レースウィーク初日の土曜日、現地は思った以上に気温、路面温度ともに低く、上着がないと外に出られないほどでした。フリー走行では、走行開始間際から小雨がぱらついたものの、終始ドライコンディションで行われました。開始早々、1分43秒台を記録するマシンが多い中、先にドライブをしたロイック(デュバル)選手はなかなかタイムアップできない状況でした。ロイック選手が持ち込んだ数種類の硬さの違うタイヤを試した後、走行時間にも限りがあるためマシンのセットアップは変更せずに、そのまま自分がマシンをドライブしました。マシンのバランスは、特にリアタイヤの温まりが悪く、温まってからも十分なグリップが得られずコーナーを攻めることができませんでした。
そこで走行後のミーティングで検討した結果、マシンのバランスを良くするためにセットアップを変更して予選に臨むことになりました。
10/17 予選:天候=曇り コース=ドライ
得意のオートポリスは14位スタート。
前回のレースと同じように先に自分がマシンをドライブして予選基準タイムをクリアして、ロイック選手にドライバー交代をしてタイムアタックする作戦になりました。真っ先にコースインをして、3周で基準タイムをクリアしピットに戻りました。すぐにロイック選手がマシンに乗り込みマシンのバランスをチェックし最後のタイムアタックに備えました。最終的に午前中のセッションと比べると1秒以上タイムアップしましたが、14位となりました。
10/18 決勝:天候=晴れ コース=ドライ
ピット作業も成功し、9位入賞。
今回は自分がスタートドライバーを担当することになりました。
さらに、通常1回のピットインのみでドライバー交替を済ませ、レースを最後まで戦いますが、今回は2回ピットストップを採用することになりました。
周回遅れにつかまりタイムをロスしてしまったり、1回ピット作業が増えることでのミスが起こる可能性があるというデメリットはありますが、1セットあたりのタイヤの走行距離が短くなるためラップタイムを落とさずに周回ができるというメリットを取ったのです。
レースのスタートでは、後方からのスタートでシグナルが見えづらくスタートでポジションを上げることはできませんでした。しかし、スタート直後に2台のマシンの接触などもありそれをうまく避けてポジションを上げて予定通り22周でピットインをしました。その後ロイック選手も確実にポジションを上げて2回目のピットストップもチームスタッフのすばらしい完ぺきな作業で素早くコースに戻り、1周遅れの64周を走りきり9位でゴールをしました。
第8戦のよかった点、反省すべき点
○ 路面のコンディションがあまりよくない中、スタート直後のアクシデントをクリア、ミスなく走りきることもできました。
× スティント後半のタイムを安定させることができなかったのが課題です。
今回のレースでは、思った以上に気温、路面温度が低く、マシンのグリップ感を得られずに苦戦を強いられました。しかし、その中で自分が担当したスティントでは大きなミスはなく、ピット作業もスムーズに行うことができました。スティント後半のタイムを安定させることができなかったことは今後の課題です。次戦は、NSX-GTで出場する最後のレースとなるので、いい成績で締めくくれるようにがんばりたいと思います。
次戦は、11月7日、8日にツインリンクもてぎで行われます。ラストランを迎えるNSX-GTへの応援をどうぞよろしくお願いします!