決勝日:4月17日(土)/18日(日) 開催地:ゴベイア 天候:土曜日:曇り時々晴れ/日曜日:雨のち曇り 気温:土曜日:14℃/日曜日:10℃ 観客数:週末通算2500人
Repsol Montesa HRCのドギー・ランプキンは、4月17日、18日にポルトガルのゴベイアで行われたトライアル世界選手権第2戦で両日とも3位に入った。チームメイトの藤波貴久は、土曜日は5位に終わったが、日曜日は2位と挽回。もうひとりのチームライダー、マーク・フレイシャーは2位/5位となった。
トライアル世界選手権は3年ぶりにポルトガルに戻ってきた。今回の開催地はポルト市から約150q南西に進んだところにあるゴベイア。標高590mのゴベイアは今季の開催地の中では最も標高の低い場所である。パドックは地元の小さな家々の間に設けられ、セクションはパドックを取り囲む丘に2つのグループに分けて設置された。
ランプキン、藤波貴久、そしてアダム・ラガ(ガスガス)の3人に注目が集まる中、土曜日の1ラップ目にトップ争いを繰り広げたのはアルベルト・カベスタニー(ベータ)とフレイシャーだった。しかし、すぐにラガもこの2人に加わり、接戦が繰り広げられた。
藤波とランプキンは1ラップ目では苦戦した。特に第11セクションでランプキンはもう少しでクリーンを出せそうだったがマシンをストールさせてしまい、減点5を科されてしまった。これが結果に大きく響いてしまったのである。
2ラップ目に入ると、ラガとランプキンが接戦を繰り広げた。第12セクションまで減点4で乗り切っていた2人だったが、第13セクションでランプキンは最後のステップを登りきることができず減点5を科されてしまう。これで自信を失ったのかランプキンはさらに減点を重ね、最終的に土曜日のトライアルを3位で終えた。
土曜日のウィナーはラガで、2位には1ラップ目に健闘したフレイシャーが入った。藤波はカベスタニーに続いて5位と今季一番悪い順位に終わった。
日曜日の朝に激しく降った雨のせいで、各セクションが滑りやすくなり、難易度が増したため、オーガナイザーは一旦変更したセクションを急遽再び元に戻すことにした。さらに第4セクションと第7セクションに関しては、状況を考慮して難易度を緩和するよう手が加えられた。
日曜日の1ラップ目では、序盤にランプキンが健闘し、藤波がこれに続いた。しかし、ラガもどんどん調子を上げ、結局1ラップ目の15セクションを終えた段階ではラガが減点12でトップ。ランプキンとジェロニ・ファヤルド(ガスガス)が減点15で2位につけていた。
その後、雨も上がり、強風が吹き始めたため、コースは急速に乾き始めた。2ラップ目もランプキンは序盤快調だったが、セクション6で減点5を受けてしまう。代わって、2ラップ目に健闘したのは藤波。総合減点24で日曜日のトライアルを2位で終えた。前日に続き日曜日にも優勝したラガは減点23と、藤波とのポイント差は1点だった。3位のランプキンは減点25と、トップ3の差は1点ずつしかなかった。
ランプキンは2日間とも3位に終わったため、ランキングでもラガにかわされて2位に後退。とはいうものの、ラガ(68ポイント)とランプキン(67ポイント)のポイント差は1ポイントである。ランキング3位には61ポイントの藤波がつけている。
次戦は5月22日、23日に藤波貴久のホームグラウンド、ツインリンクもてぎで行われる。
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