前回のSUGOの後に行われたタイヤテストでマシンにいい感触を得ていたので自信を持って臨みました。このレースは通常の2倍以上の700kmの距離で争われるため、いかに集中力を切らさず、ラップタイムを安定させて周回できるかがポイントとなりました。土曜日に行われる予選は今回のみセッション1、セッション2、セッション3と合計3回の予選が行われるノックダウン方式となりました。セッション1を通過した上位12台がセッション2に進み、上位8台が予選最終のセッション3に進出するというものです。セッション2とセッション3で同じドライバーがアタックをすることができないため、2人のドライバーが協力してアタックをしなくてはなりません。今回は、シーズンが始まって以来初めて予選でアタックを担当することにとなりました。
8/22 予選:天候=曇り コース=ドライ
ハンドリングもよく、予選8位を獲得!
自分は前回のレースでGT300クラスのマシンとの接触があり、それが原因で1時間の走行禁止ペナルティを受けることになってしまいました。その間、ロイック(・デュバル)選手がマシンバランスの確認やタイヤ選択のためのピットイン/ピットアウトを繰り返しながら周回を重ねていきました。開始から1時間が過ぎたところで自分がマシンに乗り込み、ユーズドタイヤを使ってマシンのバランスを確認しながらチェッカーまでを走行しました。
マシンのバランスは前回のレースよりもハンドリングが向上していました。
最後に走行データをチェックして検討を重ね、若干セッティングを変更して予選に臨むことになりました。
セッション1、セッション2はロイック選手がアタックをして、セッション3を自分が担当しました。
最後のセッション3で決勝のポジションが決まるのですが、このセッションで使用したタイヤを決勝のスタートでも使わなければならないルールなので、非常に重要なアタックとなりました。大きなミスはなく、1分56秒9を記録しましたが、7位にはわずか0.029秒及ばず、8位となりました。
8/23 決勝:天候=曇り/晴れ コース=ドライ
今シーズン初の悔しい決勝リタイア。
土曜日の予選後に行われたフリー走行のナイトセッション中に、逆バンクコーナーでマシンのバランスを崩してリアウイングを破損してしまいました。しかし、チームがマシンを完ぺきに直してくれていて、決勝を想定した朝のフリー走行ではラップタイムも、マシンバランスも安定していました。
スタートはロイック選手が担当することになりました。
グリッドに並んでいるころから急に小雨が降り出しましたが空は明るく、レインタイヤを履くほどではありませんでした。スタート後はポジションをキープしてオープニングラップを終えるかと思いましたがバックストレートで24号車にスリップに入られ、最終シケインでインを突かれて9位でオープニングラップを終えました。その後は前のマシンについて順調に周回を重ねていました。
しかし、10周目を過ぎたところで2コーナーからS字コーナーにかけて周回遅れのGT300クラスのマシンを抜こうとして接触、コースアウトしてしまいました。なんとかコースには復帰しましたが、14位までポジションを落としてしまいました。幸いにも走り続けることができそうでしたが、ロイック選手からピットに戻ると無線が入りました。
戻ってきたマシンは破損こそありませんでしたが、コースアウトした際にマシンのフロントが砂利や芝を拾っていてラジエターに風が当たらない状態になっており、そのままリタイアとなってしまいました。
第6戦のよかった点、反省すべき点
○ 初めて予選のアタックを担当しました。また、初の予選トップ8入りを果たしました。
× 予選でのニュータイヤの使い方にはまだまだ勉強が必要です。
× 今年は走行時間の少ないスケジュールなので、マシンを破損するようなミスをしないように気をつけます。
今回のレースは、予選で初めてトップ8に入ることができました。決勝においてもこれから、という状況だったので非常に悔しい気持ちです。しかし、マシンのスピードは確実に上がってきていますので、富士のレースではなんとしても上位フィニッシュできるようにがんばりたいと思います。予選では初めてセッション3でアタックをしました。まだまだニュータイヤを使いこなすことができていないので、今後予選アタックのチャンスをもらえるように、データを見ながら温め方なども含めてドライビングを向上させていきたいと思います。ナイトセッションではマシンを破損し、自分の走行時間も無駄にしてしまっただけでなくチームにも迷惑をかけてしまいました。今年は特に走行時間の少ないスケジュールなので、今後同じミスをしないようにしたいと思います。