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第7戦
イタリア
2003年7月12、13日 開催
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レースレポート

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2万人を集めた今大会で、藤波は2位/優勝と好成績
好調さをキープし、初日優勝を飾ったランプキン
初日フレイシャーが3位に入り、Honda勢が表彰台独占
藤波とランプキンが1勝ずつ挙げ、
タイトル争いはこの2人に絞られる
■決勝日時:7月12、13日
■観客数:2万人
■気温:12日:31℃、13日:33℃
■天候:12日:快晴、13日:快晴
残雪輝く美しい山々をバックに、藤波はクリーンを連発
残雪輝く美しい山々をバックに、藤波はクリーンを連発

 トライアル世界選手権第7戦は、7月12、13日にイタリアのセストリエールで行われ、montesa HRCのドギー・ランプキンと藤波貴久が1勝ずつを挙げた。

 有名なスキー・リゾートのセストリエールは2006年の冬季オリンピックの開催地である。標高はシーズン中、最も高くなっており、パドック・エリアで2000m、各セクションはそこからさらに数百m上がったところに設けられている。集まった大勢の観客は、残雪輝く美しい山々を背景に繰り広げられた華麗なトライアルを堪能したのだった。

 セクション1から5まではオリンピックでグランド・スラロームが行われる山の斜面に設けられ、セクション6から14までは谷を隔てた反対側の斜面に設けられた。最後のセクション15は地元のスポーツホールに設けられた人工セクションだったのである。

 本番前に行われたプレイベントで、好調だったランプキンは、土曜日のトライアルでも好調さを維持した。1ラップ目を終えた段階で、減点6でトップにつけていたランプキンは、2ラップ目をオール・クリーンでクリアーし、強さを見せつけた。

 1ラップ目は減点10でマーク・フレイシャー(montesa HRC)に続いて3番手だった藤波は、2ラップ目にはフレイシャーを逆転して2位に入った。フレイシャーが3位となったことにより、表彰台montesa HRCのライダーが独占した。

 日曜日のトライアルに向けて、15のセクションのうち5つのセクションが変更された。しかし、セクションの難易度は上がったものの、大半のトップ・ライダーは土曜日より少ない減点数でトライを行っていった。

 前日オール・クリーンを出していたランプキンだが、日曜日は1ラップ目の第4セクションで早々と減点5を受けてしまう。かたや藤波はセクション10までクリーンを連発した。最終セクションに到着した段階で藤波の減点はわずか3点。しかし、藤波は最終セクションの最初の丸太でスリップし、減点5を受けてしまう。             

 結局、日曜日の1ラップ目を終えた段階で、トップには藤波とランプキンが同点でつけていた。

 しかし、2ラップ目に事態は変化した。セクション8まで同点の藤波とランプキンだったが、セクション9でランプキンが転倒。左足を傷めてしまった。その後、ランプキンはセクション10でも減点5を受けてしまったのである。

 その結果、日曜日のトライアルでは藤波がランプキンに6点差をつけて優勝した。藤波が今季5勝目を飾ったことによって、ランプキン(239点)と藤波(231点)のポイント差は8点のままとなり、タイトルの行方はまだまだ分からなくなっている。

 土曜日に3位に入ったフレイシャーは、日曜日はアルベルト・カベスタニー(Beta)に続いて4位に終わった。

 トライアル世界選手権も残り2戦。次戦は7月19、20日にフランスのブリュ・スウ・モンフォルトで行われる。


ドギー・ランプキン(土曜日―1位、日曜日―2位)
「土曜日の2ラップ目のトライは、今シーズン最高のできだった。日曜日も1ラップ目を終えた段階までは藤波とタイだった。ところが、2ラップ目の第9セクションで起こったクラッシュは奇妙だった。それまですべてうまくいっていたのに、突然クラッシュしてマシンの下敷きになってしまったんだ。激しい転倒だったので、左足の感覚がなくなってしまった。ひどい負傷じゃないといいと思っている。次のセクションで減点5を受けたのは僕のミスだった。それでも2位に入れたことは救いだった。依然としてタイトル獲得には自信があるよ」
                                                    ●藤波貴久(土曜日―2位、日曜日―1位)
「土曜日のランプキンのオール・クリーンは本当にすごかったですね。もし、今日もランプキンに勝たれていたら、僕のタイトル獲得は本当に難しくなっていたでしょう。でも、今日の僕は昨日より調子が良くて、1ラップ目は最終セクションまで順調でした。2ラップ目は少しミスがあったのですが、ランプキンも苦戦していました。ランプキンとのポイント差は8点なので、残り2戦でさらに頑張らないといけませんね」

マーク・フレイシャー(土曜日―3位、日曜日―4位)
「土曜日の1ラップ目、僕のパフォーマンスはランプキンのそれに近かった。でも、2ラップ目のランプキンのパフォーマンスは本当に素晴らしかった。2ラップ目に僕は調子を落とし、その結果、藤波にも抜かれてしまった。日曜日はカベスタニーに負けて4位に終わってしまった。ランプキンと藤波に何か大きなトラブルが生じない限り、僕がチャンピオンになる可能性はないだろう。ここのところ僕の成績は安定してきたけど、チャンピオンになるためには優勝を重ねていかなくてはね」

 
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