今回は、EPSON NSXにとって相性のいいサーキットである富士スピードウェイで行われました。
予報通り、土曜日の予選はウエット、日曜日の決勝レースは天候が回復し、ドライでのレースとなりました。前回のレースまでは、選手権での獲得ポイント1ポイントあたり2キロのウエイトを積まなければいけませんでしたが、今回のレースからは1ポイントあたり1キロのウエイトとなり全車のウエイトが半分となりました。自分たちのウエイトも9キロと軽く、チャンスのあるレースでした(一番重いウエイトを積んでいるクルマは48キロでした)。
また、今回のレースから最終戦まで予選は通常の方式となり、45分間で1回目の予選を行い、上位8位がスーパーラップに進出、そこで1台ずつタイムアタックをして最終的な順位を決定する方式になりました。
9/12 予選:天候=曇り/雨 コース=ウエット
ロイック選手が今季初の
ポールポジションを獲得!
予選前のフリー走行では、はじめにロイック選手が周回をしてマシンのバランスをチェックしたあと、自分がドライブをして周回を重ねていきました。ウエットコンディションながらもマシン、タイヤともにバランスがよく、いいペースで走ることができました。前回の鈴鹿ではパドルシフトを採用していましたが、ブレーキングでタイムを稼ぐためにマニュアルシフトに変更したこともプラスになっていました。さらに走行後のミーティングでも検討を行い、マシンのバランスを向上させるために若干セッティングの変更をして予選に臨むことになりました。
先に自分がドライブして基準タイムをクリアし、すぐにロイック選手と交替をしました。
その後ロイック選手はニュータイヤに履き替えてアタックをしてタイムを出し、スーパーラップに進出となりました。スーパーラップでは1台ずつの計測でその時点で雨はやみ、コンディションは徐々によくなっていく状況でした。そこではいかにタイヤを温めてアタックに入れるかがポイントでした。アタックの担当はロイック選手で、1周ミスのないすばらしいラップでシーズン初のポールポジション獲得となりました。
9/13 決勝:天候=晴れ コース=ドライ
スタート直後のアクシデントが
最後まで響いてしまいました。
天候も回復して快晴で迎えた日曜日、決勝直前のフリー走行ではドライでのデータを取りレースに備えていきました。スタートドライバーはロイック選手で、レースの約半分の周回でピットに入り、残りの周回を自分がドライブする作戦でした。
午後2時にローリングスタートで始まったレースはスタート直後の1コーナーで2台に先行され、さらに後ろのクルマに接触されてスピンしてしまい、最後尾まで後退。
しかしロイック選手が追い上げを見せ、他のチームのピットインもあり5位まで順位をばん回していきました。そして予定通り33周でピットに入り、自分にドライバー交替をして8位でコースに戻りました。コースイン直後から順位を上げようとプッシュしていきましたが、なかなか思うようにペースを上げることができず、後続のマシンに逆に追いつかれてしまい、10周近く粘りましたがGT300のクルマをパスする際に加速が鈍り抜かれてしまいました。その後もあきらめずに追いかけていきましたが順位は変わらず9位でゴールとなりました。
第6戦のよかった点、反省すべき点
○ ロイック選手のアタックによりポールポジションを獲得できました。
× タイヤのグリップダウンが始まってからのドライビングに課題が残りました。
今回のレースでは、まず予選で初のポールポジションを獲得できたことがよかったと思いますし、チームの皆さん、タイヤメーカーの方々の協力があって獲れたものなので本当に感謝しています。ウエットでマシンは速く、安定していました。しかし、決勝はオープニングラップに後ろから追突されてしまい順位をキープできず、完走こそできたものの後半はタイムが上がらず、納得できる結果にはなりませんでした。自分のドライビングもタイヤの摩耗が進んでグリップダウンが始まってからのタイムの落ちが目立っていたと思うので、そこに対処できるように努力していきたいと思います。次戦は10月17日、18日に大分県のオートポリスで行われます。
オートポリスは得意なサーキットなので、優勝目指してがんばります!