くなかったが、2ラップ目に挽回して6位となった。

 ポルトガルの田舎の村パンピロサ・ダ・セラは、ポルトから南東に約175km下ったところにある。パドックは村の広場に設置され、各セクションは村を挟んだ両側の谷あいと川沿いに設けられるというように、自然を生かした最高のロケーションが確保された。朝方降った雨により、コースはさらに面白いものとなったのである。

 第1セクションと第2セクションは、パドック近くの川に設けられた簡単なセクションだったが、第3セクションから難易度も上がった。ここで最初に減点5を課されたのは藤波だった。この日、減点5を4回も出してしまった藤波にとって、最初のミスとなってしまった。

 ランプキン、アルベルト・カベスタニー(シェルコ)、アダム・ラガ(ガスガス)の3人はクリーンを連発していたが、その後、ラガがセクション7で減点5を得た。村を取り囲む丘の上に設けられたセクションは、簡単なものもあるが、難しいものも多かった。このため1ラップは各ライダーが自分の持ち時間を考慮しながら、マインドゲームをプレイしあう展開となったのである。

 ランプキンは時間に追われ、セクション11ではほとんどトライせずに減点5を選んだ。ラガもセクション11の最初の段差はクリーンしたが、垂直のカベの部分は安全性を考慮するという名目でパス。ここで差を詰めようとした藤波だったが、ハンドルバーに覆いかぶさってしまい、減点3となった。

 1ラップ目の15セクションを終えた段階での首位はランプキン。2番手はカベスタニーで、3番手には若手のアントニオ・ボウ(ベータ)がつけていた。その後ろにラガ、グラハム・ジャービス(シェルコ)、藤波と続いた。1ラップ目ですでに3回減点5を出していた藤波は、この時点で合計減点27で、トップのランプキンの倍以上の減点を課されていたのである。

 2ラップ目にはラガが、減点の合計が5ポイントと健闘した。反対にカベスタ二―の方は、セクション5とセクション11で減点5を出していた。

 そんな中でランプキンは黙々と孤独の挑戦を続けていた。その後、比較的簡単なセクション9で減点5を出してしまったランプキンだったが、最後のふたつのセクションでクリーンを連発し、優勝をものにしたのである。

 ラガは、オフィシャルが途中でスコアカードにミスがあったことを認めたため、2位に繰り上がった。その結果、カベスタ二―は3位となった。4位にはボウが入り、藤波は5位で開幕戦を終えたのである。1ラップ目にミスの多かったフレイシャーは2ラップ目に挽回して6位となった。

 第2戦は、4月24日にスペインのタラゴナで行われる。

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コメント

ドギー・ランプキン(優勝)
「優勝するのがこんなにうれしいということを忘れていた。今年の初めから、今日という日のために準備を重ねてきた。今日の優勝はMontesaにとっても僕自身にとっても、意義のあるものだ。開幕戦で優勝することによって、ライバル達に僕が真剣にタイトルを奪還しようとしているということをわからせたと思う。アウトドアの前に行われていた、インドア・トライアルでは、4ストローク・マシンが不調だったけど、今回4ストローク・マシンがコンペティティブだということを証明できた。4ストローク・マシンに乗り始めてから、毎週進歩しており、良いコンディションでアウトドアの開幕戦に臨むことができた。今シーズンも厳しいものになりそうだが、良いスタートが切れて良かった」

藤波貴久(5位)
「今日はちょっとナーバスになりすぎてしまいました。特にプレッシャーがあったというわけではないのですが、開幕戦だということや、ニューマシンに乗っているため、緊張してしまいました。5位という順位にはもちろん満足していませんが、途中の段階ではもっと悪い結果に終わってしまうのではないかと考えていました。今日は良い勉強になったので、今後は今日のようなミスを繰り返さないようにします」

マーク・フレイシャー(6位)
「今日の成績はふたつに分けられる。午前中はひどい結果だったが、午後の2ラップ目では、生まれ変わったようなトライができた。6位というのは望んでいたような成績ではないけど、2ラップ目のパフォーマンスには満足している。来週のスペインGPでも生まれ変わったようなパフォーマンスを見せたい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン 総減点
1 2 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 21
2 3 A.ラガ ガスガス 24
3 4 A.カベスタニー シェルコ 25
4 9 A.ボウ ベータ 31
5 1 藤波貴久 モンテッサ Honda 34
6 5 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 36
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 20
2 A.ラガ ガスガス 17
3 A.カベスタニー シェルコ 15
4 A.ボウ ベータ 13
5 藤波貴久 モンテッサ Honda 11
6 マーク・フレイシャー モンテッサ Honda 10
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