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第5戦
アンドラ
2003年6月21、22日 開催
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レースレポート

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藤波は今大会、2位と3位。ランプキンを5点差で追う
開幕戦以来となる優勝を飾ったランプキン
最高地点は標高1350mとなる山間を利用したコース
Hondaライダーが大活躍。2日目は1-2-3を達成!
■決勝日時:6月21日、22日
■観客数:7500人
■気温:21日:30℃、22日:36℃
■天候:21日:快晴、22日:快晴
第2戦のダブルウィン以来、今季3勝目のフレイシャー
第2戦のダブルウィン以来、3勝目のフレイシャー

 アンドラのサンフリア・デ・ロリア行われたトライアル世界選手権第5戦では、土曜日にドギー・ランプキン(montesa HRC)が優勝し、日曜日にマーク・フレイシャー(montesa HRC)が優勝。藤波貴久(montesa HRC)は土曜日2位、日曜日3位と大健闘した。

 前回のもてぎ大会の時とは打って変わって、サンフリア・デ・ロリアは快晴に恵まれた。町中に設けられた人工セクションを除いて、残りのセクションはすべて町を見下ろす山の中に設けられた自然のセクションだった。コースはドライで埃っぽいセクションから始まり、後半は山間を流れる川を利用したセクションになるというバラエティに富んだものである。山を利用したコースであるため、最高地点は標高1350mに及び、このため空気も薄くなり、2ストローク、単気筒マシンは苦戦していた。

 開幕戦のアイルランド大会以来、優勝から遠ざかっていたランプキンには大きなプレッシャーがかかっていた。過去7年間、ランプキンのタイトル獲得が脅かされたことなど一度もなかったからである。それでも、前哨戦のスペイン選手権の2回の大会で優勝したランプキンは、自信を取り戻して世界選手権に戻ってきた。

 土曜日の競技では、1ラップ目にランプキンが好調さを発揮した。第12セクションで減点2を受けるまで、減点をすべて1に抑えたのである。かたや藤波はオール・オア・ナッシング・スタイルのパフォーマンスを見せ、第5セクションで減点5を課されたあとは、残りのセクションをすべてクリーンで通過した。2ラップ目になると、今度はランプキンが第9セクションまでクリーンを連発。最終的に藤波に5ポイント差をつけて優勝した。

 日曜日には5つのセクションが変更されたが、コースの難易度はほとんど変わらず、逆にライダーの平均減点数は日曜日の方が土曜日より少なくなってしまった。日曜日にセクションを見たトップ・ライダーたちは、1回のミスが結果に大きく影響を及ぼすことを悟り、緊張していた。1ラップ目にはランプキンとフレイシャーが第12セクションで共に減点5を受けた。1ラップ目を終えた段階では藤波とアダム・ラガ(Gas Gas)がトップに立ったのだった。しかし、2ラップ目に入るとフレイシャーとランプキンが巻き返しを図り、藤波とラガをかわした。フレイシャーは2ラップ目をオール・クリーンで通過し、ランプキンも第2セクションで減点1を受けただけとなった。その結果、2人は共に減点8で日曜日のトライを終えたのだった。

 フレイシャーとランプキンは共に減点8、クリーン27個、減点1が1個、減点2が1個、減点3が0個、減点5が1個をマークしていたため、総合イベント・タイムによって勝敗が決まり、フレイシャーがウイナーとなった。また、3位に藤波が入り、表彰台はHondaライダーに独占されたのだった。フレイシャーはランキングでもグラハム・ジャービス(Sherco)を抜いて3位に浮上したのである。ランプキンは今回土曜日優勝、日曜日2位に入ったことにより、ポイントテーブルでも再びトップに返り咲いた。2位には5ポイント差で藤波がつけている。前回のもてぎ大会を終えた段階では、ランプキンと藤波は同点首位につけていたが、優勝回数は藤波の方が多かったため、藤波がランキング・トップに立っていたのである。


ドギー・ランプキン(土曜日―1位、日曜日―2位)
「藤波に5ポイント差をつけることができたのは嬉しい。でも、世界選手権なのに総合タイムで勝敗が決まるというのには納得がいかない。もう少しセクションを難しくして実力の差が現れるようにするべきだ。さもないと、誰がベスト・ライダーかを競うのではなく、誰が一番図太い神経をしているかを競うことになってしまう。日曜日に代役でアシストしてくれた従兄弟のジェームスも頑張ってくれたよ」

藤波貴久(土曜日―2位、日曜日―3位)
「日曜日は1ラップ目まではとても調子が良くて、このままでいけば優勝できると自信もあったんです。でも、2ラップ目にミスをしてしまい、貴重なチャンスを逃してしまいました。これで再びランプキンに5ポイント差をつけられてしまったわけですが、現時点ではどちらがポイントをリードしているかということはさほど重要ではありません。重要なのは、選手権終了時でどちらがトップに立っているかということなので、今後もランプキンに離されないようにして、最後まで頑張ります」

マーク・フレイシャー(土曜日―5位、日曜日―1位)
「日曜日は本当に接戦だった。でも、僕は2ラップ目にオール・クリーンを出したから、優勝にふさわしかった。土曜日は散々な結果だったけど、今朝は自分で自分に『今日は優勝できるぞ』って言い聞かせていたんだ。今日は昨日とは打って変わって集中力が高まっていた。これで今季3勝目だけど、ジャービスを抜いてランキング3位になれて嬉しいよ」

 
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