――前半戦を振り返って
開幕前の状況から言うと、今年は予選があまりよくなく、レースで追い上げて表彰台を獲得するケースが多かったですね。ですから後半に向けて、予選の順位を上げていけば、決勝はもっと上のポジションでゴールできるかな、と思います。今年は決勝でのミスなどもせずに走れているのですが、ペースをもっと上げられるようにしていきたいですね。
――昨年との走らせ方の違い
NSXはライバルに比べてコーナリングが速いので、そこでライバルに差を付けられれば、と思います。今年からクルマの規定が変わって、ダウンフォースレベルが下がったり、パドルシフトが追加になったりということがあり、走り方を多少変えなければいけない部分はあるんですが、基本的にクルマは乗りやすい状況なので、ドライバーとしてドライビングを大きく変更しなければいけないということはないです。
――パドルシフトについて
ステアリングから手を離さないでいいので、特に決勝など混戦になったときに、非常にラクです。
――ファーマン選手について
彼はGTでチャンピオンを経験していますし、F1も乗っていますし、走り方だけじゃなくてレースウィークの組み立て方とかセットアップの仕方とか、僕にとってはすべてが勉強になります。毎戦毎戦、彼からいろいろなことを吸収して、自分自身成長できているのを感じますし、後半戦に向けて少しでも近づければと思います。
彼はレース毎に日本に来ているのでふだんあんまり会うことはないんですけど、サーキット来て食事しているときなんか、結構仲良く話しますし、英語の勉強にもなりますね。
――Pokka GTについて
いつもより距離が長いのでドライバーの体力もそうですし、クルマの信頼性もそうですし、サーキットのコンディションも700km走っている間にどんどん変わってくるということもあり、ドライバーもいろいろ気をつけないといけないところがあります。ただ、去年は100号車が非常にすばらしい追い上げをしたように、NSXは信頼性もあるので、そういうところを武器にして戦っていけば700km走りきって、いい結果が出せると思います。
――SUPER GTの面白さについて
GTではHondaだけじゃなくて各メーカーのクルマがいたり、GT500クラス、GT300クラスがあったり、色々な車種が走っていて、たくさんのバトルがあります。ドライバーも各クルマで2人いるのでいろいろなキャラクターがありますし、見ている方も飽きずに最後まで楽しめるレースだと思いますので、皆さん、ぜひサーキットに観に来てください!